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JP1 Version 13 JP1/Integrated Management 3 - Manager コマンド・定義ファイル・APIリファレンス


11.4.2 導入(Azure連携ツール(JP1イベント登録コマンド対応版))

〈この項の構成〉

(1) 事前準備

(a) Azure Monitorへのログ送信

■ Azure VM

  1. JP1イベントとして登録したいアプリケーションログをAzure Monitorへ転送するために,対象のAzure VMにAzure Log Analyticsエージェントのインストールおよびセットアップを行います。

    詳細については,Azureのドキュメントを参照してください。

    ■Azure Monitorを使用して仮想マシンを監視する

    <必要な作業>

    ・Azure Portalにサインインする

    ・ワークスペースの作成

    ・Log Analytics VM拡張機能を有効にする

  2. 収集対象となるログの定義をします。

    詳細については,Azureのドキュメントを参照してください。

    ■Azure MonitorでLog Analyticsエージェントを使用してテキストログを収集する

    <必要な作業>

    ・カスタムログを定義する(手順1〜手順5)

    重要

    上記URLの手順2「サンプル ログをアップロードし、解析する」では,サンプルログをアップロードし解析していますが,実際に収集するログに読み替えて作業を実施してください。

■ Azure Activity Log

  1. Activity LogをLog Analyticsワークスペースに収集するため,ワークスペース構成でログの接続を行います。

    詳細については,Azureのドキュメントを参照してください。

    ■Azure Monitor アクティビティログ

    <必要な作業>

    ・Log Analyticsワークスペース

■ Azure Web Apps/Azure Functionsなどのサービス

  1. ログを収集するため,Application Insightsの設定を有効にします。

    詳細については,Azureのドキュメントを参照してください。

    ■WebページのApplication Insights

    <必要な作業>

    ・Application Insightsを有効にする

(b) アラートルールの作成

Azure連携ツール(JP1イベント登録コマンド対応版)のイベント情報生成を,アラートのトリガーとして動作させるための設定を行います。

ログアラートを利用する場合は手順1.を,メトリックアラートを利用する場合は手順2.を実施してください。

  1. ログアラートルールを作成します。

    詳細については,Azureのドキュメントを参照してください。

    ■新しいアラート ルールを作成する

    <必要な作業>

    ・Azure portalでログアラートルールを作成する

    ・アラートの管理からLog AnalyticsおよびApplication Insightsのログアラートを作成する

    メモ

    アクションの設定は,JP1イベント設定ツールのセットアップのアクショングループの設定で実施します。(「11.4.2(3)(f) アクショングループの設定」)

    重要

    Azure連携ツール(JP1イベント登録コマンド対応版)を利用するためには,リソースの種類はLog Analyticsワークスペース,またはApplication Instightsとする必要があります。

  2. メトリックアラートルールを作成します。

    詳細については,Azureのドキュメントを参照してください。

    ■新しいアラート ルールを作成する

    <必要な作業>

    ・Azure Portalでの作成

    メモ

    アクションの設定は,JP1イベント設定ツールのセットアップのアクショングループの設定で実施します。詳細については,「11.4.2(3)(f) アクショングループの設定」を参照してください。

(c) 関数アプリの作成

Azure連携ツール(JP1イベント登録コマンド対応版)のAzure Functionsを作成します。

設定項目
  • 関数の作成

  • マネージドIDの有効化

  1. ブラウザーからAzure Portalにログインします。

  2. Azureサービスから「関数アプリ」を選択します。

  3. 「+追加」をクリックし,次の情報を入力します。「確認および作成」−「作成」をクリックします。

    表11‒38 関数アプリ作成時の設定情報

    項番

    設定区分

    項目※1

    設定値

    1

    基本

    サブスクリプション

    関数が作成されるサブスクリプション

    2

    リソースグループ

    関数を作成するためのリソースグループ名

    3

    関数アプリ名

    sendevent

    4

    公開

    コード

    5

    ランタイムスタック

    Python

    6

    バージョン

    3.7以降

    7

    地域

    該当の地域を選択

    8

    ホスティング

    ストレージアカウント

    (新規)またはすでに関数を配置するストレージがあれば選択

    9

    オペレーティングシステム

    Linux

    10

    プランの種類

    消費量(サーバーレス)またはPreminumまたはApp Serviceプラン

    11

    Linuxプラン

    (新規)またはすでに決められているプランがあれば選択

    12

    SKUとサイズ

    選択されているサイズ

    13

    監視

    Application Insightsを有効にする

    はい

    14

    Application Insights

    (新しい)またはすでに存在するApplication Insightsを利用する場合は,該当のものを選択

    15

    タグ

    設定するものがあれば該当のものを選択

    注※1

    詳細については,Azureのドキュメントを参照してください。

    ■Azure Portalで初めての関数を作成する

    <必要な作業>

      ・Function Appを作成する

  4. Azureサービスから「関数アプリ」を選択します。

  5. 作成した「sendevent」を選択し,「設定」項目の「ID」を選択します。

  6. 「システム割り当て済み」の状態を「オフ」から「オン」に切り替えます。

  7. 「保存」をクリックします。確認メッセージが表示されます。「はい」をクリックします。

(d) サービスプリンシパルの作成

Azure連携ツール(JP1イベント登録コマンド対応版)のJP1イベント情報送信からService Bus Queue,KeyVaultへアクセスするため,サービスプリンシパルを作成します。

  1. Azure連携ツール(JP1イベント登録コマンド対応版)を実行するためにサービスプリンシパルを作成します。

    詳細については,Azureのドキュメントを参照してください。

    ■方法:リソースにアクセスできるAzure ADアプリケーションとサービスプリンシパルをポータルで作成する

    <必要な作業>

    ・Azure ADにアプリケーションを登録し,サービスプリンシパルを作成する

    ・アプリケーションにロールを割り当てる

    重要

    上記URLで設定している値はサンプルです。「Azure Service Busのデータ受信者」を選択してください。

  2. 登録したあと,「概要」画面に「アプリケーション(クライアント)ID」と「ディレクトリ(テナント)ID」の情報が表示されます。「11.4.2(4)(a) 定数定義(const.py)」で利用するため,値を記録してください。

  3. 追加したサービスプリンシパルにパスワードを設定します。

    手順2.と同様に,パスワードは「11.4.2(4)(a) 定数定義(const.py)」で利用するため,記録してください。

    なお,パスワードは後から取得することはできません。作成したあとに必ず記録してください。

    詳細については,Azureのドキュメントを参照してください。

    ■方法:リソースにアクセスできるAzure ADアプリケーションとサービスプリンシパルをポータルで作成する

    <必要な作業>

    ・オプション2:新しいアプリケーションシークレットを作成する

(e) Azure Blob Storageの作成

Azure連携ツール(JP1イベント登録コマンド対応版)の設定ファイルを格納するためのBlob Storageを作成します。

ストレージアカウントが作成されていない場合の詳細については,Azureのドキュメントを参照してください。

■ストレージアカウントを作成する

<必要な作業>
  • ストレージアカウントの作成

    重要

    上記URLで設定している値はサンプルです。環境に応じた値を設定してください。

  1. Azure連携ツール(JP1イベント登録コマンド対応版)の設定ファイルを格納するBlob Storageのコンテナーを作成します。

    詳細については,Azureのドキュメントを参照してください。

    ■クイックスタート:Azure portalを使用してBLOBをアップロード,ダウンロード,および一覧表示する

    <必要な作業>

    ・コンテナーを作成する

    ここで作成したコンテナーは「11.4.2(3)(a) イベント定義ファイル(eventconf.json)」,「11.4.2(3)(b) イベント除外ファイル(eventignore.json)」,「11.4.2(3)(c) イベント拡張属性定義ファイル(eventexattrs.json)」で用意する定義ファイルのアップロード先となります。

