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JP1 Version 13 JP1/Integrated Management 3 - Manager 構築ガイド


8.4.1 クラスタ環境を新規構築する(UNIXの場合)

インテリジェント統合管理基盤のクラスタ環境の新規構築手順を次に示します。

セットアップ後にJP1/IM - Managerを起動する手順については,マニュアル「JP1/Integrated Management 3 - Manager 運用ガイド」の「3. JP1/IM - Manager の起動と終了」を参照してください。

なお,次の手順を行う前に,セントラルコンソールと統合監視DBのクラスタ環境の構築が完了していることを確認してください。

  1. JP1/IM - Managerを停止する。

    物理ホスト環境,論理ホスト環境すべてのJP1/IM - Managerを停止してください。

  2. 定義ファイルのディレクトリをコピーする。

    物理ホストの定義ファイルのimddディレクトリを,共有ディレクトリにコピーします。次のコマンドを実行します。

    cp -a /etc/opt/jp1imm/conf/imdd 共有ディレクトリ/jp1imm/conf/
  3. プラグインのディレクトリをコピーする。

    物理ホストのプラグインのpluginディレクトリを,共有ディレクトリにコピーします。次のコマンドを実行します。

    cp -a /etc/opt/jp1imm/plugin 共有ディレクトリ/jp1imm/
  4. データファイル出力先ディレクトリを作成する。

    データファイル出力先ディレクトリとして「共有ディレクトリ/jp1imm/data/imdd/」を作成します。次のコマンドを実行します。

    mkdir -p 共有ディレクトリ/jp1imm/data/imdd/
  5. イベント転送中継情報ディレクトリを作成する。

    イベント転送中継情報ディレクトリとして「共有ディレクトリ/jp1imm/data/imdd/eventForward/」を作成します。次のコマンドを実行します。

    mkdir -p 共有ディレクトリ/jp1imm/data/imdd/eventForward/
  6. インテリジェント統合管理基盤定義ファイル(imdd.properties)を編集します。

    論理ホストの統合監視DBのセットアップ時に使用したクラスタセットアップ情報ファイル(jimdbclustersetupinfo.conf)のLOGICALHOSTNUMBERパラメーターとIMDBPORTパラメーターに指定した値をインテリジェント統合管理基盤定義ファイルに指定します。

    jp1.im.db.DEFAULT.logicalHostNum=LOGICALHOSTNUMBERの設定値
    jp1.im.db.DEFAULT.portNo=IMDBPORTの設定値

    詳細については,マニュアル「JP1/Integrated Management 3 - Manager コマンド・定義ファイル・APIリファレンス」の「クラスタセットアップ情報ファイル(jimdbclustersetupinfo.conf)」(2. 定義ファイル)を参照してください。

    また,トレンドデータ削除を実行するときのインターバルとして,インテリジェント統合管理基盤定義ファイル(imdd.properties)の設定項目「jp1.imdd.trenddata.deleteInterval」に,「8.5.3 クラスタソフトのパラメーターの設定(Linuxの場合)」で「監視する間隔」に指定した値の2倍の値を設定します。

    詳細については,マニュアル「JP1/Integrated Management 3 - Manager 導入・設計ガイド」で,「2.7.2(3)(g) トレンドデータの手動削除(統合エージェント,ユーザー独自のPrometheus,ユーザー独自のFluentdのホスト名を指定して削除)」の「■トレンドデータの削除時の注意事項」の1.を参照してください。

  7. 次のjcoimdefコマンドを実行して,インテリジェント統合管理基盤を有効にします。

    /opt/jp1cons/bin/jcoimdef -dd ON -hostmap ON -h 論理ホスト名

    jcoimdefコマンドについては,マニュアル「JP1/Integrated Management 3 - Manager コマンド・定義ファイル・APIリファレンス」の「jcoimdef」(1. コマンド)を参照してください。

  8. 操作履歴出力先ディレクトリを作成する。

    操作履歴出力先ディレクトリとして「共有ディレクトリ/jp1imm/operation/imdd/suggestion/」を作成します。次のコマンドを実行します。

    mkdir -p 共有ディレクトリ/jp1imm/operation/imdd/suggestion/
  9. インテリジェント統合管理データベースをセットアップする。

    インテリジェント統合データベースの論理ホスト環境を構築します。

  10. サービスを起動する。

    クラスタソフトから次のサービスを起動します。

    • JP1/IM3-Manager_論理ホスト名