付録L.5 オートスケール機能と連携して運用する場合のセットアップ手順(マネージャーホスト)
オートスケール機能と連携して運用する場合のマネージャーホストのセットアップ手順を次に示します。
なお,手順7および手順8は,JP1/PFMを使用して監視する場合に必要な手順です。
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AWS CLIをインストールする
Amazon Web Servicesの公式サイトからAWS CLIをダウンロードして,任意のディレクトリに配置してください。
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AWS CLIの実行に必要な環境変数を設定する。
AWS CLIの実行に必要な環境変数を,スクリプト定義ファイル(jbsas_setup_manager_cli.ini)に設定してください。AWS CLIの実行環境に必要な設定の詳細については,AWS CLIの公式サイトを参照してください。スクリプト定義ファイルの詳細については,「付録L.8 オートスケール連携スクリプト」を参照してください。
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JP1/BaseおよびJP1/IM - Managerをインストールする。
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JP1/Baseのヘルスチェック機能を有効にする。
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スケールアウトしたホストの監視を開始するための自動アクションを設定する。
オートスケール連携スクリプト(jbsas_add_agent_cli)を実行するために,次の表に示す自動アクション定義を設定してください。なお,自動アクション定義の詳細については,マニュアル「JP1/Integrated Management 3 - Manager 導入・設計ガイド」の自動アクションによるコマンド実行について説明している章を参照してください。
表L‒1 自動アクション定義(スケールアウト用) 定義項目
定義値
アクション名
任意に指定
イベントID
1011(スケールアウト通知イベントのイベントIDを変更している場合は,変更後のイベントIDを指定)
イベント条件
なし
実行ユーザー名
- Windowsの場合:
-
jp1adminまたはAdministrators権限を持つOSユーザーにマッピングされたJP1ユーザー名
- Linuxの場合:
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jp1adminまたはスーパーユーザー権限を持つOSユーザーとマッピングされたJP1ユーザー名
実行ホスト名
マネージャーホスト名
アクション
- Windowsの場合:
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powershell -ExecutionPolicy RemoteSigned "&'インストール先フォルダ\tools\cloud\jbsas_add_agent_cli.ps1'" $EVIPADDR $EVHOST $EV"OS_TYPE" $EV"INSTALLPP_INFO" <nul
互換用のAmazon EC2 API Toolsを使用する場合は,次の内容を設定してください。
powershell -ExecutionPolicy RemoteSigned "&'インストール先フォルダ\tools\cloud\jbsas_add_agent.ps1'" $EVIPADDR $EVHOST $EV"OS_TYPE" $EV"INSTALLPP_INFO" <nul
- Linuxの場合:
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/bin/sh /opt/jp1base/tools/cloud/jbsas_add_agent_cli.sh $EVIPADDR $EVHOST $EV"OS_TYPE" $EV"INSTALLPP_INFO"
互換用のAmazon EC2 API Toolsを使用する場合は,次の内容を設定してください。
/bin/sh /opt/jp1base/tools/cloud/jbsas_add_agent.sh $EVIPADDR $EVHOST $EV"OS_TYPE" $EV"INSTALLPP_INFO"
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スケールインしたホストの監視を終了するための自動アクションを設定する。
オートスケール連携スクリプト(jbsas_del_agent_cli)を実行するために,次の表に示す自動アクション定義を設定してください。なお,自動アクション定義の詳細については,マニュアル「JP1/Integrated Management 3 - Manager 導入・設計ガイド」の自動アクションによるコマンド実行について説明している章を参照してください。
表L‒2 自動アクション定義(スケールイン用) 定義項目
定義値
アクション名
任意に指定
イベントID
4725,4749,474D
イベント条件
なし
実行ユーザー名
- Windowsの場合:
-
jp1adminまたはAdministrators権限を持つOSユーザーにマッピングされたJP1ユーザー名
- Linuxの場合:
-
jp1adminまたはスーパーユーザー権限を持つOSユーザーとマッピングされたJP1ユーザー名
実行ホスト名
マネージャーホスト名
アクション
- Windowsの場合:
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powershell -ExecutionPolicy RemoteSigned "&'インストール先フォルダ\tools\cloud\jbsas_del_agent_cli.ps1'" $EVOBNAM <nul
互換用のAmazon EC2 API Toolsを使用する場合は,次の内容を設定してください。
powershell -ExecutionPolicy RemoteSigned "&'インストール先フォルダ\tools\cloud\jbsas_del_agent.ps1'" $EVOBNAM <nul
- Linuxの場合:
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/bin/sh /opt/jp1base/tools/cloud/jbsas_del_agent_cli.sh $EVOBNAM
互換用のAmazon EC2 API Toolsを使用する場合は,次の内容を設定してください。
/bin/sh /opt/jp1base/tools/cloud/jbsas_del_agent.sh $EVOBNAM
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JP1/PFM - Managerをインストールする。
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エージェントにバインドするアラームテーブルを設定する。
スケールアウトしたエージェントホストにバインドするアラームテーブル名を,スクリプト定義ファイル(jbsas_setup_manager_cli.ini)に設定してください。スクリプト定義ファイルの詳細については,「付録L.8 オートスケール連携スクリプト」を参照してください。
また,オートスケール機能と連携して運用する場合のセットアップ手順の実施に合わせて,運用に必要な設定をしてください。一例を次に示します。
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エージェントの障害に対処するために自動アクションを設定する。
自動アクション定義の実行ホスト名に「$EVHOST」と指定することで,イベント転送元のエージェントに対して自動アクションを実行して,障害に対処するための処理を実施できます。