2.23.1 アンインストール手順(UNIXの場合)
JP1/IM - ManagerおよびJP1/IM - Agentをアンインストールする手順について説明します。
なお,IMデータベース(統合監視DBおよびIM構成管理DB)およびインテリジェント統合管理データベースを使用している場合は,JP1/IM - Managerをアンインストールする前にIMデータベースおよびインテリジェント統合管理データベースを削除する必要があります。
また,インテリジェント統合管理データベースサービスがセットアップされている場合,Hitachi PP Installerの端末上に「Deletion failed.」と表示され,アンインストールに失敗します。その場合,最新の更新日時のJP1/IM - Managerのインストーラーのログ(/tmp/HITACHI_JP1_INST_LOG/jp1imm_inst{1|2|3|4|5}.log)に,KAVB9944-Eメッセージ(物理ホストのとき)またはKAVB9945-Eメッセージ(論理ホストのとき)が出力されていることを確認してください。
KAVB9944-EメッセージまたはKAVB9945-Eメッセージが出力されている場合は,アンセットアップコマンド(jimgndbunsetupコマンド)で,インテリジェント統合管理データベースサービスをアンセットアップしたあと,再度JP1/IM - Managerをアンインストールしてください。KAVB9946-Eメッセージが出力されている場合は,KAVB9946-Eメッセージの対処に従ってください。
- 〈この項の構成〉
(1) インテリジェント統合管理データベースの削除の手順
環境を再構築するためにインテリジェント統合管理データベースを削除する場合は,事前にバックアップを取得してください。バックアップの方法については,マニュアル「JP1/Integrated Management 3 - Manager 運用ガイド」の「1.2 データベースの管理」を参照してください。
次の手順でインテリジェント統合管理データベースを削除します。
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JP1/IM - Managerを停止する。
JP1/IM - Managerを停止してください。
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インテリジェント統合管理データベースを削除する。
次のコマンドを実行してください。
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物理ホスト運用の場合
jimgndbunsetup [-q]
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論理ホスト運用で実行系ホストの場合
jimgndbunsetup -h 論理ホスト名 -c online [-q]
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論理ホスト運用で待機系ホストの場合
jimgndbunsetup -h 論理ホスト名 -c standby [-q]
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マシンを再起動する。
(2) IMデータベースの削除の手順
環境を再構築するためにIMデータベースを削除する場合は,事前にバックアップを取得してください。バックアップの方法については,マニュアル「JP1/Integrated Management 3 - Manager 運用ガイド」の「1.2 データベースの管理」を参照してください。
各コマンドの詳細については,マニュアル「JP1/Integrated Management 3 - Manager コマンド・定義ファイル・APIリファレンス」の「1. コマンド」を参照してください。
次の手順でIMデータベースを削除します。
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JP1/IM - Managerを停止する。
JP1/IM - Managerを停止してください。JP1/IM - MOを使用している場合は,接続元のJP1/IM - MOのJP1/IM - Message Optimizerサービスも停止してください。
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統合監視DBまたはIM構成管理DBを削除する場合,次のサービスの状態を確認する。
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物理ホストの場合
IMデータベースサービス(JP1/IM3-Manager DB Server)が開始している。
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物理ホストの場合に,統合監視DBまたはIM構成管理DBがセットアップ済み,かつIMデータベースを使用しているとき
JP1/IM - Managerのサービス(JP1/IM3-Manager)が停止している。
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論理ホストの場合
論理ホストのIMデータベースサービス(JP1/IM3-Manager DB Server_論理ホスト名)が開始している。
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論理ホストの場合に,統合監視DBまたはIM構成管理DBがセットアップ済み,かつIMデータベースを使用しているとき
JP1/IM - Managerのサービス(JP1/IM3-Manager_論理ホスト名)が停止している。
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統合監視DBを削除する場合,jcoimdefコマンドを実行する。
jcoimdef -db OFF
統合監視DBが無効になります。
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統合監視DBを削除する場合,jcodbunsetupコマンドを実行する。
jcodbunsetup
統合監視DBが削除されます。
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IM構成管理DBを削除する場合,jcoimdefコマンドを実行する。
jcoimdef -cf OFF
IM構成管理サービス(jcfmain)が無効になります。
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IM構成管理DBを削除する場合,jcfdbunsetupコマンドを実行する。
jcfdbunsetup
IM構成管理DBが削除されます。
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次の物理ホストのファイルおよびディレクトリを削除する。
/var/opt/jp1imm/data/imcf/imconfig以下のファイル
/var/opt/jp1imm/data/imcf/profiles以下のファイルおよびディレクトリ
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マシンを再起動する。
(3) JP1/IM - Managerのアンインストールの手順
次の手順でアンインストールします。この作業には,root権限が必要です。
なお,JP1/IM - Managerをアンインストールすると,JP1/IM - Agentを利用するための統合エージェント管理基盤もアンインストールされます。
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プログラムを終了する。
アンインストールする前に,JP1/IM - Managerを前提とするプログラムを停止してください。また,接続中のJP1/IM - Viewがある場合は停止してください。
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ユーザーファイルをバックアップする。
JP1/IM - Managerのアンインストールでは,定義ファイルやログファイルなども含めて,フォルダごと削除されますので,必要に応じてバックアップしてください。
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Hitachi PP Installerを実行する。
Hitachi PP Installerの指示に従ってアンインストールしてください。
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ユーザーファイルを削除する。
ファイルを使用中のプロセスがあった場合などには,ファイルが残ることがあります。次のディレクトリを確認して手動で削除してください。
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/opt/jp1imm/
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/var/opt/jp1imm/
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/etc/opt/jp1cons/
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/opt/jp1cons/
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/var/opt/jp1cons/
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/etc/opt/jp1scope/
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/opt/jp1scope/
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/var/opt/jp1scope/
なお,JP1/IM - Managerのアンインストール時にインストーラーのログとして次のファイルが作成されます。これはアンインストールが異常終了した場合の保守資料です。アンインストールが正常終了したあとに削除してください。
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/tmp/HITACHI_JP1_INST_LOG/jp1imm_inst{1|2|3|4|5}.log
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(4) JP1/IM - Agentのアンインストールの手順
次の手順でアンインストールします。この作業には,root権限が必要です。
JP1/IM - Agentのアンインストールでは,定義ファイルやログファイルなども含めて,フォルダごと削除されますので,必要に応じてバックアップしてください。
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JP1/IM - Agentのサービスを停止する。
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JP1/IM - Agentサービス削除を実行する。
サービスの削除方法については,「2.19.1(1)(b) アドオンプログラムの無効化」を参照してください。
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Hitachi PP Installerを起動し,JP1/IM - Agentを削除します。
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削除が完了したら,統合マネージャーの統合オペレーション・ビューアーにログインし,削除したホストの統合エージェント情報が削除されていることを確認します。削除されていない場合は,手動で削除します。
統合エージェント情報の削除手順については,マニュアル「JP1/Integrated Management 3 - Manager 画面リファレンス」の「2.2.1 [統合エージェント一覧]画面」を参照してください。
- 重要
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論理ホストのサービスを起動している場合は,サービスを停止したのち論理ホストのサービスを削除してから実行してください。論理ホストのサービス起動中にアンインストールを実行すると,論理ホストのサービスで使用するファイルが削除され,サービスが異常終了する可能性があります。論理ホストのサービスを削除せずアンインストールを実行した場合は,アンインストール後に論理ホストのサービスを削除してください。