6.5.3 イベントサービスの通信設定を変更する
イベントサービスの通信設定は,イベントサーバ設定ファイル(conf)で管理しています。イベントサーバ設定ファイル(conf)の内容を変えることで,イベントサービスの通信設定を変更できます。ネットワークが分離された環境で運用する場合に必要なパラメーターを次に示します。
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portsパラメーター
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client-bindパラメーター
portsパラメーターはJP1イベント受信用,client-bindパラメーターはJP1イベント送信用として使用します。これらのパラメーターの詳細については,「16. 定義ファイル」の「イベントサーバ設定ファイル」を参照してください。
イベントサーバ設定ファイル(conf)にこれらのパラメーターを設定する必要があるホストを次に示します。
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接続先ホストに接続する際に使用するIPアドレスで正しく通信ができない場合
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複数ネットワークに接続されるホストをクラスタ運用する場合
イベントサービスの通信設定を変更する手順を次に示します。
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エディターなどを使って,イベントサーバ設定ファイル(conf)を開く。
論理ホスト用のイベントサーバ設定ファイル(conf)を編集する場合は,クラスタシステム用の設定をした際に作成されるイベントサーバ設定ファイル(conf)を編集してください。
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portsパラメーターを探し,運用に合わせて編集する。
イベントサーバ設定ファイル(conf)内にportsパラメーターの記述がなかった場合は追記してください。なお,クラスタ運用していないホストでは,次のように初期設定でかまいません。
ports 0.0.0.0 jp1imevt jp1imevtapi
複数ネットワークに接続されるホストをクラスタ運用し,かつ,物理ホスト,論理ホストそれぞれに複数のIPアドレスを割り当てる場合は,次のように編集してください。
ports IPアドレス:IPアドレス jp1imevt jp1imevtapi
IPアドレスには,そのイベントサーバがJP1イベントを受信する際に使用するIPアドレスを指定します。複数指定する場合は,:(半角コロン)で区切ります。なお,指定できるIPアドレスの最大数は4です。
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client-bindパラメーターを追記する。
追記内容は次のようになります。
client-bind 0.0.0.0
以上のように設定すると,ネットワークを分離した環境でもイベントサービスを運用できるようになります。
- 注意事項
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上記設定(portsパラメーター,client-bindパラメーターでの設定)をしても,意図したとおりに通信ができない場合は,confファイルにremote-serverパラメーターを追記してください。remote-serverパラメーターは,他イベントサーバへの接続方法を指定するパラメーターです。このパラメーターでアドレスを明示的にIPアドレスで指定すれば,ネットワークを指定できます。追記内容は次のようになります。
remote-server イベントサーバ名 close IPアドレス
詳細については,「16. 定義ファイル」の「イベントサーバ設定ファイル」を参照してください。