(f) Service Bus Queueの作成

Azure連携ツール(JP1イベント登録コマンド対応版)で使用するService Bus Queueを作成します。

  1. JP1イベント情報を格納するService Bus Queueを作成します。

    詳細については,Azureのドキュメントを参照してください。

    ■Azure portalを使用してService Bus名前空間とキューを作成する

    <必要な作業>

    ・すべて

    重要

    上記URLでは既定値のままで作成していますが,Azure連携ツール(JP1イベント登録コマンド対応版)で名前空間・キューを作成する際は,次の値を設定してください。

    • セッションを有効にするキューを作成するため,名前空間の作成時の価格レベルを「Standard」以上を設定する。

    • 重複したメッセージを有効とするため,「重複データ検出を有効にする」をチェックしない。

    • 順序性を保つため,「セッションを有効にする」をチェックする。

  2. 手順1.で作成したService Busにロールを割り当てます。

    詳細については,Azureのドキュメントを参照してください。

    ■Azure Service BusエンティティにアクセスするためにAzure Active Directoryを使用してアプリケーションを認証および承認する。

    <必要な作業>

    ・Azure portalを使用してAzureロールを割り当てる。

    ロールを割り当てる際の設定値について,次の表に示します。

    表11‒39 ロール割り当て設定値

    項番

    項目

    設定値

    備考

    1

    役割

    Azure Service Busのデータ所有者

    2

    アクセスの割り当て先

    Azure ADのユーザー,グループ,サービスプリンシパル

    デフォルト設定値

    3

    選択

    11.4.2(1)(d) サービスプリンシパルの作成」で作成したサービスプリンシパル名

(g) キーコンテナーの作成

Azure連携ツール(JP1イベント登録コマンド対応版)で使用する機密情報を格納するキーコンテナーを作成します。

  1. ブラウザーからAzure Portalにログインします。

  2. Azureサービスから「キーコンテナー」を選択します。

  3. 「+追加」をクリックし,次の情報を(基本項目のみ)入力します。「確認および作成」−「作成」をクリックします。

    表11‒40 キーコンテナー作成時の設定情報

    項番

    設定区分

    項目※1

    設定値

    備考

    1

    基本

    サブスクリプション

    関数が作成されるサブスクリプション

    2

    リソースグループ

    関数を作成するためのリソースグループ名

    3

    Key Vault名

    任意のキーコンテナー名

    4

    地域

    該当の地域を選択

    5

    価格レベル

    「標準」または「プレミアム」を選択

    6

    論理的な削除

    有効

    変更不可

    7

    削除されたコンテナーを保持する日数

    保持する日数を入力

    既定値:90

    8

    消去保護

    消去保護を無効にする(保持期間中のキーコンテナーおよびオブジェクトの消去を許可する)

    注※1

    シークレットとアクセスポリシーの設定は「11.4.2(1)(h) キーコンテナーへのシークレットの追加」「11.4.2(1)(i) キーコンテナーへのアクセスポリシーの設定」で行います。ここでは,コンテナーの作成だけを実施してください。

(h) キーコンテナーへのシークレットの追加

Azure連携ツール(JP1イベント登録コマンド対応版)で利用するAzure Blob StorageおよびService Bus Queueの接続文字列を「11.4.2(1)(g) キーコンテナーの作成」で作成したキーコンテナーへ追加します。

設定項目
  • シークレットへAzure Blob Storage接続文字列の追加

  • シークレットへService Bus Queue接続文字列の追加

  1. ブラウザーからAzure Portalにログインします。

  2. Azureサービスから「キーコンテナー」を選択します。

  3. 11.4.2(1)(g) キーコンテナーの作成」で作成したコンテナーを選択します。

  4. 「設定」項目の「シークレット」を選択します。

  5. 「+生成/インポート」をクリックします。Azure Blob Storage接続文字列を追加するため,次の情報を入力します。「作成」をクリックします。

    表11‒41 シークレットへのAzure Blob Storage接続文字列の設定値

    項番

    項目※1

    設定値

    備考

    1

    アップロードオプション

    手動

    デフォルト設定値

    2

    名前

    任意のシークレット名を指定します。

    指定できるのは,英数字と「-(ハイフン)だけです。

    3

    11.4.2(1)(e) Azure Blob Storageの作成」で作成したBLOB Storageの接続文字列※2を指定します。

    4

    コンテンツの種類(省略可能)

    任意

    5

    アクティブ化する日を設定しますか?

    必要に応じて値を構成してください。

    6

    有効期限を設定しますか?

    必要に応じて値を構成してください。

    7

    有効ですか?

    はい

    注※1

    詳細については,Azureのドキュメントを参照してください。

    ■クイックスタート:Azure portalを使用してAzure Key Vaultとの間でシークレットの設定と取得を行う

    <必要な作業>

      ・Key Vaultにシークレットを追加する

    注※2

    Azure Blob Storage接続文字列の表示方法の詳細については,Azureのドキュメントを参照してください。

    ■Azure Storageの接続文字列を構成する

    <必要な作業>

      ・Azure Storageアカウントの接続文字列を構成する−ヒント

  6. 「シークレット」画面で,指定したシークレット名が表示されていることを確認してください。

  7. 「+生成/インポート」をクリックします。Service Bus Queue接続文字列を追加するため,次の情報を入力します。「作成」をクリックします。

    表11‒42 シークレットへのService Bus Queue接続文字列の設定値

    項番

    項目※1

    設定値

    備考

    1

    アップロードオプション

    手動

    デフォルト設定値

    2

    名前

    任意のシークレット名を指定します。

    指定できるのは,英数字と「-(ハイフン)だけです。

    3

    11.4.2(1)(f) Service Bus Queueの作成」で作成したService Busの接続文字列を指定します。※2

    4

    コンテンツの種類(省略可能)

    任意

    5

    アクティブ化する日を設定しますか?

    チェックなし

    デフォルト設定値

    6

    有効期限を設定しますか?

    チェックなし

    デフォルト設定値

    7

    有効ですか?

    はい

    デフォルト設定値

    注※1

    詳細については,Azureのドキュメントを参照してください。

    ■クイックスタート:Azure portalを使用してAzure Key Vaultとの間でシークレットの設定と取得を行う。

    <必要な作業>

      ・Key Vaultにシークレットを追加する

    注※2

    Service Bus Queue接続文字列の表示方法の詳細については,Azureのドキュメントを参照してください。

    ■Azure portalを使用してService Bus名前空間とキューを作成する

    <必要な作業>

      ・接続文字列を取得する

  8. 「シークレット」画面で,指定したシークレット名が表示されていることを確認してください。

(i) キーコンテナーへのアクセスポリシーの設定

シークレットから情報を取得するために,アクセスポリシーを設定します。

設定項目
  • アクセスポリシーの追加(マネージドID)

  • アクセスポリシーの追加(サービスプリンシパル)

  1. ブラウザーからAzure Portalにログインします。

  2. Azureサービスから「キーコンテナー」を選択します。

  3. 11.4.2(1)(g) キーコンテナーの作成」で作成したコンテナーを選択します。

  4. 「設定」項目の「アクセスポリシー」を選択します。

  5. 「+アクセスポリシーの追加」リンクをクリックします。「11.4.2(1)(c) 関数アプリの作成」で作成したAzure連携ツール(JP1イベント登録コマンド対応版)のJP1イベント情報生成にアクセス権を付与するため,次の情報を入力します。「追加」をクリックします。

    表11‒43 イベント連携ツール(JP1イベント情報生成)アクセスポリシー追加設定値

    項番

    項目

    設定値

    備考

    1

    テンプレートからの構成(省略可能)

