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JP1 Version 13 JP1/Integrated Management 3 - Manager 構築ガイド


1.3.3 インストール時の注意事項(Windowsの場合)

〈この項の構成〉

(1) 製品間の関連について

JP1/IM - ManagerはJP1/Baseを前提製品としています。製品のインストール時には,次の点に注意してください。

(2) 統合トレース機能(HNTRLib2)について

(3) Windows環境への設定について

インストール時に次の情報をWindowsに設定します。

(4) インストールパスの変更について

(5) ファイル・レジストリについて

(6) 再インストールについて

JP1/IM - Manager,JP1/IM - View,およびJP1/IM - Agentのアンインストールでは,インストール後に作成された定義ファイルやログファイル,ユーザーが修正する可能性のあるファイルは削除されません。これらのファイルが残っている状態で再インストールすると,プログラムの動作が不正になる場合があります。したがって,再インストールする場合は,OSを必ず再起動し,JP1/IM - Manager,JP1/IM - View,およびJP1/IM - Agentをインストールしていたフォルダをエクスプローラにより削除してから,再インストールしてください。

(7) バージョンダウンインストールについて

JP1/IM - Manager,JP1/IM - View,およびJP1/IM - Agentは,バージョンダウンインストールに対応していません。インストールされている製品をバージョンダウンしたい場合は,製品をアンインストールしてから再インストールしてください。

(8) ウィルス対策ソフトについて

(9) サイレントインストールについて

JP1/IM - Managerでは,サイレントインストール機能によるインストール方法が利用できます。

実行コマンド

提供媒体\_OWNEXE\HPPSINST.BAT△/提供媒体\_PPDIR\PCC2A2C9MDL\DISK1△/"インストール先のフルパス"

△:1個以上の半角スペース

JP1/IM - Viewでは,サイレントインストール機能によるインストール方法が利用できます。

実行コマンド

提供媒体\_OWNEXE\HPPSINST.BAT△/提供媒体\_PPDIR\PCC2A2C6HDL\DISK1△/"インストール先のフルパス"

△:1個以上の半角スペース

JP1/IM - Agentでは,サイレントインストール機能によるインストール方法が利用できます。

実行コマンド

△:1個以上の半角スペース

(10) Windows Defenderについて

Windows Defenderが有効になっている場合に,JP1/IM - ManagerおよびJP1/IM - ViewをインストールするとWindows Defenderの履歴およびイベントビューアのWindowsログ(システムログ)にWindows Defenderの警告イベントが出力される場合がありますが問題ありません。

(11) 上書きインストール後の再起動について

JP1/NETM/DMを使用せずにインストールをする場合は,次の手順を適用することで,上書きインストール後にコンピュータの再起動を行わずにJP1/IM - ManagerおよびJP1/IM - Viewを動作させることができます。

  1. 上書きインストール前に次のプログラムを終了してください。

    • JP1/IM - ManagerおよびJP1/IM - View

    • JP1/IM - ManagerおよびJP1/IM - Viewのインストール先フォルダ以下のファイルをロックするアプリケーション(ウィルス対策ソフト製品など)

    • JP1/Baseの全てのサービス

    • JP1/Baseを前提とする製品のすべてのサービス

    • 統合トレース機能(HNTRLib2)のサービス

  2. JP1/IM - ManagerおよびJP1/IM - Viewのインストール後に,コンピュータの再起動を要求された場合は「いいえ」を選択してください。

(12) ReFSを使用する場合

Windows Server 2016,Windows Server 2019,Windows Server 2022,Windows Server 2025のReFS上にJP1/IM - Managerをインストールした場合,NTFS上にインストールした場合に比べて,処理性能が低下する可能性があります。そのため,ReFSを使用する場合は運用を想定したテストを十分に実施し,性能に問題がないことを検証してください。性能要件を満たせない場合は,ReFSではなくNTFSを使用することを検討してください。

(13) JP1/IM - Viewについて

(14) JP1/IM - Agentをバージョン13-00または13-01からバージョンアップした場合の注意事項

(15) JP1/IM - Agentをバージョン13-00〜13-10からバージョンアップした場合の注意事項

JP1/IM - Agentをバージョンアップすると,アドオン管理機能に対応しているOSSにOSSラッパーを適用させるために,次の表に示すサービス定義ファイルに対して,executable行の更新およびarguments行の1行目の追加が行われます。JP1/IM - Agentのインストーラーのログで,各サービス定義ファイルに対してKAVB9447-Iのメッセージが出力されていることを確認してください。JP1/IM - Agentのインストーラーのログについては,マニュアル「JP1/Integrated Management 3 - Manager 運用ガイド」の「12.2.2(8) インストーラーのログ」を参照してください。

アドオンプログラム

サービス定義ファイル名

バックアップファイル名

Prometheus server

jpc_prometheus_server_service.xml

jpc_prometheus_server_service.xml.bk

Alertmanager

jpc_alertmanager_service.xml

jpc_alertmanager_service.xml.bk

Windows exporter

jpc_windows_exporter_service.xml

jpc_windows_exporter_service.xml.bk

Blackbox exporter

jpc_blackbox_exporter_service.xml

jpc_blackbox_exporter_service.xml.bk

Yet another cloudwatch exporter

jpc_ya_cloudwatch_exporter_service.xml

jpc_ya_cloudwatch_exporter_service.xml.bk

Promitor

jpc_promitor_resource_discovery_service.xml

jpc_promitor_resource_discovery_service.xml.bk

jpc_promitor_scraper_service.xml

jpc_promitor_scraper_service.xml.bk

Script exporter

jpc_script_exporter_service.xml

jpc_script_exporter_service.xml.bk

Fluentd

jpc_fluentd_service.xml

jpc_fluentd_service.xml.bk

Web exporter

jpc_web_exporter_service.xml

jpc_web_exporter_service.xml.bk

VMware exporter

jpc_vmware_exporter_service.xml

jpc_vmware_exporter_service.xml.bk

KAVB9448-WおよびKAVB9450-Wのメッセージが出力されている場合は,該当するサービス定義ファイルを手動で編集して,executable行の更新およびarguments行の1行目の追加を行ってください。executable行およびarguments行の記述内容については,マニュアル「JP1/Integrated Management 3 - Manager コマンド・定義ファイル・APIリファレンス」の「サービス定義ファイル(jpc_プログラム名_service.xml)」(2. 定義ファイル)を参照してください。

(16) JP1/IM - Managerをバージョン13-00〜13-11から13-50以降にバージョンアップした場合の注意事項

JP1/IM - Managerをバージョンアップすると,インテリジェント統合管理データベースのログ出力に関する推奨設定値が反映されません。インテリジェント統合管理データベースの設定ファイル(postgresql.conf)の次に示すパラメーターの設定値を確認し,パラメーターが無い,または,次に示す設定値と異なる場合は,次に示すとおりに設定してください。

パラメーター

設定値

log_min_messages

fatal

log_error_verbosity

terse

log2

on

log2_rotation_count

5

log2_rotation_max_size

70M

インテリジェント統合管理データベースの設定ファイルのパラメーターの詳細および変更した設定の反映については,マニュアル「JP1/Integrated Management 3 - Manager コマンド・定義ファイル・APIリファレンス」の「インテリジェント統合管理データベースの設定ファイル(postgresql.conf)」(2. 定義ファイル)を参照してください。