はじめに
このマニュアルは,JP1/Baseの機能を拡張してJP1/IMと連携するシステムを開発する際に必要な,JP1/Baseの提供する関数の詳細および作業の手順について説明したものです。このマニュアルは各OS共通のマニュアルです。OSごとに差異がある場合は,本文中でそのつど内容を書き分けています。
- 〈はじめにの構成〉
■ 対象読者
このマニュアルは,JP1/IMとJP1/Baseを使ってJP1/IMと連携するシステムを開発するソフトウェア開発者の方を対象としています。また,JP1/IMおよびJP1/Baseの機能を理解していることを前提としています。
■ マニュアルの構成
このマニュアルは,次に示す編から構成されています。
- 第1編 概要
-
JP1/Baseの機能を拡張してできることの概要について説明しています。
- 第2編 運用
-
JP1/Baseの機能を拡張する方法について説明しています。
- 第3編 リファレンス
-
JP1/Baseの関数についてリファレンス形式で説明しています。
■ JP1/Baseマニュアルの使い分けについて
JP1/Baseのマニュアルは3冊に分かれています。次に示す表で各マニュアルの記載内容をご確認の上,利用目的に合わせてマニュアルをお読みください。
マニュアル名 |
記載内容 |
---|---|
JP1/Base 運用ガイド |
|
JP1/Base メッセージ |
メッセージ |
JP1/Base 関数リファレンス |
|
■ コマンドの文法で使用する記号
コマンドとパラメーターの説明で使用する記号を,次のように定義します。
記号 |
意味 |
---|---|
| (ストローク) |
複数の項目に対し,項目間の区切りを示し,「または」の意味を示す。 (例) 「A|B|C」は,「A,BまたはC」を示す。 |
{ } |
この記号で囲まれている複数の項目の中から,必ず1組の項目を選択する。項目の区切りは|で示す。 (例) {A|B|C}は「A,BまたはCのどれかを指定する」ことを示す。 |
[ ] |
この記号で囲まれている項目は任意に指定できる(省略してもよい)。 複数の項目が記述されている場合には,すべてを省略するか,どれか一つを選択する。 (例) [A]は「何も指定しない」か「Aを指定する」ことを示す。 [B|C]は「何も指定しない」か「BまたはCを指定する」ことを示す。 |
… (点線) |
この記号の直前に示された項目を繰り返して複数個,指定できる。 (例) 「A,B,…」は「AのあとにBを必要な個数だけ指定する」ことを示す。 |
( ) |
この記号で囲まれている項目をグループ化したことを示す。 (例) (A|B)は,AまたはBを1個以上指定することを示す。 |
△ |
空白を空けることを意味する。 (例) AAA△BBBは「AAA」と「BBB」の間に1個の空白を入れることを示す。 |
\ |
上記の文字を指定値として使用する場合には,「\」を前に付けて表現する。 (例) 「|」の文字を指定値として使いたい場合には「\|」と表記する。 |
■ JP1/Baseのインストール先フォルダの表記
このマニュアルでは,JP1/Baseのインストール先フォルダを次のように表記しています。
製品名 |
インストール先フォルダの表記 |
インストール先フォルダ※ |
---|---|---|
JP1/Base |
インストール先フォルダ |
システムドライブ:\Program Files (x86)\Hitachi\JP1Base |
(例)
ソースファイルのコンパイル時に必要なヘッダーファイル,JevApi.hのフルパス表記は,マニュアルでは次のようになります。
インストール先フォルダ\include\JevApi.h
■ このマニュアルで使用する「Administrators権限」について
このマニュアルで表記している「Administrators権限」とは,ローカルPCに対するAdministrators権限です。ローカルPCに対してAdministrators権限を持つユーザーであれば,ローカルユーザー,ドメインユーザー,およびActive Directory環境で動作に違いはありません。
■ このほかの参考情報
このほかの参考情報については,マニュアル「JP1/Base 運用ガイド」の「このマニュアルの参考情報」を参照してください。