    デフォルト設定値

    2

    キーのアクセス許可

    0項目が選択されました

    デフォルト設定値

    3

    シークレットのアクセス許可

    「取得」と「一覧」を選択します。

    選択したあとは,「2項目が選択されました」と表示されます。

    4

    証明証のアクセス許可

    0項目が選択されました

    デフォルト設定値

    5

    プリンシパルの選択

    11.4.2(1)(c) 関数アプリの作成」で作成した関数名「sendevent」を指定します。

    6

    承認されているアプリケーション

    デフォルト設定値

  6. 「アクセスポリシー」画面で,追加した「sendevent」が表示されていることを確認します。

  7. 再度,「+アクセスポリシーの追加」リンクをクリックします。「11.4.2(1)(d) サービスプリンシパルの作成」で作成したサービスプリンシパルにアクセス権を付与するため,次の情報を入力し「追加」をクリックします。

    表11‒44 サービスプリンシパルアクセスポリシー追加設定値

    項番

    項目

    設定値

    備考

    1

    テンプレートからの構成(省略可能)

    デフォルト設定値

    2

    キーのアクセス許可

    0項目が選択されました

    デフォルト設定値

    3

    シークレットのアクセス許可

    「取得」と「一覧」を選択する。

    選択後は,「2項目が選択されました」となります。

    4

    証明証のアクセス許可

    0項目が選択されました

    デフォルト設定値

    5

    プリンシパルの選択

    11.4.2(1)(d) サービスプリンシパルの作成」で作成したサービスプリンシパルを指定します。

    6

    承認されているアプリケーション

    デフォルト設定値

  8. 「アクセスポリシー」画面で,追加したサービスプリンシパル名が表示されていることを確認します。「保存」をクリックします。

(j) デプロイ環境の作成

関数アプリにAzure連携ツール(JP1イベント登録コマンド対応版)をデプロイするための環境(VM)を作成します。

重要

すでに関数アプリをデプロイできる環境がある場合,ここでの作業は不要です。

  1. Azure上に仮想マシン(Azure VM)を作成します。

    詳細については,Azureのドキュメントを参照してください。

    ■クイックスタート:AzureポータルでWindows仮想マシンを作成する

    <必要な作業>

    ・仮想マシンの作成

    ・仮想マシンへの接続

    • クイックスタートでは,基本情報以外はデフォルトの設定でVMを作成しています。必要に応じて,各項目を設定してください。

    • 仮想マシンを作成した直後の環境が日本語環境以外の場合は,日本語環境に変更してください。

  2. 作成した仮想マシンにデプロイに必要なツールおよびモジュールを導入します。

    詳細については,Azureのドキュメントを参照してください。

    ■クイックスタート:コマンドラインからAzureにPython関数を作成する

    <必要な作業>

    ・ローカル環境を構成する

    ・前提条件のチェック

(k) JP1/Baseのインストール

Azure連携ツール(JP1イベント登録コマンド対応版)のJP1イベント情報送信からJP1イベントを送信するために,Azure連携ツール(JP1イベント登録コマンド対応版)のJP1イベント情報送信の実行サーバーにJP1/Baseをインストールします。

JP1/Baseのインストールについては,マニュアル「JP1/Base 運用ガイド」を参照してください。

(l) Pythonのインストール

Azure連携ツール(JP1イベント登録コマンド対応版)のJP1イベント情報送信を実行するために,Azure連携ツール(JP1イベント登録コマンド対応版)のJP1イベント情報送信の実行サーバーに「Python」およびAzureに関するPythonパッケージをインストールします。

  1. 「Python」をインストールします。

    11.4.1(2) JP1イベント情報送信(Pythonスクリプト)」でAzure連携ツール(JP1イベント登録コマンド対応版)のJP1イベント情報送信の前提となっているPythonをインストールします。

    Windowsの場合

    詳細については,Pythonのドキュメントを参照してください。

    ■Windows版Pythonのインストール

    <必要な作業>

      ・パッケージのダウンロード

      ・パッケージのインストール

    Linuxの場合

    詳細については,Pythonのドキュメントを参照してください。

    ■CentOS環境のPython

    <必要な作業>

      ・ビルドツール・ライブラリのインストール

      ・ソースコードのダウンロード

      ・ビルド

  2. AzureのPythonパッケージをインストールします。

    11.4.1(2) JP1イベント情報送信(Pythonスクリプト)」で,Azure連携ツール(JP1イベント登録コマンド対応版)のJP1イベント情報送信の前提となっているPythonパッケージをインストールします。

    Windowsの場合

    詳細については,Pythonのドキュメントを参照してください。

    ■pip

    Linuxの場合

    詳細については,Pythonのドキュメントを参照してください。

    ■pip

    重要

    上記URLで記載されている作業ディレクトリは,サンプルです。環境に応じたディレクトリで作業してください。「11.4.1(2) JP1イベント情報送信(Pythonスクリプト)」に指定されている前提条件のPythonを指定してください。

(2) インストール

(a) 提供ファイルの構成

Azure連携ツール(JP1イベント登録コマンド対応版)の提供ファイルの構成を次の表に示します。

表11‒45 Azure連携ツール(JP1イベント登録コマンド対応版)の提供ファイルの構成

項番

説明

備考

1

sendevent

JP1イベントツール(JP1イベント情報生成)ディレクトリ

Azure連携ツール(JP1イベント登録コマンド対応版)のJP1イベント情報生成

2

app

関数アプリディレクトリ

3

sendevent-sbq

JP1イベントツール(JP1イベント情報生成)関数アプリ

4

__init__.py

JP1イベントツール(JP1イベント情報生成)スクリプト

5

function.json

function.jsonファイル

6

host.json

host.jsonファイル

7

requirements.txt

requirements.txtファイル

8

conf

設定ファイルディレクトリ

9

eventconf.json

イベント定義ファイル

10

eventignore.json

イベント除外ファイル

11

eventexattrs.json

イベント拡張属性定義ファイル

12

sendevent_azure

JP1イベントツール(JP1イベント情報送信)ディレクトリ

Azure連携ツール(JP1イベント登録コマンド対応版)のJP1イベント情報送信

13

logging.conf

ログ設定ファイル

14

const.py

JP1イベントツール(JP1イベント情報送信)パラメーター定義スクリプト

15

sendevent_azure.py

JP1イベントツール(JP1イベント情報送信)スクリプト

(b) JP1イベント情報生成のデプロイ

Azure連携ツール(JP1イベント登録コマンド対応版)をデプロイする手順を次に示します。

  • 提供ファイルをデプロイ環境に配置

  • Azure連携ツール(JP1イベント登録コマンド対応版)のログレベルの設定

  • Azure連携ツール(JP1イベント登録コマンド対応版)のデプロイ

  1. 提供ファイルをデプロイ環境の適当な場所へコピーします。

  2. 11.4.2(3)(e) ログレベルの設定(host.json)」の「手順1.」を実施します。

  3. 11.4.2(1)(j) デプロイ環境の作成」で作成したVMから「11.4.2(1)(c) 関数アプリの作成」で作成した関数アプリにAzure連携ツール(JP1イベント登録コマンド対応版)をデプロイします。

    注※ 提供ファイルの「sendevent/app」です。

    デプロイ手順の詳細については,Azureのドキュメントを参照してください。

    ■クイックスタート:コマンドラインからAzureにPython関数を作成する

    <必要な作業>

    ・Azureに関数プロジェクトをデプロイする

    重要
    • コマンドによるAzureへのサインインが必要となりますので,サインインしていない場合は,上記URLの「関数用の関連Azureリソースを作成する」に記載されている,項番1を参考にコマンドを実行してください。

