3.15　JP1/IM - Agentによる監視機能

JP1/IM - Agentは，JP1/IM - Managerのエージェントコンポーネントで，JP1/IMでシステムの運用監視をするための性能監視・ログ監視の機能を提供しています。ここでは，JP1/IMのシステム環境でのJP1/IM - Agentの役割について説明します。

JP1/IM - Agentによる監視機能と監視対象を，次に示します。

表3‒34　JP1/IM - Agentによる監視機能と監視対象
機能		対応するアドオンプログラムまたはプラグイン	監視対象	参照先
性能監視機能	Windows性能情報の収集機能	Windows exporter^※1	Windowsホストのパフォーマンスデータ Windowsホスト上で稼働しているプロセスのパフォーマンスデータ^※² 統合エージェントホスト（Windows）のサービスに登録されているプログラムの稼働状態	3.15.1(1)(c)Windows exporter（Windows性能情報収集機能）
	Linux性能情報の収集機能	Node exporter^※1	Linuxホストのパフォーマンスデータ統合エージェントホスト（Linux）のSystemdに登録されているプログラムの稼働状態	3.15.1(1)(d)Node exporter（Linux性能情報収集機能）
	Linuxプロセス情報の収集機能	Process exporter^※1	Linuxホスト上で稼働しているプロセスのパフォーマンスデータ	3.15.1(1)(e)Process exporter（Linuxプロセス情報収集機能）
	AIX性能情報収集機能	Node exporter for AIX	AIXホストのパフォーマンスデータ	3.15.1(1)(f)Node exporter for AIX（AIX性能情報収集機能）
	Amazon CloudWatch性能情報の収集機能	Yet another cloudwatch exporter^※1	クラウド上のAWSサービスのパフォーマンスデータ	3.15.1(1)(g)Yet another cloudwatch exporter（Amazon CloudWatch性能情報収集機能）
	Azure Monitor性能情報の収集機能	Promitor^※1	クラウド上のAzureのサービスのパフォーマンスデータ	3.15.1(1)(h)Promitor（Azure Monitor性能情報収集機能）
	外形監視機能	Blackbox exporter^※1	ネットワーク上のインターネットサービスのパフォーマンスデータ	3.15.1(1)(i)Blackbox exporter（外形監視機能）
	UAP監視機能	Script exporter^※1	UAPの監視情報	3.15.1(1)(j)Script exporter（UAP監視機能）
	Oracle Database監視機能	OracleDB exporter	Oracle Databaseのパフォーマンスデータ	3.15.1(1)(k)OracleDB exporter（Oracle Database監視機能）
	Webシナリオ監視機能	Web exporter^※1	Webブラウザー画面のユーザー操作の再生に対するレスポンス	3.15.1(1)(m)Webシナリオ監視機能
	VMware性能情報収集機能	VMware exporter^※1	VMware ESXiのパフォーマンスデータ	3.15.1(1)(o)VMware exporter（VMware性能情報収集機能）
	Hyper-V監視機能	Windows exporter（Hyper-V監視）^※1	Hyper-Vのパフォーマンスデータ	3.15.1(1)(p)Windows exporter（Hyper-V監視機能）
	Microsoft SQL Server監視機能	SQL exporter	Microsoft SQL Serverのインスタンスのパフォーマンスデータ	3.15.1(1)(q)SQL exporter（Microsoft SQL Server監視機能）
	ログメトリクス機能	Fluentd^※1 prometheus-client^※² fluent-plugin-prometheusプラグイン^※²	監視対象ホストで稼働しているアプリケーションのログ	3.15.1(1)(l)Fluentd（ログメトリクス機能）
	ユーザー独自のPrometheusによるコンテナ監視機能	JP1/IM - Agentのインストールは不要です。	次に示すコンテナ環境のパフォーマンスデータ Red Hat OpenShift Kubernetes Amazon Elastic Service	3.15.4(2)ユーザー独自のPrometheusによるコンテナ監視機能
	Azure監視機能によるコンテナ監視機能	Promitor^※1	次に示すコンテナ環境のパフォーマンスデータ Amazon Kubernetes Service	3.15.4(3)Azure監視機能（Promitor）によるコンテナ監視機能
ログ監視機能		Fluentd^※1	次に示す監視対象ホスト上に出力されるログテキスト形式のログファイルに出力されたログ Windowsイベントログ SAPシステムから抽出したログ	3.15.3 JP1/IM - Agentによるログ監視機能 3.15.5 SAPシステム監視機能

注※1

JP1/IM - Agentが同梱するアドオンプログラム（OSS）のうち，アドオン管理機能に対応するOSSを示します。次に示すコマンドで，統合エージェント制御基盤（imagent，imagentproxy，imagentaction），およびこれらのOSSのサービスを操作する機能を，アドオン管理機能と呼びます。

jpc_service
jpc_service_start
jpc_service_stop
jpc_service_autostart

アドオン管理機能に対応するOSSは，ログ監視機能，性能監視機能の安定稼働のために，OSSラッパーの自動定期再起動を有効にしている（該当するOSSのサービス定義ファイルまたはユニット定義ファイルで環境変数IMA_OSSWRAPPER_RESTART_INTERVALに値（再起動する間隔）を指定し，OSSラッパーがサービスのプロセスを定期的に自動で再起動するようにしている）ときは，OSSラッパーがサービスのプロセスを定期的に自動で再起動します。

注※2

実体はgemファイルです。JP1/IM - Agentで利用するほかのgemファイルと同時にインストールされます。

〈この節の構成〉

ページの先頭へ

3.15 JP1/IM - Agentによる監視機能

3.15　JP1/IM - Agentによる監視機能