Hitachi

JP1 Version 13 JP1/Integrated Management 3 - Manager 構築ガイド


2.3.4 インストール時の注意事項(UNIXの場合)

〈この項の構成〉

(1) 製品間の関連について

JP1/IM - ManagerはJP1/Baseを前提製品としています。製品のインストール時には,次の点に注意してください。

(2) 統合トレース機能(HNTRLib2)について

JP1/Baseのインストール時に,統合トレース機能(HNTRLib2)がインストールされます。

(3) OS環境への設定

インストール時に次の情報をOSに設定します。

servicesファイルに,マニュアル「JP1/Integrated Management 3 - Manager 導入・設計ガイド」の「付録C ポート番号」のポート番号を設定します。

JP1/IM - Managerのアンインストール時に,servicesファイルに設定された,マニュアル「JP1/Integrated Management 3 - Manager 導入・設計ガイド」の「付録C ポート番号」のポート番号が削除されます。

(4) バージョンダウンインストールについて

JP1/IM - ManagerおよびJP1/IM - Agentは,バージョンダウンインストールに対応していません。インストールされている製品をバージョンダウンしたい場合は,製品をアンインストールしてから再インストールしてください。

(5) JP1/IM - Managerの管理する情報について

JP1/IM - Managerは,プログラム情報,設定情報,保守情報などをファイルで管理しているため,次の操作を行わないでください。次の操作を行った場合,JP1/IM - Managerの動作を保証できません。

(6) インストール実行について

一時ディレクトリ(/tmp)に,5MBの空きがあることを確認してからインストールを実行してください。

(7) ウィルス対策ソフトについて

JP1/IM - Managerのインストールを実施した際に,ウィルス対策ソフトがJP1/IM - Managerのインストール先のウィルススキャンを行った場合,インストーラーとウィルス対策ソフトとの競合によりアプリケーションエラーが発生し,インストールに失敗する可能性があります。ウィルス対策ソフトを停止してインストールを実施してください。

(8) サイレントインストールについて

(a) JP1/IM - Managerの場合

JP1/IM - Managerでは,サイレントインストール機能によるインストール方法が利用できます。

実行コマンド

Linuxの場合:DVD-R媒体/X64LIN/setup-f-kP-CC842C-9MDLDVD-R媒体のパス

SUSE Linuxの場合:DVD-R媒体/SLES/setup-f-kP-CC9W2C-9MDLDVD-R媒体のパス

△:1個以上の半角スペース

  • DVD-R媒体をHDD上にコピーして実行する場合は,スペースを含まないディレクトリパス上に媒体の内容をすべてコピーしてください。また,コピーしたファイル群は,コンペアなどによって,バイナリレベルで一致することを確認してください。

  • インストールが正常終了したかどうかは,実行結果の戻り値を参照してください。戻り値については,JP1 のWebサイトに公開しているドキュメントの「サイレントインストール機能」を参照してください。

  • JP1/IM - ManagerおよびJP1/IM - Viewをサイレントインストール機能でインストールする場合は,ユーザー情報を指定することができません。ユーザー情報を指定する場合は,「2.3.1 インストール手順(UNIXの場合)」に記載のインストール手順でインストールしてください。

(b) JP1/IM - Agentの場合

JP1/IM - Agentでは,サイレントインストール機能によるインストール方法が利用できます。

実行コマンド

Linuxの場合:DVD-R媒体/X64LIN/setup-f-kP-CC842C-9GDLDVD-R媒体のパス

△:1個以上の半角スペース

(9) JP1/IM - Agentをバージョン13-00または13-01からバージョンアップした場合の注意事項

1.3.3(14) JP1/IM - Agentをバージョン13-00または13-01からバージョンアップした場合の注意事項」を参照してください。

(10) JP1/IM - Agentをバージョン13-00〜13-10からバージョンアップした場合の注意事項

JP1/IM - Agentをバージョンアップすると,アドオン管理機能に対応しているOSSにOSSラッパーを適用させるために,次の表に示すユニット定義ファイルに対して,ExecStart行の更新が行われます。JP1/IM - Agentのインストーラーのログで,各ユニット定義ファイルに対してKAVB9447-Iのメッセージが出力されていることを確認してください。JP1/IM - Agentのインストーラーのログについては,マニュアル「JP1/Integrated Management 3 - Manager 運用ガイド」の「12.2.2(8) インストーラーのログ」を参照してください。

アドオンプログラム

ユニット定義ファイル名

バックアップファイル名

Prometheus server

jpc_prometheus_server.service

jpc_prometheus_server.service.bk

Alertmanager

jpc_alertmanager.service

jpc_alertmanager.service.bk

Blackbox exporter

jpc_blackbox_exporter.service

jpc_blackbox_exporter.service.bk

Yet another cloudwatch exporter

jpc_ya_cloudwatch_exporter.service

jpc_ya_cloudwatch_exporter.service.bk

process_exporter

jpc_process_exporter.service

jpc_process_exporter.service.bk

Promitor

jpc_promitor_resource_discovery.service

jpc_promitor_resource_discovery.service.bk

jpc_promitor_scraper.service

jpc_promitor_scraper.service.bk

Script exporter

jpc_script_exporter.service

jpc_script_exporter.service.bk

Fluentd

jpc_fluentd.service

jpc_fluentd.service.bk

VMware exporter

jpc_vmware_exporter.service

jpc_vmware_exporter.service.bk

node exporter

jpc_node_exporter.service

jpc_node_exporter.service.bk

KAVB9448-WおよびKAVB9450-Wのメッセージが出力されている場合は,該当するユニット定義ファイルを手動で編集して,ExecStart行の更新を行ってください。ExecStart行の記述内容については,マニュアル「JP1/Integrated Management 3 - Manager コマンド・定義ファイル・APIリファレンス」の「ユニット定義ファイル(jpc_プログラム名.service)」(2. 定義ファイル)を参照してください。

(11) JP1/IM - Managerをバージョン13-00〜13-11から13-50以降にバージョンアップした場合の注意事項

JP1/IM - Managerをバージョンアップすると,インテリジェント統合管理データベースのログ出力に関する推奨設定値が反映されません。インテリジェント統合管理データベースの設定ファイル(postgresql.conf)の次に示すパラメーターの設定値を確認し,パラメーターが無い,または,次に示す設定値と異なる場合は,次に示すとおりに設定してください。

パラメーター

設定値

log_min_messages

fatal

log_error_verbosity

terse

log2

on

log2_rotation_count

5

log2_rotation_max_size

70M

インテリジェント統合管理データベースの設定ファイルのパラメーターの詳細および変更した設定の反映については,マニュアル「JP1/Integrated Management 3 - Manager コマンド・定義ファイル・APIリファレンス」の「インテリジェント統合管理データベースの設定ファイル(postgresql.conf)」(2. 定義ファイル)を参照してください。