    • コンソールでコマンドを実行する際は,「提供ファイル格納ディレクトリ/sendevent/app」にカレントディレクトリを移動してから,デプロイを実行してください。

    • 上記URLで記載されている<APP_NAME>は「sendevent」を指定してください。

    • 出力結果に「Deployment successful.」,「Remote build succeeded!」が出力されていれば,デプロイ完了となります。

  4. デプロイのあと,「関数アプリ」−「sendevent」−「関数」配下に次の関数が登録されていることを確認します。

    表11‒46 関数一覧

    項番

    関数名

    関数説明

    備考

    1

    sendevent-sbq

    JP1イベント情報生成関数

    デプロイした時点ではトリガー起動ではありません。アクショングループの設定が必要となります。詳細については「11.4.2(3)(f) アクショングループの設定」を参照してください。

(c) JP1イベント情報送信の配置

Azure連携ツール(JP1イベント登録コマンド対応版)のJP1イベント情報送信を配置する手順を次に示します。

  1. Azure連携ツール(JP1イベント登録コマンド対応版)のJP1イベント情報送信の実行サーバーへログインします。

  2. 提供ファイルの「sendevent_azure」ディレクトリを任意のディレクトリにコピーします。

  3. 手順2.でコピーしたディレクトリおよびファイルに必要な権限を付与します。

    表11‒47 Azure連携ツール(JP1イベント登録コマンド対応版)のJP1イベント情報送信のディレクトリ構成

    項番

    ディレクトリ構成

    説明

    必要な権限

    1

    sendevent_azure

    Azure連携ツール(JP1イベント登録コマンド対応版)ディレクトリ

    書込権限

    2

    sendevent_azure.py

    JP1イベント情報送信コマンド

    実行権限

    3

    const.py

    定数定義ファイル

    読込権限

    4

    logging.conf

    ログ設定ファイル

    読込権限

    注※

    書込権限:Azure連携ツール(JP1イベント登録コマンド対応版)のJP1イベント情報送信を実行するユーザーが書き込める権限を付与してください。

    実行権限:Azure連携ツール(JP1イベント登録コマンド対応版)のJP1イベント情報送信を実行するユーザーが実行できる権限を付与してください。

    読込権限:Azure連携ツール(JP1イベント登録コマンド対応版)のJP1イベント情報送信を実行するユーザーが読み込める権限を付与してください。

(3) セットアップ

(a) イベント定義ファイル(eventconf.json)

Azure連携ツール(JP1イベント登録コマンド対応版)のJP1イベント情報生成で登録する,JP1イベントの設定手順を説明します。

設定項目
  • JP1イベント登録条件

  • JP1イベント情報

  1. ブラウザーからAzure Portalにログインします。

  2. Azureサービスから「ストレージアカウント」を選択します。

  3. 11.4.2(1)(e) Azure Blob Storageの作成」で作成したコンテナーを選択します。

  4. 手順3.で選択したコンテナーから「eventconf.json」の「…」をクリックします。「ダウンロード」を選択して,作業端末の適当なディレクトリへダウンロードします。

    なお,「表示または編集」を選択すると,ダウンロードしないで直接編集・保存ができます。

    コンテナーにファイルが存在しない場合は,提供ファイルの「sendevent/conf」配下の「eventconf.json」を,適当なディレクトリへコピーしてください。

  5. 手順4.でダウンロードまたはコピーした「eventconf.json」をテキストエディターで開き,イベント定義を設定します。

    • JSON形式で記載してください。

    • JP1イベント定義は上から検索され,はじめに条件に合致した条件のJP1イベントが発行されます。

    JSONの各項目は次のとおりです。

    表11‒48 イベント定義の各項目

    項番

    項目

    項目名

    内容

    データ型

    必須

    値の範囲

    1

    eventConf

    ログアラート用イベント定義

    ログアラート用のイベント定義を指定する。定義した順番で評価する。

    配列

    (ハッシュ)

    ×

    2

    conditions

    イベント条件

    JP1イベント化するログ情報を特定する条件を指定する。

    複数指定した場合,AND条件となる。

    ハッシュ

    3

    キー

    カラム名

    カラム名を指定する。※1

    文字列

    ×

    Azureの仕様に準ずる。

    4

    条件

    項番3のカラム名に対する値の条件を指定する。(全体マッチの正規表現)

    文字列

    ×

    正規表現の仕様に準ずる。

    5

    eventId

    イベントID

    条件が一致した場合の登録するJP1のイベントIDを指定する。

    文字列

    ×

    jevsendコマンドの引数-iがサポートする範囲に準ずる。

    6

    message

    メッセージ

    条件が一致した場合の登録するJP1イベントのメッセージテキストを指定する。※2※6

    文字列

    jevsendコマンドの引数-mがサポートする範囲に準ずる。

    7

    dest

    送信先イベントサーバー名

    条件が一致した場合の登録するJP1イベント送信先を指定する。

    文字列

    ×

    jevsendコマンドの引数-dがサポートする範囲に準ずる。

    8

    src

    送信元イベントサーバー名

    条件が一致した場合の登録するJP1イベント送信元を指定する。

    文字列

    ×

    jevsendコマンドの引数-sがサポートする範囲に準ずる。

    9

    attrs

    拡張属性

    登録するJP1イベントの拡張属性を指定するための定義を指定する。

    ハッシュ

    ×

    10

    キー

    拡張属性キー

    条件が一致した場合の登録するJP1イベントの拡張属性のキーを指定する。

    文字列

    ×

    jevsendコマンドの引数-eがサポートする範囲に準ずる。

    11

    拡張属性値

    項番10の拡張属性キーに対する拡張属性値を指定する。※6

    文字列

    ×

    12

    eventConfForMetricAlert

    メトリックアラート用イベント定義

    メトリックアラート用のイベント定義を指定する。

    定義した順番で評価する。

    配列

    (ハッシュ)

    ×

    13

    conditions

    イベント条件

    JP1イベント化するメトリック情報を特定する条件を指定する。

    複数指定した場合,AND条件となる。

    ハッシュ

    14

    context

    context条件

    contextに対する条件を指定する。

    ハッシュ

    ×

    15

    キー

    キー名

    context配下のキー名を指定する。※3

    文字列

    ×

    Azureの仕様に準ずる。

    16

    条件

    項番15のキー名に対する値の条件を指定する。(全体マッチの正規表現)

    文字列

    ×

    正規表現の仕様に準ずる。

    17

    condition

    condtion条件

    conditionに対する条件を指定する。

    ハッシュ

    ×

    18

    キー

    キー名

    condition配下のキー名を指定する。※4

    文字列

    ×

    Azureの仕様に準ずる。

    19

    条件

    項番18のキー名に対する値の条件を指定する。(全体マッチの正規表現)

    文字列

    ×

    正規表現の仕様に準ずる。

    20

    dimensions

    dimensions条件

    dimensionsに対する条件を指定する。

    ハッシュ

    ×

    21

    キー

    name属性の値

    dimensions配下のname属性の値を指定する。※5

    文字列

    ×

    Azureの仕様に準ずる。

    22

    条件

    項番21に対応するvalue属性の値の条件を指定する。(全体マッチの正規表現)

    文字列

    ×

    正規表現の仕様に準ずる。

    23

    eventId

    イベントID

    項番5と同様

    24

    message

    メッセージ

    項番6と同様

    25

    dest

    送信先イベントサーバー名

    項番7と同様

    26

    src

    送信元イベントサーバー名

    項番8と同様

    27

    attrs

    拡張属性

    項番9〜11と同様

    注※1

    Azure連携ツール(JP1イベント登録コマンド対応版)のJP1イベント情報生成が受信したアラート情報(スキーマID:Microsoft.Insights/LogAlert)に含まれる「$.data.SearchResult.tables[*].columns[*].name」の値を指定します。

