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JP1 Version 12 JP1/IT Desktop Management 2 - Asset Console 構築・運用ガイド


20.2.2 AssetInfo(資産情報)

システム装置、ネットワーク装置、拡張装置といった機器やソフトウェアに関する利用者、部署などの情報を管理するクラスです。

このクラスは、インポートおよびエクスポートできます。jamCsvImport.batでインポートする場合は、業務メニュー「インポート」からインポートする場合の説明を参照してください。

また、このクラスは、ユーザレポートを作成する際、検索条件に指定することもできます。

AssetInfoのプロパティ一覧を次の表に示します。

表20‒5 AssetInfoのプロパティ一覧

プロパティ

キー

内容

型[最大長

(バイト)]

備考

jamimportでの指定

AssetBranchNo

資産番号枝番

uint32

ライセンスの分割時の枝番です。

インポートで新規に登録する場合は、「0」を指定してください。更新時は、10001〜1000000000の範囲で、指定してください。

業務メニュー「インポート」からインポートする場合、「機器に関する情報」では必ず「0」が設定されます。

AssetID

資産ID

uint32

資産を識別するユニークなIDです。

インポートで新規に登録する場合は、10001〜1000000000の範囲で、ユニークになるように採番してください。

業務メニュー「インポート」からインポートする場合、省略すると自動的に採番されます。

AssetKind

資産種別

string[3]

・資産種別」を参照してください。

「001」の場合は、オブジェクトクラス「HardwareInfo(ハードウェア資産情報)」を必ずインポートしてください。

「002」の場合は、「SoftwareInfo(ソフトウェア資産情報)」を必ずインポートしてください。

AssetNo

資産番号

string[512]

ユーザで管理するユニークな資産番号です。

業務メニュー「インポート」からインポートする場合、省略すると自動的に採番されます。

AssetStatus

機器状態

string[3]

・機器状態」を参照してください。

このプロパティは、「AssetKind」が「001」の場合に、登録できます。

業務メニュー「インポート」からインポートする場合、設定を省略すると「在庫」が設定されます。

AssetWorkKind

稼働管理種別

string[3]

・稼働管理種別」を参照してください。

業務メニュー「インポート」からインポートする場合、デフォルト値を設定する必要があります。

CreationClassName

CCN

string[32]

「AssetInfo」です。

DMLastUpdateTime

ITDM2最終更新日付

date

JP1/IT Desktop Management 2 - Managerから取得したシステム構成情報、未導入機器情報および削除履歴情報のうち、最新の最終更新日付です。

DMStatus

ITDM2 Agent導入状態

string[3]

・ITDM2 Agent導入状態」を参照してください。

EndDate

使用終了日

date

ソフトウェアの体験版などの有効期間の終了日です。

GroupID

部署ID

string[64]

部署名に対応する部署IDです。

インポート時に指定する場合は、対応するオブジェクトクラス「GroupInfo」と同じ値を指定してください。

GroupName

部署

string[1024]

「本社/営業部/営業1課」のように、上位からすべての階層関係を示した部署情報です。

インポート時に指定する場合は、対応するオブジェクトクラス「GroupInfo」と同じ値を指定してください。

GroupName_EN

部署(英名)

string[1024]

「Head Office/Sales Dept./Section1」のように、上位からすべての階層関係を示した英語の部署情報です。

インポート時に指定する場合は、対応するオブジェクトクラス「GroupInfo」と同じ値を指定してください。

InventoryKey

ホスト識別子

string[128]

JP1/IT Desktop Management 2 - Managerから資産情報を引き当てるための識別キーです。

JP1/IT Desktop Management 2 - Managerの運用キーに合わせた引き当てキーを指定してください。

業務メニュー「インポート」からインポートする場合、「資産種別」で「機器に関する情報」を選択したときだけ対象となります。

LocationID

設置場所ID

string[64]

設置場所名に対応する設置場所IDです。

インポート時に指定する場合は、対応するオブジェクトクラス「LocationInfo」と同じ値を指定してください。

LocationName

設置場所

string[1024]

「東京/Aビル/1F」のように、上位からすべての階層関係を示した設置場所情報です。

インポート時に指定する場合は、対応するオブジェクトクラス「LocationInfo」と同じ値を指定してください。

LocationName_EN

設置場所(英名)

string[1024]

「Tokyo/A building/First floor」のように、上位からすべての階層関係を示した英語の設置場所情報です。

インポート時に指定する場合は、対応するオブジェクトクラス「LocationInfo」と同じ値を指定してください。

ManagerialGroup

管理部署

string[1024]

資産の管理部署です。

ManagerialGroup_EN

管理部署(英名)

string[1024]

資産の管理部署の英語名です。

ManagerialGroupID

管理部署ID

string[64]

管理部署に対応するIDです。

インポート時に指定する場合は、対応するオブジェクトクラス「GroupInfo」と同じ値を指定してください。

ManagerialUser

管理者

string[255]

資産の管理者です。ユーザ管理情報にないユーザ名も指定できます。

ManagerialUser_EN

管理者(英名)

string[255]

資産の管理者の英語名です。

ManagerialUserID

管理者ID

string[64]

管理者に対応するIDです。

インポート時に指定する場合は、対応するオブジェクトクラス「UserInfo」と同じ値を指定してください。

Note

備考

string[255]

資産情報の備考です。

PurchasePrice

購入金額

string[15]

