共通定義設定用ファイル(構成管理機能)
形式
[JP1_DEFAULT\JP1BASE\JBS_ROUTE] "JBSRT_DISTRIB_VERSION"=dword:{00000000 | 00000001} "JBSROUTE_COM_TIMEOUT"=dword:16進数 |
パラメーターの分類
- 必須パラメーター
-
なし
- 選択パラメーター
-
-
JBSRT_DISTRIB_VERSION
-
JBSROUTE_COM_TIMEOUT
-
ファイル名
任意
jbsrt_setup.conf.model(共通定義設定用ファイル(構成管理機能)のモデルファイル)
格納先ディレクトリ
共通定義設定用ファイル(構成管理機能)のモデルファイルの格納先ディレクトリを次に示します。モデルファイルをコピーして,任意のファイル名で作成してください。
- Windowsの場合
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インストール先フォルダ\conf\route\
共有フォルダ\jp1base\conf\route\(クラスタ運用時)
- UNIXの場合
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/etc/opt/jp1base/conf/route/
共有ディレクトリ/jp1base/conf/route/(クラスタ運用時)
説明
構成管理機能の設定情報を共通定義情報に設定するためのファイルです。なお,JP1/Baseを新規インストールした場合,JBSRT_DISTRIB_VERSIONは1(差分配布方式)で設定されます。JP1/Base 11-10より前のバージョンから上書きインストールした場合,JBSRT_DISTRIB_VERSIONは未定義(一括配布方式)で設定されます。
差分配布機能の詳細については,「2.6.3 コマンドによるシステム階層構成の管理」を参照してください。
定義の反映時期
jbssetcnfコマンドを実行すると,共通定義設定用ファイル(構成管理機能)の情報が共通定義情報に登録されます。共通定義JBSRT_DISTRIB_VERSIONの設定値は,jbsrt_distribコマンド実行時に有効になります。共通定義JBSROUTE_COM_TIMEOUTの設定値は,jbs_spmd_reloadコマンドを実行するか,JP1/Baseを再起動すると反映されます。jbssetcnfコマンドおよびjbsrt_distribコマンドの詳細については,「15. コマンド」の「jbssetcnf」および「jbsrt_distrib」を参照してください。
記述内容
共通定義設定用ファイル(構成管理機能)には,次に示す規則があります。
-
「=」の前後,行頭,および行末にスペースまたはタブを入れないでください。これらを入れた場合,jbssetcnfコマンド実行時にエラーとなります。
-
改行だけの行は無効になります。
- [JP1_DEFAULT\JP1BASE\JBS_ROUTE]
-
構成管理機能の設定について記述するセクションです。論理ホストを設定する場合は,「JP1_DEFAULT」を論理ホスト名にしてください。
- "JBSRT_DISTRIB_VERSION"=dword:{00000000 | 00000001}
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構成定義情報の配布方式を一括配布方式にするか,差分配布方式にするかを指定します。一括配布方式にする場合は「dword:00000000」を指定します。差分配布方式にする場合は「dword:00000001」を指定します。共通定義情報に指定できる値以外の値を設定した場合や,値を設定していない場合は,「dword:00000000」が仮定されます。
- "JBSROUTE_COM_TIMEOUT"=dword:16進数
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構成配布または構成同期を実行する際の通信タイムアウト時間(秒単位)を16進数で指定します。指定できる範囲は,「00000001」(1秒)〜「00015180」(86,400秒)です。指定できる値以外の値を設定した場合,起動時は初期値「00000258」(600秒),リロード時はリロード前の値が仮定されます。値を設定していない場合は初期値「00000258」(600秒)が仮定されます。
注意事項
通信タイムアウト時間(JBSROUTE_COM_TIMEOUT)を長く設定すると,構成管理機能のコマンド(jbsrt_distrib,jbsrt_sync)の実行やIM構成管理を使用したシステムの階層構成(IM構成)の設定に時間が掛かるおそれがあります。初期設定の600秒のままで運用することを推奨します。
「2.6.3(5) 通信タイムアウト時間の見直し」に示すようなケースで,タイムアウトが発生する場合は,通信タイムアウト時間の調整を検討してください。