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JP1 Version 13 JP1/Integrated Management 3 - Manager 運用ガイド


2.3.1 エージェントとしてJP1/IM - Agentを使用している場合

〈この項の構成〉

(1) マネージャーのIPアドレスを変更した直後に必要な作業

マネージャーのIPアドレスを変更した直後に必要な作業について説明します。

(a) JP1/Baseで必要な作業

IPアドレスを変更したマネージャーのJP1/Baseをいったん終了してから,再起動する必要があります。

(b) IMデータベースで必要な作業

マネージャーのIPアドレスを変更した場合,IMデータベースをいったん終了してから,再起動する必要があります。

(2) マネージャーのIPアドレスを変更した場合の作業

(a) 監視オブジェクトの状態変更条件で設定したIPアドレス

[状態変更条件設定]画面または[共通条件詳細設定]画面で設定したIPアドレスが変更対象であった場合,それぞれの設定画面でIPアドレスの設定を変更する必要があります。

IPアドレスを設定してからシステムを再起動します。詳細については,「2.3.2(3) マネージャーまたはJP1/BaseのIPアドレスを変更した場合のシステムの再起動手順」を参照してください。

(b) IM構成管理を使用している場合

IM構成管理機能を使用している場合,IM構成管理・ビューアーを起動し,ホスト情報を収集してください。

(c) インテリジェント統合管理基盤が稼働するホストのIPアドレス

インテリジェント統合管理基盤が稼働するホストのIPアドレスを変更した場合は,JP1/IM - Managerの再起動が必要です。また,ユーザーによってカスタマイズされたプラグインを使用している場合は,プラグインの仕様に従って対処します。JP1/IM - Managerの起動手順については「3.1 JP1/IM - Managerを起動する」を参照してください。

なお,IM管理ノードのホストのIPアドレスを変更した場合は,必要な作業はありません。

(d) JP1/IM - Agentで使用しているサーバ証明書に記載したIPアドレス

■ 統合マネージャーホストのIPアドレスを変更する

  1. JP1/IM - Managerを停止する。

  2. IPアドレスの変更を反映したサーバ証明書で更新する。

    証明書の更新については,マニュアル「JP1/Integrated Management 3 - Manager 構築ガイド」の「1.19.3(1)(b) 統合エージェント管理基盤の設定変更(Windowsの場合)」の「■証明書を設定する」を参照してください。

    なお,証明書に変更前のIPアドレスを含んでいない場合は,この手順は不要です。

  3. JP1/IM - Managerを起動する。

■ クラスタシステムで統合マネージャーホストのIPアドレスを変更する

  1. 統合エージェント管理基盤を停止する。

  2. 論理IPアドレスの変更を反映したサーバ証明書で更新する。

    証明書の更新については,マニュアル「JP1/Integrated Management 3 - Manager 構築ガイド」の「7.3.3(9)(a) 統合エージェント管理基盤の設定変更」および「8.3.3(9)(a) 統合エージェント管理基盤の設定変更」の「■証明書を設定する」を参照してください。

    なお,証明書に変更前のIPアドレスを含んでいない場合は,この手順は不要です。

  3. 統合エージェント管理基盤を起動する。

(3) エージェントのIPアドレスを変更した場合の作業

(a) エージェントのIPアドレス

次に示す条件に該当しない場合,設定変更は不要です。該当する場合,エージェントのIPアドレスの変更の影響を受けるため,設定変更が必要です。

  • リッスンアドレスをIPアドレスで設定している場合

    JP1/IM - AgentプロセスのリッスンアドレスをIPアドレスで指定している場合に影響があります。

    各プロセスのポートの変更手順を確認し,リッスンアドレスを設定している場合は設定しなおしてください。

  • 証明書にIPアドレス情報が含まれる場合

    変更後のIPアドレスに,変更した証明書を配置しなおす必要があります。

(b) Blackbox exporterの監視対象のIPアドレス

Blackbox exporterの監視対象はホスト名で指定します。

IPアドレスを変更したとしても,エージェントの設定変更は不要です。

(c) インテリジェント統合管理基盤が稼働するホストのIPアドレス

インテリジェント統合管理基盤が稼働するホストのIPアドレスを変更した場合は,JP1/IM - Managerの再起動が必要です。また,ユーザーによってカスタマイズされたプラグインを使用している場合は,プラグインの仕様に従って対処します。JP1/IM - Managerの起動手順については「3.1 JP1/IM - Managerを起動する」を参照してください。

なお,IM管理ノードのホストのIPアドレスを変更した場合は,必要な作業はありません。

(d) クラスタシステムのIPアドレス

2.3.1(3)(a) エージェントのIPアドレス」と同じです。

ただし,次のことに注意してください。

  • 統合エージェントのサービスを起動または停止するときは,クラスタソフトから行ってください。

  • 変更作業は,実行系サーバと待機系サーバの両方で実施してください。

  • IPアドレスを変更したあとに,統合エージェントのサービスの再起動が必要です。

(e) コンテナのIPアドレス

設定変更は不要です。