10.2.1 統合トレースログ
統合トレースログとは,各プログラムが出力するトレース情報を,統合トレース機能(HNTRLib2)を通じて,一つの出力先ファイルにまとめて採取するログ情報のことです。
統合トレースログのデフォルトの出力先を次に示します。
- Windows(32ビット)の場合
-
システムドライブ:\Program Files(x86)\Hitachi\HNTRLib2\spool\hntr2{1|2|3|4}.log
- Windows(64ビット)の場合
-
システムドライブ:\Program Files\Hitachi\HNTRLib2\spool\hntr2{1|2|3|4}.log
- UNIXの場合
-
/var/opt/hitachi/HNTRLib2/spool/hntr2{1|2|3|4}.log
統合トレースログは,任意のテキストエディターで参照できます。統合トレースログの出力例を次に示します。
|
統合トレースログに出力されるヘッダー情報と出力項目の説明を次に示します。
ヘッダー情報 |
説明 |
---|---|
OS情報 |
統合トレース機能が起動しているOSの情報です。 |
ホスト名 |
統合トレース機能が起動しているホスト名です。 |
タイムゾーン |
|
統合トレース機能起動時刻 |
統合トレース機能を起動した時刻です。 |
出力項目 |
説明 |
---|---|
番号 |
トレースレコードの通番(4けた) 番号はログを出力したプロセスごとに採番されます。 |
日付 |
トレースの取得日付:yyyy/mm/dd(年/月/日) |
時刻 |
トレースの取得時刻(ローカル時刻):hh:mm:ss.sss(時:分:秒.ミリ秒) |
AP名 |
アプリケーションを識別するための名称(アプリケーション識別名)。 JP1/IM - EG for NNMiで出力されるAP名は次のとおりです。
|
pid |
プロセスID。OSが付けるプロセスID。 |
tid |
スレッドID。スレッドを識別するためのID。 |
メッセージID |
メッセージの出力形式で説明したメッセージID。この製品で使用するメッセージID。 |
メッセージテキスト |
統合トレースログに出力されるメッセージのテキスト。この製品から出力されるメッセージテキスト。 |
- 注意
-
統合トレースログに出力されるログの時刻は,出力したプロセスのタイムゾーンでフォーマットされます。
このため,環境変数TZを変更したユーザーなどがサービスを起動したり,コマンドを実行したりすると,OSに設定されているタイムゾーンと異なる時刻が出力されることがあります。