    注※2

    1,023バイトを超えるメッセージの場合は,1,023バイトまでを対象とします。また,メッセージに改行コードが含まれている場合,改行コードは半角スペースに変換されます。

    注※3

    Azure連携ツール(JP1イベント登録コマンド対応版)のJP1イベント情報生成が受信したアラート情報(スキーマID:AzureMonitorMetricAlert)に含まれる「$.data.context」のキー名を指定します。「condition」は指定できません。

    表11‒49 contextのキー名の例

    項番

    キー名

    内容

    1

    timestamp

    アラート発生時のタイムスタンプ

    2

    id

    アラートのリソースID

    3

    name

    アラート名

    4

    description

    アラートの説明

    5

    severity

    アラートの重大度

    6

    subscriptionId

    アラート発生元リソースのサブスクリプションID

    7

    resourceGroupName

    アラート発生元リソースのリソースグループ名

    8

    resourceName

    アラート発生元リソースのリソース名

    9

    resourceType

    アラート発生元リソースのリソースタイプ

    10

    resourceId

    アラート発生元リソースのリソースID

    注※4

    Azure連携ツール(JP1イベント登録コマンド対応版)のJP1イベント情報生成が受信したアラート情報(スキーマID:AzureMonitorMetricAlert)に含まれる「$.data.context.condition.allOf[*]」のキー名を指定します。「dimensions」は指定できません。

    表11‒50 conditionのキー名の例

    項番

    キー名

    内容

    備考

    1

    metricName

    アラート対象のメトリック名

    2

    metricNamespace

    アラート対象のメトリックネームスペース

    3

    operator

    アラート条件の演算子

    Equals,GreaterThan,GreaterThanOrEqual,LessThan,LessThanOrEqual,NotEqualsなど

    4

    threshold

    アラート条件の閾値

    5

    timeAggregation

    アラート対象のメトリックの集計の種類

    Minimum,Maximum,Average,Total,Countなど

    6

    metricValue

    アラート対象のメトリック値

    注※5

    Azure連携ツール(JP1イベント登録コマンド対応版)のJP1イベント情報生成が受信したアラート情報(スキーマID:AzureMonitorMetricAlert)に含まれる。「$.data.context.condition.allOf[*].dimensions.name」の値を指定します。

    注※6

    文字列に変数を埋め込むことが可能です。

    変数は,"$名前空間:変数名$"の形式で指定します。"$"を文字として扱う場合は,"\"でエスケープします。

    名前空間と変数についての説明を次に示します。

    表11‒51 名前空間と変数

    項番

    種別

    名前空間

    説明

    1

    ログアラート用イベント定義

    columns

    カラム情報を展開したい場合の名前空間。

    変数名には,展開したいカラムのカラム名を指定します。

    注※ $.data.SearchResult.tables[*].columns[*].nameの値

    指定例:カラム「Computer」を変数として展開する場合

    $columns:Computer$

    2

    data

    基本情報を展開したい場合の名前空間。

    変数名には,展開したい基本情報のキー名を指定します。ただし,「SearchResult」は指定できません。

    注※ $.dataのキー名

    指定例:「AlertRuleName」を変数として展開する場合

    $data:AlertRuleName$

    3

    メトリックアラート用イベント定義

    context

    context情報を展開したい場合の名前空間。

    変数名には,展開したいcontext情報のキー名を指定します。ただし,「condition」は指定できません。

    注※ $.data.contextのキー名

    指定例:「resourceName」を変数として展開する場合

    $context:resourceName$

    4

    condition

    condition情報を展開したい場合の名前空間。

    変数名には,展開したいcondition情報のキー名を指定します。ただし,「dimensions」は指定できません。

    注※ $.data.context.condition.allOf[*]のキー名

    指定例:「metricName」を変数として展開する場合

    $condition:metricName$

    5

    dimensions

    dimensions情報を展開したい場合の名前空間。

    変数名には,展開したいdimensions情報のディメンション名を指定します。

    注※ $.data.context.condition.allOf[*].dimensions[*].nameの値

    指定例:ディメンション名「microsoft.resourceId」を変数として展開する場合

    $dimensions:microsoft.resourceId$

    受信するアラート情報の例を次に示します。

    • ログアラート(スキーマID:Microsoft.Insights/LogAlert)

      [図データ]

    注※1

    data配下の情報は,名前空間「data」の変数として展開することができます。

    上記の例では,「$data: AlertRuleName$」を指定すると「testalert」が展開されます。

    注※2

    「columns.name」の値はカラム名であり,「rows」配下の値はカラム名に対応するカラムの値です。また,「conditions」のキー名としてカラム名,条件としてカラムの値を使用できます。

    カラム情報は,名前空間「columns」の変数として展開することができます。

    上記の例では,「$columns:id$」を指定すると対応する「rows」配下の「9999999999999999」が展開されます。

    注※3

    data配下の情報は,名前空間「data」の変数として展開することができます。

    • メトリックアラート(スキーマID:AzureMonitorMetricAlert)

      [図データ]

    注※1

    context配下の情報は,名前空間「context」の変数として展開できます。また,「conditions.context」の条件としても指定できます。

    上記の例では,「$context:name$」を指定すると「TestMetricAlert」が展開されます。

    注※2

    condition.allOf配下の情報は,名前空間「condition」の変数として展開できます。また,「conditions.condition」の条件としても指定できます。

    上記の例では,「$condition:metricName$」を指定すると「Percentage CPU」が展開されます。

    注※3

    dimensions配下の情報は,名前空間「dimensions」の変数として展開できます。また,「conditions.dimensions」の条件としても指定できます。(キー名:name属性,値:value属性)

    上記の例では,「$dimensions:microsoft.resourceType $」を指定すると,「Microsoft.Compute/virtualMachines」が展開されます。

    注※4

    context配下の情報は,名前空間「context」の変数として展開できます。また,「conditions.context」の条件としても指定できます。

    設定例を次に示します。

    [図データ]

  6. 手順5.で設定を変更したあと,次の文字コード/改行コードで保存してください。

    表11‒52 イベント定義ファイル(eventconf.json)の文字コード/改行コード

    項番

    項目

    1

    文字コード

    UTF-8(BOM無し)

    2

    改行コード

    LF(\n)またはCRLF(\r\n

  7. 手順3.のコンテナーを再度選択し,設定変更した「eventconf.json」をコンテナーの直下にアップロードします。

(b) イベント除外ファイル(eventignore.json)

Azure連携ツール(JP1イベント登録コマンド対応版)のJP1イベント情報生成で除外する,JP1イベントの設定手順を説明します。

設定項目
  • JP1イベント除外条件

  1. ブラウザーからAzure Portalにログインします。

  2. Azureサービスから「ストレージアカウント」を選択します。

  3. 11.4.2(1)(e) Azure Blob Storageの作成」で作成したコンテナーを選択します。

  4. 手順3.で選択したコンテナーから「eventignore.json」を選択し,作業端末の適当なディレクトリへダウンロードします。

    なお,「表示または編集」を選択すると,ダウンロードしないで直接編集・保存ができます。

    コンテナーにファイルが存在しない場合は,提供ファイルの「sendevent/conf」配下の「eventignore.json」を,適当なディレクトリへコピーしてください。

