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JP1 Version 13 JP1/Integrated Management 3 - Manager コマンド・定義ファイル・APIリファレンス


Windows exporter設定ファイル(jpc_windows_exporter.yml)

〈このページの構成〉

形式

YAML形式で記述します。

collectors:
  enabled: cache,cpu,logical_disk,memory,net,system,cs,process,service
collector:
  logical_disk:
    volume-whitelist: ".+"
    volume-blacklist: ""
  net:
    nic-whitelist: ".+"
    nic-blacklist: ""
  process:
    process-whitelist: ""
    process-blacklist: ""
  service:
    services-where: "Name=''"
scrape:
  timeout-margin: 0.5
注※

JP1/IM - Agent 13-01以降のインストーラーがモデルファイルに設定する,サービス監視を行うためのパラメーターです。

JP1/IM - Agent 13-00から13-01以降にバージョンアップインストールしてサービス監視機能を使用する場合,手動でサービス監視のパラメーターを設定して編集します。詳細については,マニュアル「JP1/Integrated Management 3 - Manager 構築ガイド」の「1.21.2(5)(b)収集するメトリックを変更する(オプション)」のサービス監視の設定を行う手順を参照してください。

ファイル

jpc_windows_exporter.yml

jpc_windows_exporter.yml.model(モデルファイル)

格納先ディレクトリ

■統合エージェントホスト
  • 物理ホストのとき

    Agentパス\conf\

  • 論理ホストのとき

    共有フォルダ\jp1ima\conf\

説明

Windows exporterの動作を規定する設定ファイルです。

文字コード

UTF-8(BOM無し)

改行コード

Windowsの場合:CR+LF

Linuxの場合:LF

定義の反映時期

Windows exporterを再起動したときに反映されます。

記述内容

項目名

説明

変更可否

JP1/IM - Agentでユーザーが設定する内容

JP1/IM - Agentのデフォルト値

collectors

enabled

使用するコレクターをコンマ区切りで指定します。

  • 13-00の場合

  • 13-01以降の場合

  • 13-00の場合

    collectors:

    enabled:cache,cpu,logical_disk,memory,net,system,cs,process

  • 13-01以降の場合

    collectors:

    enabled:cache,cpu,logical_disk,memory,net,system,cs,process,service

dfsr

exchange

mssql

collector

iis

logical_disk

volume-whitelist

収集対象とするボリュームを正規表現で設定します。

volume-whitelistとvolume-blacklistの両方に該当するボリュームは収集されません(volume-blacklistが優先されます)。

ホワイトリストへのボリュームを正規表現で指定します。

collector:

logical_disk:

volume-whitelist: ".+"

volume-blacklist

収集対象としないボリュームを正規表現で設定します。

volume-whitelistとvolume-blacklistの両方に該当するボリュームは収集されません(volume-blacklistが優先されます)。

ブラックリストへのボリュームを正規表現で指定します。

collector:

logical_disk:

volume-blacklist: ""

msmq

net

nic-whitelist

収集対象とするNICを正規表現で設定します。

nic-whitelistとnic-blacklistの両方に該当するNICは収集されません(nic-blacklistが優先されます)。

この項目に指定するNICの名称には,次のコマンドで取得した値を指定する必要があります。

wmic path Win32_PerfRawData_Tcpip_NetworkInterface get name

なお,この項目は正規表現として扱われるため,正規表現の特殊文字を指定したい場合は,バックスラッシュでエスケープする必要があります。このとき,YAMLではバックスラッシュが特殊文字として扱われるため,バックスラッシュを2回記述する必要があります。

(記述例)

「Intel[R] Dual Band Wireless-AC 8265」を完全一致で指定したい場合

nic-whitelist: "Intel\\[R\\] Dual Band Wireless-AC 8265"

ホワイトリストへのNICを正規表現で指定します。

collector:

net:

nic-whitelist: ".+"

nic-blacklist

収集対象としないNICを正規表現で設定します。

nic-whitelistとnic-blacklistの両方に該当するNICは収集されません(nic-blacklistが優先されます)。

この項目の指定方法は,nic-whitelistと同じです。

ブラックリストへのNICを正規表現で指定します。

collector:

net:

nic-blacklist: ""

process

whitelist

収集対象とするプロセス名を正規表現で設定します。

whitelistとblacklistの両方に該当するプロセス名は収集されません(blacklistが優先されます)。

指定を省略した場合,「".+"」が仮定されます。

collector:

process:

whitelist: ""

blacklist

収集対象としないプロセス名を正規表現で設定します。

whitelistとblacklistの両方に該当するプロセス名は収集されません(blacklistが優先されます)。

指定を省略した場合,「""」が仮定されます。

collector:

process:

blacklist: ""

service

services-where

WMIメトリッククエリで使用するWQLの'where'句を指定します。

「Name='サービス名'」の形式で指定します。複数のサービスを監視する場合はORを使用します。

(複数のサービスを監視する場合の指定例)

services-where: "Name='jpc_imagent' OR Name='jpc_imagentproxy' OR Name='jpc_imagentaction'"

不正な文字列を指定した場合,サービスの監視が行われません。ログの出力内容については,マニュアル「JP1/Integrated Management 3 - Manager 運用ガイド」の「12.5.1(4)node_exporterのログ」を参照してください。

監視するサービス名を指定します。

services-where: "Name=''"

smtp

textfile

log

scrape

timeout-margin

Prometheusのscrape_timeoutの値から減算する秒数を指定します(Prometheusのscrape_timeoutの値より小さい値を指定します)。

Prometheusのscrape_timeoutの値からこの項目に指定した値を減算した秒数でタイムアウトするようになります。

Prometheusのscrape_timeoutの値については,「Prometheus設定ファイル(jpc_prometheus_server.yml)」の「記述内容」のscrape_timeoutを参照してください。

オーバーヘッドまたは高負荷を許容する通常は変更不要です。オーバーヘッドまたは高負荷を許容するように調整するときに使用します。

scrape:

timeout-margin: 0.5

(凡例)

〇:変更可 △:変更不可 −:該当なし