jevdbinit
機能
イベントDBを初期化します。このコマンドを実行すると,イベントDBの内容が削除され,イベントDBが再作成されます。
新しいイベントDBの通し番号の開始番号は,削除される前のイベントDBから引き継いだ通し番号,または指定された通し番号になります。
初期化する前のイベントDBのバックアップを残せます。バックアップファイルは,jevexportコマンドでcsvファイルに出力できます。バックアップファイルをリストアすることはできません。
イベントDBの初期化の詳細については,「10.2 イベントDBの初期化」を参照してください。
形式
jevdbinit [-h イベントサーバ名] [-s イベントDB内通し番号の開始番号] [-f] {-b | -n}
実行権限
Windowsの場合:Administrators権限(WindowsのUAC機能が有効な場合は管理者コンソールから実行)
UNIXの場合:スーパーユーザー権限またはJP1/Base管理者権限
格納先ディレクトリ
- Windowsの場合
-
インストール先フォルダ\bin\
- UNIXの場合
-
/opt/jp1base/bin/
引数
-h イベントサーバ名
イベントDBを初期化したいイベントサーバ名を指定します。このオプションを省略すると,環境変数JP1_HOSTNAMEに指定した論理ホスト名がイベントサーバ名として仮定されます。環境変数JP1_HOSTNAMEを指定していない場合,自ホスト名と同じイベントサーバ名が仮定されます。イベントサーバ名は255バイト以内の文字列で指定してください。
-s イベントDB内通し番号の開始番号
初期化後に作成されるイベントDBの開始番号を指定します。-sオプションに指定した通し番号でイベントDBが作成されます。指定できる値は,0〜2,147,483,647です。
このオプションを省略した場合,削除する前のイベントDB内通し番号を引き継ぎます。
-f
このオプションを省略すると,このコマンドを実行してよいかどうかを確認するための入力が要求されます(「よろしいですか?[Y/N]」,または「Is This OK?[Y/N]」が表示されます)。この確認入力を不要にしたい場合に,このオプションを指定します。
-b
初期化前のイベントDBをバックアップする場合に指定します。-bまたは-nの指定は,省略できません。
バックアップファイルは,イベントDBが格納されているディレクトリと同じディレクトリに格納されます。バックアップファイル名は,次のようになります。
イベントDBファイル名 |
バックアップファイル名 |
---|---|
IMEvent{0|1}.idx |
0IMEvent{0|1}.idx |
IMEvent{0|1}.dat |
0IMEvent{0|1}.dat |
IMEvent{0|1}.fwd |
0IMEvent{0|1}.fwd |
バックアップする場合,イベントDBが使用するディスク占有量が2倍になるためご注意ください。前回のバックアップファイルが残っている状態で-bオプションを指定すると,前回のバックアップファイルは削除されます。
-n
初期化前のイベントDBをバックアップしない場合に指定します。-bまたは-nの指定は,省略できません。前回のバックアップファイルが残っている状態で-nオプションを指定すると,前回のバックアップファイルは残ったままとなります。
注意事項
-
イベントサービスが稼働しているときは,このコマンドは実行できません。
-
このコマンドの実行中は,イベントサービスは起動できません。
-
イベントDBが空の状態でこのコマンドを実行すると,戻り値が7(イベントDBが壊れている)となりますが,問題ありません。
-
JP1/IM - Managerと同一ホスト上でjevdbinitコマンドの-sオプションを指定してイベントDB内通し番号を変更した場合は,JP1/IM - Managerの統合監視DBの再セットアップ,およびコマンド実行履歴の再作成が必要です。詳細は,マニュアル「JP1/Integrated Management 3 - Manager 運用ガイド」のJP1/IMシステムのメンテナンスについて説明している章を参照してください。
戻り値
0 |
正常終了 |
1 |
引数エラー |
2 |
実行権限不足 |
3 |
入出力エラー |
4 |
メモリー不足 |
5 |
イベントサーバ名が未定義 |
6 |
イベントDBが存在しない |
7 |
イベントDBが壊れている |
8 |
イベントサービスが稼働中のため,イベントDBを初期化できない |
255 |
そのほかのエラー |