  5. 手順4.でダウンロードまたはコピーした「eventignore.json」をテキストエディターで開き,イベント除外定義を設定します。

    • JSON形式で記載してください。

    • イベント除外定義は上から順番に評価されます。

    JSONの各項目を次に示します。

    表11‒53 イベント除外定義の各項目

    項番

    項目

    項目名称

    内容

    データ型

    必須

    値の範囲

    1

    eventIgnore

    ログアラート用イベント除外定義

    ログアラート用のイベント除外定義を指定する。

    定義した順番で評価する。

    配列

    (ハッシュ)

    ×

    -

    2

    conditions

    イベント除外条件

    JP1イベント化を除外する条件を指定する。

    複数指定した場合,AND条件となる。

    ハッシュ

    ×

    3

    キー

    カラム名

    カラム名を指定する。※1

    文字列

    ×

    Azureの仕様に準ずる。

    4

    条件

    項番3のカラム名に対する値の条件を指定する。(全体マッチの正規表現)

    文字列

    ×

    正規表現の仕様に準ずる。

    5

    eventIgnoreForMetricAlert

    メトリックアラート用イベント除外定義

    メトリックアラート用のイベント除外定義を指定する。

    定義した順番で評価する。

    配列

    (ハッシュ)

    ×

    -

    6

    conditions

    イベント除外条件

    JP1イベント化を除外する条件を指定する。

    複数指定した場合,AND条件となる。

    ハッシュ

    ×

    -

    7

    context

    context条件

    contextに対する除外条件を指定する。

    ハッシュ

    ×

    8

    キー

    キー名

    context配下のキー名を指定する。※2

    文字列

    ×

    Azureの仕様に準ずる。

    9

    条件

    項番8のキー名に対する値の除外条件を指定する。(全体マッチの正規表現)

    文字列

    ×

    正規表現の仕様に準ずる。

    10

    condition

    condtion条件

    conditionに対する除外条件を指定する。

    ハッシュ

    ×

    11

    キー

    キー名

    condition配下のキー名を指定する。※3

    文字列

    ×

    Azureの仕様に準ずる。

    12

    条件

    項番11のキー名に対する値の除外条件を指定する。(全体マッチの正規表現)

    文字列

    ×

    正規表現の仕様に準ずる。

    13

    demensions

    dimensions条件

    dimensionsに対する除外条件を指定する。

    ハッシュ

    ×

    14

    キー

    name属性の値

    dimensions配下のname属性の値を指定する。※4

    文字列

    ×

    Azureの仕様に準ずる。

    15

    条件

    項番14に対応するvalue属性の値の除外条件を指定する。(全体マッチの正規表現)

    文字列

    ×

    正規表現の仕様に準ずる。

    注※1

    Azure連携ツール(JP1イベント登録コマンド対応版)のJP1イベント情報生成が受信したアラート情報(スキーマID:Microsoft.Insights/LogAlert)に含まれる「$.data.SearchResult.tables[*].columns[*].name」の値を指定します。

    注※2

    Azure連携ツール(JP1イベント登録コマンド対応版)のJP1イベント情報生成が受信したアラート情報(スキーマID:AzureMonitorMetricAlert)に含まれる「$.data.context」のキー名を指定します。「condition」は指定できません。

    表11‒54 contextのキー名の例

    項番

    キー名

    内容

    1

    timestamp

    アラート発生時のタイムスタンプ

    2

    id

    アラートのリソースID

    3

    name

    アラート名

    4

    description

    アラートの説明

    5

    severity

    アラートの重大度

    6

    subscriptionId

    アラート発生元リソースのサブスクリプションID

    7

    resourceGroupName

    アラート発生元リソースのリソースグループ名

    8

    resourceName

    アラート発生元リソースのリソース名

    9

    resourceType

    アラート発生元リソースのリソースタイプ

    10

    resourceId

    アラート発生元リソースのリソースID

    注※3

    Azure連携ツール(JP1イベント登録コマンド対応版)のJP1イベント情報生成が受信したアラート情報(スキーマID:AzureMonitorMetricAlert)に含まれる「$.data.context.condition.allOf[*]」のキー名を指定します。「dimensions」は指定できません。

    表11‒55 conditionのキー名の例

    項番

    キー名

    内容

    備考

    1

    metricName

    アラート対象のメトリック名

    2

    metricNamespace

    アラート対象のメトリックネームスペース

    3

    operator

    アラート条件の演算子

    Equals,GreaterThan,GreaterThanOrEqual,LessThan,LessThanOrEqual,NotEqualsなど

    4

    threshold

    アラート条件の閾値

    5

    timeAggregation

    アラート対象のメトリックの集計の種類

    Minimum,Maximum,Average,Total,Countなど

    6

    metricValue

    アラート対象のメトリック値

    注※4

    Azure連携ツール(JP1イベント登録コマンド対応版)のJP1イベント情報生成が受信したアラート情報(スキーマID:AzureMonitorMetricAlert)に含まれる「$.data.context.condition.allOf[*].dimensions.name」の値を指定します。

    指定例を次に示します。

    [図データ]

  6. 手順2.で設定を変更したあと,次の文字コード/改行コードで保存してください。

    表11‒56 イベント除外ファイル(eventignore.json)の文字コード/改行コード

    項番

    項目

    1

    文字コード

    UTF-8(BOM無し)

    2

    改行コード

    LF(\n)またはCRLF(\r\n

  7. 手順3.のコンテナーを再度選択し,設定変更した「eventconf.json」をコンテナーの直下にアップロードします。

(c) イベント拡張属性定義ファイル(eventexattrs.json)

Azure連携ツール(JP1イベント登録コマンド対応版)のJP1イベント情報生成で定義する,共通のイベント拡張属性の設定手順を説明します。

設定項目
  • JP1イベント拡張属性(共通)

  1. ブラウザーからAzure Portalにログインします。

  2. Azureサービスから「ストレージアカウント」を選択します。

  3. 11.4.2(1)(e) Azure Blob Storageの作成」で作成したコンテナーを選択します。

  4. 手順3.で選択したコンテナーから「eventexattrs.json」を作業端末の適当なディレクトリへダウンロードします。

    なお,「表示または編集」を選択すると,ダウンロードしないで直接編集・保存ができます。

    コンテナーにファイルが存在しない場合は,提供ファイルの「sendevent/conf」配下の「eventexattrs.json」を作業端末の適当なディレクトリへコピーしてください。

  5. 手順4.でダウンロードまたはコピーした「eventexattrs.json」をテキストエディターで開き,イベント除外定義を設定します。

    • JSON形式で記載してください。

    • 拡張属性名がイベント定義ファイルと重複した場合は,イベント定義ファイルで定義した拡張属性が有効となります。

    JSONの各項目を次の表に示します。

    表11‒57 イベント拡張属性定義の各項目

    項番

    項目

    項目名称

    内容

    データ型

    必須

    値の範囲

    1

    eventExattrs

    ログアラート用イベント拡張属性定義

    ハッシュ

    ×

    -

    2

    キー

    拡張属性キー

    登録するJP1イベントの拡張属性のキーを指定します。

    文字列

    ×

    JP1/IMの「イベント発行」APIのパラメーター"attrs"がサポートする範囲に準ずる。

    なお,拡張属性値にスペースが含まれる場合でも,「"」の指定は不要です。「"」も拡張属性値と認識されます。

    3

    拡張属性値

    項番2の拡張属性キーに対する拡張属性値を指定します。※1

    文字列

    ×

    4

    eventExAttrsForMetricAlert

    メトリックアラート用イベント拡張属性定義

    項番1〜3と同様

    注※1

    11.4.2(3)(a) イベント定義ファイル(eventconf.json)」の「表11-48 イベント定義の各項目」の注※6を参照してください。

  6. 手順2.で設定を変更したあと,次の文字コード/改行コードで保存してください。

    表11‒58 イベント除外ファイル(eventignore.csv)の文字コード/改行コード

    項番

    項目

    1

    文字コード

    UTF-8(BOM無し)