資産の購入金額です。

Purpose

用途

string[255]

資産の用途です。

RegistrationDate

登録日

date

資産情報の登録日です。

業務メニュー「インポート」からインポートする場合、設定を省略すると、インポートを実行した日付が設定されます。

SoftwareStatus

ソフトウェア状態

string[3]

・ソフトウェア状態」を参照してください。

このプロパティは、「AssetKind」が「002」の場合に登録できます。

業務メニュー「インポート」からインポートする場合、「資産種別」で「ソフトウェア情報」を選択したときだけ対象となります。設定を省略すると「運用」が設定されます。

StartDate

使用開始日

date

資産の使用開始日です。

StocktakingDate

棚卸日付

date

棚卸を実施した日付です。

UpdateTime

更新制御情報

string[20]

情報の同時更新を制御する情報です。

UpdateUser

変更者

string[255]

資産情報の変更者に対応するユーザIDです。Asset Consoleがデータを更新する際に使用され、[機器詳細]ダイアログで情報を変更した場合に、ユーザIDが設定されます。ただし、次に示す場合は、更新したユーザのユーザIDは設定されません。

  • ソフトウェア資産情報を更新する場合

  • データのインポートを実行する場合

  • JP1/IT Desktop Management 2 - ManagerからITDM2管理情報を取得する場合

  • 案件を使用して情報を更新する場合

UserID

ユーザID

string[64]

ユーザ名に対応するユーザIDです。

インポート時に指定する場合は、対応するオブジェクトクラス「UserInfo」と同じ値を指定してください。

UserName

ユーザ名

string[512]

ユーザ名です。

インポート時に指定する場合は、対応するオブジェクトクラス「UserInfo」と同じ値を指定してください。

UserName_EN

ユーザ名(英名)

string[512]

ユーザの英語名です。

インポート時に指定する場合は、対応するオブジェクトクラス「UserInfo」と同じ値を指定してください。

UserPropertyArea_1

固有情報Area-1

string[255]

255バイトまでの情報を管理できる項目です。

操作画面では、複数行の文字列を指定できます。

UserPropertyArea_2

固有情報Area-2

string[255]

UserPropertyCode_1

固有情報Code-1

string[64]

コード情報を管理できる項目です。

UserPropertyCode_2

固有情報Code-2

string[64]

UserPropertyCode_3

固有情報Code-3

string[64]

UserPropertyCode_4

固有情報Code-4

string[64]

UserPropertyCode_5

固有情報Code-5

string[64]

UserPropertyCode_6

固有情報Code-6

string[64]

UserPropertyDate_1

固有情報Date-1

date

日付情報を管理できる項目です。

UserPropertyDate_2

固有情報Date-2

date

UserPropertyDate_3

固有情報Date-3

date

UserPropertyDate_4

固有情報Date-4

date

UserPropertyDate_5

固有情報Date-5

date

UserPropertyDate_6

固有情報Date-6

date

UserPropertyField128_1

固有情報Field128-1

string[128]

128バイトまでの情報を管理できる項目です。

UserPropertyField128_2

固有情報Field128-2

string[128]

UserPropertyField255_1

固有情報Field255-1

string[255]

255バイトまでの情報を管理できる項目です。

UserPropertyField255_2

固有情報Field255-2

string[255]

UserPropertyField32_1

固有情報Field32-1

string[32]

32バイトまでの情報を管理できる項目です。

UserPropertyField32_2

固有情報Field32-2

string[32]

UserPropertyField32_3

固有情報Field32-3

string[32]

UserPropertyField32_4

固有情報Field32-4

string[32]

UserPropertyField32_5

固有情報Field32-5

string[32]

UserPropertyField32_6

固有情報Field32-6

string[32]

UserPropertyField64_1

固有情報Field64-1

string[64]

64バイトまでの情報を管理できる項目です。

UserPropertyField64_2

固有情報Field64-2

string[64]

UserPropertyUint_1

固有情報Uint-1

uint32

数値情報を管理できる項目です。

UserPropertyUint_2

固有情報Uint-2

uint32

UserPropertyUint_3

固有情報Uint-3

uint32

UserPropertyUint_4

固有情報Uint-4

uint32

UserPropertyUint_5

固有情報Uint-5

uint32

UserPropertyUint_6

固有情報Uint-6

uint32

(凡例)

●:キーとなるプロパティ

−:キー以外のプロパティ

◎:新規登録時に必ず指定するプロパティ(省略するとエラーになる)

○:新規登録時に指定を推奨するプロパティ(省略してもエラーにはならない)

△:任意に指定するプロパティ

注※

拡張用のプロパティです。業務メニュー「管理項目編集」で、このプロパティの表示名を編集し、表示させる設定にすることで、管理項目を追加できます。

各プロパティのコードの詳細を次に示します。

表20‒6 資産種別

コード

表示文字列

001

ハードウェア

002

ソフトウェア

表20‒7 機器状態

コード

表示文字列

002

運用

301

在庫

501

返却

601

廃棄

701

仮廃棄

999

抹消

表20‒8 稼働管理種別

コード

表示文字列

001

稼働管理対象

002

稼働管理対象外

表20‒9 ITDM2 Agent導入状態

コード

表示文字列

001

導入

002

未導入

表20‒10 ソフトウェア状態

コード

表示文字列

001

運用

501

返却

601

廃棄

999

抹消