2.10 JP1/Baseの通信方式
この節では,JP1/Baseの通信方式の概要について説明します。この節および「6. ネットワーク構成に応じたJP1/Baseの通信設定」で説明する通信に対する考え方は,JP1/Baseを前提とする製品(JP1/IMやJP1/AJSなど)でも同様となります。
JP1/Baseには二つの通信方式があり,インストールした時点,または論理ホストをセットアップした時点で,適切な通信方式が自動で設定されます。
ネットワークの構成や運用方法によっては,通信方式を手動で設定する必要があります。さまざまなネットワーク構成に適したJP1/Baseの通信設定の詳細については,「6. ネットワーク構成に応じたJP1/Baseの通信設定」を参照してください。
- メモ
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イベントサービスの通信については,JP1/Baseのバージョン9まではイベントサーバ設定ファイル(conf)を使用した独自の通信方式だけサポートしていましたが,JP1/Baseのバージョン10からはjp1hosts2情報に対応しています。jp1hosts2情報を使用して運用する場合,JP1/Baseのほかの機能と同様,JP1/Base本体の通信と同じ設定で動作します。jp1hosts情報を使用する特別な理由がないかぎり,jp1hosts2情報を使用した運用を推奨します。なお,イベントサービスの通信は,06-51以前の通信設定には対応していません。
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jp1hosts2情報を使用すると,物理ホストに定義してある名前解決するためのホスト定義を論理ホストでも利用できます。この機能を物理マージ機構といいます。特別な理由がないかぎり,物理ホストにだけホスト定義することを推奨します。
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