    2

    改行コード

    LF(\n)またはCRLF(\r\n

  7. 手順3.のコンテナーを再度選択し,設定変更した「eventexattrs.json」をコンテナーの直下にアップロードします。

(d) アプリケーション環境変数の設定

Azure連携ツール(JP1イベント登録コマンド対応版)で利用する,アプリケーション環境変数の設定手順を説明します。

設定項目
  • BLOB Storage接続文字列

  • BLOB Storageコンテナー名

  • Service Bus接続文字列

  • Service Busキュー名

  1. ブラウザーからAzure Portalにログインします。

  2. サービスから「関数アプリ」−「sendevent」を選択します。

  3. 「設定」項目の「構成」をクリックします。

  4. 「+新しいアプリケーション設定」をクリックし,次の内容を設定します。

    表11‒59 Azure連携ツール(JP1イベント登録コマンド対応版)のイベント情報生成の環境変数

    項番

    名前

    1

    BLOB_STORAGE_CONNECTION_STRING

    KeyVault参照形式で指定します。※1

    シークレット識別子の指定は,「11.4.2(1)(h) キーコンテナーへのシークレットの追加」で追加したBlob Storageの接続文字列のシークレット識別子を指定します。

    2

    BLOB_STORAGE_CONTAINER

    11.4.2(1)(e) Azure Blob Storageの作成」で作成したBlob Storageのコンテナー名を指定します。

    3

    SERVICE_BUS_CONNECTION_STRING

    KeyVault参照形式で指定します。※1

    シークレット識別子の指定は,「11.4.2(1)(h) キーコンテナーへのシークレットの追加」で追加したService Busの接続文字列のシークレット識別子を指定します。

    4

    SERVICE_BUS_QUEUE_NAME

    11.4.2(1)(f) Service Bus Queueの作成」で設定したキュー名を指定します

    注※1 KeyVault参照形式は次の内容で指定します。

    @Microsoft.KeyVault(SecretUri=<シークレット識別子>)

    なお,シークレット識別子は次の手順で確認できます。

    1. ブラウザーからAzure Portalにログインします。

    2. Azureサービスから「キーコンテナー」を選択します。

    3. 「11.4.2(1)(g) キーコンテナーの作成」で作成したコンテナーを選択します。

    4. 設定の「シークレット」を選択します。

    5. 該当のシークレットを選択します。

    6. 現在のバージョンを選択すると,シークレット識別子が表示されます。

  5. 「アプリケーション設定の追加/編集」画面の「OK」をクリックします。

  6. 「保存」をクリックします。

  7. 「変更の保存」で「続行」をクリックします。

    「続行」ボタンクリックしたあと,アプリケーションが再起動されます。

(e) ログレベルの設定(host.json)

Azure連携ツール(JP1イベント登録コマンド対応版)のログレベルの設定を行います。

重要

インストール直後はインストール作業でログレベルの設定を行っているため,ここでの作業は不要です。ログレベルの設定を変更する場合に作業を行ってください。

  1. 提供ファイルの「sendevent/app」配下の「host.json」をテキストエディターで開き,6行目を変更し保存します。

    5: "logLevel": {
    6:   "default": "Information"
    7: }
    注※

    ログレベルを指定します。Trace,Debug,Information,Warning,Error,Critical,またはNoneを指定できます。

  2. 再配置(デプロイ)が必要となるため,Azure連携ツール(JP1イベント登録コマンド対応版)の「11.4.2(2)(b) JP1イベント情報生成のデプロイ」の手順3.と手順4.を実施します。

(f) アクショングループの設定

Azure連携ツール(JP1イベント登録コマンド対応版)のイベント情報生成をアラートのトリガーとして起動させるためには,アラートのルールにアクショングループを設定する必要があります。

設定項目
  • アクショングループの作成

  • アラートルールにアクショングループを設定

  1. ブラウザーからAzure Portalにログインします。

  2. Azureサービスから「モニター」−「アラート」−「アクションの管理」を選択します。

  3. 「+アクショングループの追加」を選択します。次の内容を設定したあと,「OK」を選択します。

    表11‒60 アクショングループ追加時の設定内容

    項番

    設定区分

    設定項目

    備考

    1

    基本

    サブスクリプション

    グループが保存されるサブスクリプション

    2

    リソースグループ

    グループが関連付けられるリソースグループ

    3

    アクショングループ名

    グループ名

    4

    表示名

    表示名

    5

    通知

    通知の種類

    -

    設定なし

    6

    アクション

    アクションの種類

    「Azure Function」を選択

    7

    関数

    サブスクリプション

    項番1と同様

    8

    リソースグループ

    項番2と同様

    9

    関数アプリ

    sendevent

    11.4.2(1)(c) 関数アプリの作成」で作成した関数

    10

    Azure Function

    sendevent-sbq

    Azure連携ツール(JP1イベント登録コマンド対応版)の「11.4.2(2)(b) JP1イベント情報生成のデプロイ」でデプロイしたsendevent-sbq

    11

    共通の警告スキーマを有効にします。

    いいえ

    既定値

    12

    名前

    アクションの名前を入力

    13

    タグ

    設定するものがあれば該当のものを選択

  4. Azureサービスから「モニター」−「アラート」−「アラートルールの管理」を選択します。

  5. 11.4.2(1)(b) アラートルールの作成」で作成したアラートを選択します。

  6. 「アクション」の「アクショングループの選択」をクリックします。手順3.で作成したアクショングループを選択したあと,「選択」をクリックします。

  7. 「保存」をクリックします。

(4) JP1イベント連携(JP1イベント情報送信)

(a) 定数定義(const.py)

Azure連携ツール(JP1イベント登録コマンド対応版)のJP1イベント情報送信を動作させるための,パラメーターの設定手順を説明します。

設定項目
  • JP1/Baseインストールディレクトリ

  • クライアントID

  • クライアントシークレット

  • テナントID

  • コンテナーURL

  • Service Bus接続文字列のシークレット識別子

  • Service Bus Queue名

  • プロキシ設定

  1. Azure連携ツール(JP1イベント登録コマンド対応版)のJP1イベント情報送信の実行サーバーへログインします。

  2. Azure連携ツール(JP1イベント登録コマンド対応版)のJP1イベント情報送信ディレクトリ配下にある「const.py」をテキストエディターで開き,4〜12行目のユーザー可変値を設定します。

    表11‒61 JP1イベント連携(JP1イベント情報送信)定数定義(const.py)ユーザー可変値

    項番

    パラメーター

    必須/任意

    内容

    1

    BASE_DIR

    必須

    JP1/BASEのインストール先を指定します。

    2

    CLIENT_ID

    必須

    11.4.2(1)(d) サービスプリンシパルの作成」のサービスプリンシパル作成時に出力されたappIdの値を指定します。

    3

    CLIENT_SECRET

    必須

    11.4.2(1)(d) サービスプリンシパルの作成」のサービスプリンシパル作成時に出力されたpasswordの値を指定します。

    4

    TENANT_ID

    必須

    11.4.2(1)(d) サービスプリンシパルの作成」のサービスプリンシパル作成時に出力されたtenantの値を指定します。

    5

    VAULT_URL

    必須

    11.4.2(1)(g) キーコンテナーの作成」で作成したコンテナーのURLを指定します。※1

    6

    SERVICE_BUS_CONNECTION_STRING_SECRET_NAME

    必須

    11.4.2(1)(h) キーコンテナーへのシークレットの追加」で追加したService Busの接続文字列のシークレット名を指定します。

    7

    SERVICE_BUS_QUEUE_NAME

    必須

    11.4.2(1)(f) Service Bus Queueの作成」で設定したキュー名を指定します。

    8

    HTTP_PROXY

    任意

    プロキシサーバーを設定している場合に指定します。※2

    9

    HTTPS_PROXY

    任意

    注※1

    キーコンテナーのURLは次の手順で確認できます。

    1. ブラウザーからAzure Portalにログインします。

    2. Azureサービスから「キーコンテナー」を選択します。

    3. 「キーコンテナー」画面で「11.4.2(1)(g) キーコンテナーの作成」で作成したコンテナーを選択します。

    4. 概要の「コンテナーのURI」の値がURLとなります。

    注※2

    プロキシの設定は次の内容で指定します。

    プロトコル://ユーザー名:パスワード@プロキシサーバーのホスト名またはIPアドレス:ポート番号/

    プロトコル:「http」(SSL通信を使用する場合は「https」)

