6.3.3 ANYバインドアドレスの指定とは
共通定義情報のJP1_BIND_ADDRがANYに設定されているとき,サーバーバインドするIPアドレスのバージョンを指定できます。それによって,受信をANYバインド方式で設定している場合でも,IPv4アドレスだけ受信する,またはIPv6アドレスだけ受信するなどの運用ができます。
なお,ANYバインドアドレスの指定は,次に示すOSで動作するJP1/Baseでサポートしています。
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Windows Server 2016
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Windows Server 2019
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Windows Server 2022
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Linux
(1) ANYバインドアドレスを指定する手順
ANYバインドアドレスの指定を共通定義情報に反映するには,次のようにjbssetcnfコマンドを実行します。
jbssetcnf ANYバインドアドレスの設定ファイル
jbssetcnfコマンドの詳細については,「15. コマンド」の「jbssetcnf」を参照してください。
(2) ANYバインドアドレスの設定ファイル
サーバーバインドするIPアドレスのバージョンを設定するためのファイルです。
- 格納場所
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Windows Server 2016,Windows Server2019,およびWindows Server2022の場合:インストール先フォルダ\conf\
Linuxの場合:/etc/opt/jp1base/conf/
表6‒2 ANYバインドアドレスの設定ファイル一覧 ANYバインドアドレスの設定ファイル
用途
anybind_ipv4.conf
IPv4アドレスだけをサーバーバインドする場合に使用します。
anybind_ipv6.conf
IPv6アドレスだけをサーバーバインドする場合に使用します。
anybind_all.conf
IPv4アドレスおよびIPv6アドレスをサーバーバインドする場合に使用します。