6.9.2 通信設定の変更(jp1hosts2情報の場合)
ここでは,各ホストで必要となる通信設定の変更について説明します。
図6-8のシステム構成例の場合,各ホストで通信設定の変更が必要かどうかを次の表に示します。
ホスト名 |
JP1/Base本体の通信設定 |
イベントサービスの通信設定(confでの編集) |
|
---|---|---|---|
jp1hosts2情報 |
通信方式設定情報 |
||
hostA(物理ホスト) |
変更が必要 |
変更が必要 |
変更不要 |
hostL(論理ホスト) |
変更不要 |
変更が必要 |
変更不要 |
hostB |
変更が必要 |
変更が必要 |
変更不要 |
(1) hostA(物理ホスト)で必要な設定
jp1hosts2定義ファイルで,各ホストのJP1/Baseが使用するIPアドレスを認識させます。
-
JP1/Baseを前提とする製品およびJP1/Baseと依存関係を持つプログラムを停止する。
-
JP1/Baseを停止する。
-
jp1hosts2定義ファイルを編集する。
jp1hosts2定義ファイルを次に示すように編集してください。
# IPアドレス20.0.0.10をhostA,20.0.0.20をhostLとして対応付ける。 hostA 20.0.0.10 hostB 20.0.0.11 hostL 20.0.0.20
-
jbshosts2importコマンドを実行する。
jbshosts2import {-o|-r} [jp1hosts2定義ファイル名]
-
jbssetcnfコマンドを実行する。
jbssetcnf physical_ipip.conf
-
JP1/Baseを再起動する。
JP1/Baseを前提とする製品およびJP1/Baseと依存関係を持つプログラムも再起動してください。
以上でhostAでの通信設定は完了です。
(2) hostL(論理ホスト)で必要な設定
-
JP1/Baseを前提とする製品およびJP1/Baseと依存関係を持つプログラムを停止する。
-
JP1/Baseを停止する。
-
logical_ipip.confを編集する。
logical_ipip.confをエディターなどで開き,[LOGICALHOSTNAME\JP1BASE]を探し,[hostL\JP1BASE]に修正してください。
-
jbssetcnfコマンドを実行する。
jbssetcnf logical_ipip.conf
-
JP1/Baseを再起動する。
JP1/Baseを前提とする製品およびJP1/Baseと依存関係を持つプログラムも再起動してください。
- メモ
-
クラスタ運用の場合は,論理ホストの共通定義を待機系に反映してください。
以上でhostL(論理ホスト)での通信設定は完了です。
(3) hostBで必要な設定
-
JP1/Baseを前提とする製品およびJP1/Baseと依存関係を持つプログラムを停止する。
-
JP1/Baseを停止する。
-
jp1hosts2定義ファイルを編集する。
jp1hosts2定義ファイルを次に示すように編集してください。
# IPアドレス20.0.0.11をhostB,20.0.0.20をhostLとして対応付ける。 hostB 20.0.0.11 hostL 20.0.0.20
-
jbshosts2importコマンドを実行する。
jbshosts2import {-o|-r} [jp1hosts2定義ファイル名]
-
jbssetcnfコマンドを実行する。
jbssetcnf physical_ipip.conf
-
JP1/Baseを再起動する。
JP1/Baseを前提とする製品およびJP1/Baseと依存関係を持つプログラムも再起動してください。
以上でhostBでの通信設定は完了です。