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JP1 Version 12 JP1/IT Desktop Management 2 - Smart Device Manager


1.1.1 この製品でできること

JP1/ITDM2 - SDMでは、スマートデバイスの現状の把握、利用ルールの徹底、盗難・紛失時の情報漏えい対策、およびアプリケーションの配布ができます。また、統合的なIT資産の管理ができます。

組織の業務でスマートデバイスを利用する場合、スマートデバイスの管理者は、組織で利用されているすべてのスマートデバイスを管理しなければなりません。また、利用者が業務以外の目的でスマートデバイスを使用することも防ぐ必要があります。さらに、スマートデバイス内の業務情報が外部に漏えいしないように対策する必要もあります。

JP1/ITDM2 - SDMは、スマートデバイスの一元管理を次の点から支援します。

スマートデバイスの現状を把握できます

組織で利用されているスマートデバイスが多くなると、スマートデバイスをどこで誰が使用しているのか把握することが困難になります。JP1/ITDM2 - SDMでは、組織で所有するスマートデバイスを一覧で表示できます。これによって、管理者は組織内のスマートデバイスの情報を容易に把握できます。例えば、スマートデバイスの利用申請を受けた場合、管理者は利用されていないスマートデバイスを容易に特定でき、申請者に素早く配布できます。

スマートデバイスの利用ルールを徹底できます

スマートデバイスの管理者は、利用者が業務以外の目的でスマートデバイスを使用することを防ぐ必要があります。JP1/ITDM2 - SDMでは、スマートデバイスにセキュリティのルールを適用することで、ルールに反した使用があった場合は管理者に通知したり、スマートデバイスの特定の機能を制限したりできます。例えば、通話できる電話番号や閲覧できるWebサイト、使用を許可するアプリケーションをセキュリティポリシーとして定義し、スマートデバイスに適用すると、許可していない電話番号やWebサイト、アプリケーションが使用された場合に管理者に通知されます。また、業務でカメラ機能を使う必要がない場合は、カメラ機能の使用を禁止するなどの制限もできます。

スマートデバイスの盗難や紛失時の情報漏えいを対策できます

利用者がスマートデバイスを紛失したり、盗難にあったりした場合に、第三者による悪用や情報漏えいを防ぐ必要があります。JP1/ITDM2 - SDMでは、スマートデバイスを遠隔からロックし、第三者によるスマートデバイスの使用を防止できます。さらに、スマートデバイスを遠隔から初期化することで、紛失や盗難にあったスマートデバイスから情報が漏えいするのを防ぎます。

スマートデバイスにアプリケーションを配布できます

社内業務で利用するアプリケーションを一元管理したり、業務で使用するアプリケーションをスマートデバイスに一括配布したりできます。これによって、組織で利用するアプリケーションを統一し、スマートデバイスにアプリケーションを配布する作業を簡略化できます。

統合的にIT資産を管理できます

JP1/ITDM2 - SDMのスマートデバイスの情報は、JP1/IT Desktop Management 2から参照したり操作したりできます。これによって、PCやサーバ機器などのほかのIT資産と同列にスマートデバイスを管理できます。例えば、管理者がスマートデバイスだけでなくほかのIT資産も管理している場合、JP1/IT Desktop Management 2を使用するだけで、スマートデバイスを含めたIT資産全般を管理できます。