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プリンタマネージャ 


1.5 プリンタマネージャのプリンタ運用について

プリンタマネージャでは、1台の実プリンタに対して複数の出力先プリンタ(Windowsプリンタ)を作成できます。出力先プリンタを複数作成すると、出力する帳票の用途に応じた使い分けができるようになります。

(例1)印刷アプリケーションごとにプリンタを使い分けたい場合

印刷アプリケーションごとに出力先プリンタを作成すると、マネージャコンソールおよびマネージャクライアントで、印刷ジョブ単位ではなく、印刷アプリケーション単位に帳票データの出力状況や、プリンタ障害への対応状況を把握できるようになります。

印刷アプリケーションごとにプリンタの状態を監視している例を次の図に示します。

[図データ]

(例2)帳票の用途ごとにプリンタを使い分けたい場合

帳票の用途ごとに出力先プリンタを作成すると、印刷アプリケーションから用紙サイズや用紙向きの異なる帳票出力指示が発生しても、実プリンタで用紙を差し替えることなく、それぞれの用途に対応した出力先プリンタに切り替えて帳票を印刷できるようになります。

用紙サイズの異なる帳票出力に対応している例を次の図に示します。

[図データ]

重要

1台の実プリンタに対する出力先プリンタには、すべて同じIPアドレスを設定するため、複数の出力先プリンタから同時に実プリンタに対して出力できません。複数の出力先プリンタを使用する場合は、複数台が同時に稼働する運用ではなく、常にどれか1台が稼働する運用としてください。

また、複数の出力先プリンタから同時に印刷を開始した場合、印刷ジョブの順序が不正となり、出力する帳票が途中で切り替わって印刷結果が不正となることがあります。この場合、印刷する出力先プリンタ以外を一時停止することで、正しい順序で印刷できます。