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JP1 Version 13 JP1/Integrated Management 3 - Manager 構築ガイド


2.18.8 SELinuxに関する設定(UNIXの場合)

ここでは,Linux 8以降のSELinuxが有効な環境で,JP1/IM - Managerを動作させるための手順について説明します。

なお,SELinuxセキュリティコンテキストの設定・解除では,semanage fcontextコマンドとrestoreconコマンドを使用します。

〈この項の構成〉

(1) 自動起動および自動停止の設定

SELinuxを有効にしている場合は,jco_startおよびjco_stopのSELinuxセキュリティコンテキストのコンテキストタイプをbin_tに設定する必要があります。

設定手順は次のとおりです。

# semanage fcontext -a -t bin_t '/etc/opt/jp1cons/jco_start'
# semanage fcontext -a -t bin_t '/etc/opt/jp1cons/jco_stop'
# restorecon -F /etc/opt/jp1cons/jco_start
# restorecon -F /etc/opt/jp1cons/jco_stop

(2) IMデータベースの設定

SELinuxを有効にしている場合は,IMデータベースのインストール先ディレクトリ配下のファイルに対し,SELinuxセキュリティコンテキストを設定する必要がありますが,IMデータベースの構築,更新,削除で使用する各コマンドの内部処理で自動的に行います。ユーザーの手動による個別の設定は不要です。

また,SELinuxセキュリティコンテキストの設定や解除は,SELinuxの有効無効の状態に関わらず行われますが,IMデータベースの構築後の運用中に,SELinuxの有効無効の状態を変更した場合も同様に,ユーザーによる設定・解除の操作は不要です。

なお,SELinuxセキュリティコンテキストの設定に失敗した場合,SELinuxが無効状態でも以降の動作に問題がないため,エラーで中断せずに続行します。そのあと,SELinuxを有効状態に変更した場合,IMデータベースの起動時(IMデータベースに関する各コマンド内部での起動を含む)にエラーとなります。この場合は,エラーメッセージの対処に従って,SELinuxセキュリティコンテキストの再設定(jimdbupdateコマンドの実行)を行ってください。

(3) インテリジェント統合管理データベースの設定

SELinuxを有効にしている場合は,インテリジェント統合管理データベースのインストール先ディレクトリ配下のファイルに対し,SELinuxセキュリティコンテキストを設定する必要がありますが,インテリジェント統合管理データベースの構築,更新,削除で使用する各コマンドの内部処理で自動的に行います。ユーザーの手動による個別の設定は不要です。

また,SELinuxセキュリティコンテキストの設定や解除は,SELinuxの有効無効の状態に関わらず行われますが,インテリジェント統合管理データベースの構築後の運用中に,SELinuxの有効無効の状態を変更した場合も同様に,ユーザーによる設定・解除の操作は不要です。

なお,SELinuxセキュリティコンテキストの設定に失敗した場合,SELinuxが無効状態でも以降の動作に問題がないため,エラーで中断せずに続行します。また,SELinuxを有効状態に変更してもエラーとなりません。