    ユーザー名:プロキシ認証時のユーザー名

    パスワード:プロキシ認証時のパスワード

    プロキシサーバーのホスト名またはIPアドレス:プロキシサーバーのIPアドレスまたはそのIPアドレスが設定されているホスト名

    ポート番号:プロキシサーバーが使用するポート番号

    <例>http://user001:password1@192.168.0.1:80/

    設定例を次に示します。

    1:###############################################################################

    2:# ユーザー可変値(注:値はダブルクォートでくくること)

    3:###############################################################################

    4:BASE_DIR = r"C:\Program Files (x86)\Hitachi\JP1Base" # JP1/BASEのインストール先ディレクトリを指定する

    5:CLIENT_ID = r"xxxxxxxx-xxxx-xxxx-xxxx-xxxxxxxxxxxx" # サービスプリンシパルのAPP_ID

    6:CLIENT_SECRET = r"xxxxxxxxxxx-xxx~xxxxxxxxxx~xxxxxxx" # サービスプリンシパルのクライアントシークレット

    7:TENANT_ID = r"xxxxxxxx-xxxx-xxxx-xxxx-xxxxxxxxxxxx" # ログイン先のテナントID

    8:VAULT_URL = r"https://sample.vault.azure.net/" # キーコンテナーのURLを指定する

    9:SERVICE_BUS_CONNECTION_STRING_SECRET_NAME = r"SERVICE-BUS-CONNECTION-STRING" # Service Bus の接続文字列を設定したキーコンテナーのシークレット名を指定する

    10:SERVICE_BUS_QUEUE_NAME = r"service-bus-queue" # Service Busのキュー名を指定する

    11:HTTP_PROXY = r"" # PROXY設定が必要な場合に指定。空文字の場合は何もしない

    12:HTTPS_PROXY = r"" # PROXY設定が必要な場合に指定。空文字の場合は何もしない

    13:###############################################################################

  3. 手順2.でユーザー可変値を設定したあと,次の文字コード/改行コードで保存してください。

    表11‒62 JP1イベント連携(JP1イベント情報送信)定数定義(const.py)の文字コード/改行コード

    項目

    1

    文字コード

    UTF-8(BOM無し)

    2

    改行コード

    LF(\n)またはCRLF(\r\n

(b) ログ設定ファイル(logging.conf)

JP1イベント連携(JP1イベント情報送信)ツールのログに関するパラメーターの設定手順を説明します。

設定項目
  • ログレベル

  • ログファイル

  • ログローテーションサイズ

  • ログ世代数

  1. JP1イベント連携(JP1イベント情報送信)ツール実行サーバーへログインします。

  2. JP1イベント連携(JP1イベント情報送信)ツールディレクトリ配下にある「logging.conf」をテキストエディターで開き,11行目を変更します。

    11: level=INFO※1
     
    17行目
    17: args=('sendevent_azure.log※2', 'a', 2097152※3, 3※4, 'utf-8')
    注※1

    ログレベルを指定します。DEBUG,INFO,WARNING,ERROR,またはCRITICALを指定できます。

    注※2

    ログファイルパスを指定します。絶対パス,または相対パスを指定できます。

    注※3

    ログローテーションサイズ(バイト)を指定します。

    注※4

    ログ世代数を指定します。

    詳細については,Pythonのドキュメントを参照してください。

    ■logging.config --- ロギングの環境設定

  3. 手順2.で設定を変更したあと,次の文字コード/改行コードで保存してください。

    表11‒63 JP1ログ設定ファイル(logging.conf)の文字コード/改行コード

    項目

    1

    文字コード

    UTF-8(BOM無し)

    2

    改行コード

    LF(\n)またはCRLF(\r\n

(5) アンインストール

(a) JP1イベント情報生成のアンインストール

Azure連携ツール(JP1イベント登録コマンド対応版)のJP1イベント情報生成をアンインストールする手順を説明します。

  • アラートルールの削除

  • アクショングループの削除

  • シークレットの削除

  • アクセスポリシーの削除

  • 関数アプリの削除

  • 定義ファイルの削除

■ アラートルールの削除

  1. ブラウザーからAzure Portalにログインします。

  2. Azureサービスから「モニター」を選択します。

  3. 「アラート」の「アラートルールの管理」を選択します。

  4. 対象のアラートを選択したあと,「削除」をクリックします。

■ アクショングループの削除

  1. ブラウザーからAzure Portalにログインします。

  2. Azureサービスから「モニター」を選択します。

  3. 「アラート」の「アクションの管理」を選択し,「11.4.2(3)(f) アクショングループの設定」で設定したアクションをしたあと,「アクショングループの削除」をクリックします。

■ シークレットの削除/アクセスポリシーの削除

  1. ブラウザーからAzure Portalにログインします。

  2. Azureサービスから「キーコンテナー」を選択し,「11.4.2(1)(g) キーコンテナーの作成」で作成したコンテナーを選択します。

  3. 設定の「シークレット」を選択し,「11.4.2(1)(h) キーコンテナーへのシークレットの追加」で追加した,Azure Blob Storageの接続文字列のシークレット名をクリックします。

  4. 「削除」をクリックし,確認画面で「はい」をクリックします。

  5. 11.4.2(1)(h) キーコンテナーへのシークレットの追加」で追加した,Service Busの接続文字列のシークレット名をクリックします。

  6. 「削除」をクリックし,確認画面で「はい」をクリックします。

  7. シークレットの削除に続き,設定の「アクセスポリシー」を選択し,「11.4.2(1)(i) キーコンテナーへのアクセスポリシーの設定」で追加したアクセスポリシーをアクション列の「削除」をクリックして削除,その後,「保存」をクリックします。

■ 関数アプリの削除

  1. ブラウザーからAzure Portalにログインします。

  2. Azureサービスから「関数アプリ」を選択します。

  3. 「sendevent」を選択し,「削除」をクリックします。

■ 定義ファイルの削除

  1. Azureサービスから「ストレージアカウント」を選択します。

  2. 11.4.2(1)(e) Azure Blob Storageの作成」で作成したコンテナーを選択します。

  3. 次のファイルを選択し,「削除」をクリックします。

    • eventconf.json

    • eventignore.json

    • eventexattrs.json

(b) JP1イベント情報送信のアンインストール

Azure連携ツール(JP1イベント登録コマンド対応版)のJP1イベント情報送信のアンインストール手順を次に示します。

  • Azure連携ツール(JP1イベント登録コマンド対応版)のJP1イベント情報送信ディレクトリの削除

  1. Azure連携ツール(JP1イベント登録コマンド対応版)のJP1イベント情報送信の実行サーバーへログインします。

  2. Azure連携ツール(JP1イベント登録コマンド対応版)の「11.4.2(2)(c) JP1イベント情報送信の配置」でコピーした「sendevent_azure」ディレクトリを削除します。