Hitachi

プリンタマネージャ 


1.4 プリンタマネージャのサポート範囲

プリンタマネージャがサポートする、障害リカバリ制御および印刷データ形式について説明します。

上位の印刷アプリケーションは、Windowsプリンタを経由して、印刷ジョブをWindowsスプールに出力します。プリンタマネージャは、この印刷ジョブに従って、Windowsスプールから印刷データを取り出して、監視対象とするプリンタに送信し、プリンタの状態(印刷完了および障害)を監視します。

サポートする障害リカバリ制御

プリンタマネージャがサポートする障害リカバリ制御には、プリンタの状態(印刷完了、および障害)を監視する方式(「ジョブ単位」および「ページ単位」)と、プリンタの状態(印刷完了、および障害)を監視しない方式(「制御しない」)があります。

サポートする印刷データ形式

プリンタマネージャがサポートする印刷データ形式を次に示します。

印刷データ形式と障害リカバリ制御の組み合わせ

モニタの環境設定で設定する印刷データ形式と障害リカバリ制御の組み合わせによっては、印刷データをページ指定して出力できなかったり、プレビュー表示できなかったりすることがあります。印刷データ形式と障害リカバリ制御の組み合わせによる印刷データの出力およびプレビュー表示の可否を次の表に示します。

表1‒3 印刷データ形式と障害リカバリ制御の組み合わせによる印刷データの出力およびプレビュー表示の可否

[印刷データ形式]の設定値

[障害リカバリ制御]の設定値

印刷データの出力の可否

印刷データのプレビュー表示の可否

汎用形式で扱う、または汎用形式で扱う(EMF)

  • ジョブ単位で制御

  • ページ単位で制御

  • 制御しない

RAW形式で扱う(ESC/P)

  • ジョブ単位で制御

  • ページ単位で制御

  • 制御しない

RAW形式で扱う(その他)

  • ジョブ単位で制御

  • ページ単位で制御※1

  • 制御しない

※2

×

(凡例)

○:出力またはプレビュー表示できます。

△:出力またはプレビュー表示に制限があります。

×:出力またはプレビュー表示できません。

注※1

[ページ単位で制御]を選択しても、プリンタの監視は[ジョブ単位で制御]と同じ動作となります。ページ単位でプリンタの監視はできません。

注※2

印刷データを全ページ印刷できますが、次に示す画面で印刷ページを範囲指定した印刷やテスト印刷はできません。

  • [障害通知]画面

  • [用紙交換通知]画面

  • [条件指定印刷]画面

なお、01-70より前のモニタで作成した出力プリンタの設定を変更する場合、印刷データ形式と障害リカバリ制御の設定値の組み合わせによっては、印刷データ形式の設定値が変更前と変更後で異なることがあります。モニタの環境設定変更時の印刷データ形式と障害リカバリ制御の設定値の対応を次の表に示します。

表1‒4 モニタの環境設定変更時の印刷データ形式と障害リカバリ制御の設定値の対応

01-70より前のモニタの環境設定

01-70以降のモニタの環境設定

[印刷データ形式]の設定値

[障害リカバリ制御]の設定値

[印刷データ形式]の設定値

[障害リカバリ制御]の設定値

汎用形式で扱う

ジョブ単位で制御

汎用形式で扱う

ジョブ単位で制御

ページ単位で制御

ページ単位で制御

制御しない

制御しない

RAW形式で扱う

ジョブ単位で制御

RAW形式で扱う(ESC/P)

ジョブ単位で制御

ページ単位で制御

ページ単位で制御

制御しない

RAW形式で扱う(その他)

制御しない