Hitachi

JP1 Version 12 JP1/IT Desktop Management 2 - Asset Console 構築・運用ガイド


18.1.1 CSV形式での資産管理データベースのバックアップとリストア

ここでは、資産管理データベースのデータについて、CSV形式でバックアップを取得したり、CSV形式のデータをリストアしたりする方法を説明します。

注意事項

CSV形式で資産管理データベースのバックアップを取得する方法には、次の2種類があります。

〈この項の構成〉

(1) [データベースマネージャ]ダイアログからの資産管理データベースのバックアップ

[データベースマネージャ]ダイアログから、資産管理データベースのバックアップを取得する手順を次に示します。

  1. [スタート]ボタンをクリックして[プログラム]−[JP1_IT Desktop Management 2 - Asset Console]をポイントし、次に[セットアップ]を選択する。

    [セットアップ]ダイアログが表示されます。

  2. 「データベースマネージャ」アイコンをクリックする。

    [データベースマネージャ]ダイアログが表示されます。

  3. 「データベースのCSVバックアップ」を選択して、[次へ]ボタンをクリックする。

    次の図に示すデータベースのバックアップを取得するダイアログが表示されます。「履歴」には、バックアップの履歴が10件まで表示されます。

    図18‒1 データベースのバックアップを取得するダイアログ

    [図データ]

  4. バックアップフォルダを指定する。

    「バックアップフォルダ名」に、バックアップ用フォルダを指定します。バックアップ用フォルダに指定するドライブには、十分な空き容量を確保してください。[...]ボタンをクリックすると、フォルダを参照するダイアログからフォルダを指定できます。1〜223バイトの文字を指定してください。ただし、「"」、「|」、「*」、「<」、「>」、「?」、「&」、「^」および「/」は指定できません。デフォルトでは、<Asset Consoleのインストール先フォルダ>\backupが指定されています。

    「履歴」に表示されているバックアップの履歴をクリックすると、「バックアップフォルダ名」に、クリックしたバックアップ履歴のフォルダパスを指定できます。

  5. 必要に応じてコメントを記載する。

    バックアップ用フォルダに付加情報がある場合は、「コメント」に記載します。64バイト以内の文字を指定してください。

  6. [実行]ボタンをクリックする。

    資産管理データベースのバックアップが取得されます。データのバックアップを実行すると、バックアップ用フォルダに資産管理データベースの内容が格納されます。

注意事項

取得したCSVファイルのファイル名および内容は変更しないでください。資産管理データベースをリストアできなくなります。

(2) コマンドでの資産管理データベースのバックアップ

[データベースマネージャ]ダイアログからのバックアップと同等のバックアップを、資産管理サーバ上のコマンドラインから実行するjamdbexport.batの機能、形式、オプションおよびコマンド実行時の注意事項について説明します。

jamdbexport.batは次のフォルダに格納されています。

<Asset Consoleのインストール先フォルダ>\exe

(a) 機能

資産管理データベースのバックアップを取得します。資産管理データベースのデータをすべてCSVファイルで出力します。jamdbexport.batを実行すると、バックアップ用フォルダに資産管理データベースの内容が格納されます。

(b) 形式

jamdbexport.bat [バックアップ用フォルダのパス] [-rp]

(c) オプション

バックアップ用フォルダのパス

バックアップ用フォルダをフルパスで指定します。バックアップ用フォルダに指定するドライブには、十分な空き容量を確保してください。パスを指定する際は、次のことに注意してください。

  • フォルダ名にスペースを含めないでください。

  • フォルダ名を「"」(ダブルクォーテーション)で囲まないでください。

  • 既存のフォルダ名を指定しないでください。

パスを省略した場合、<Asset Consoleのインストール先フォルダ>\backupが設定されます。

-rp

このオプションを指定すると、バックアップの実行前にキー応答を待たないで実行を開始します。

このオプションを指定しないとキー応答待ちになります。このとき、実行を中止したい場合は、[Ctrl]+[C]を押してください。

(d) コマンド実行時の注意事項

  • オプション「-rp」を指定した場合、処理が終了するとコマンドプロンプトが閉じてしまうため、エラーが発生したかどうかを確認できません。

  • jamdbexport.batを実行して取得したCSVファイルのファイル名および内容は変更しないでください。資産管理データベースをリストアできなくなります。

(3) [データベースマネージャ]ダイアログからの資産管理データベースのリストア

リストアする前に、資産管理データベースが作成されていることを確認してください。資産管理データベースが作成されていない場合は、[データベースマネージャ]ダイアログで資産管理データベースを新規に作成したあとで、リストアを実行してください。

[データベースマネージャ]ダイアログから、バックアップ済みの資産管理データベースのデータをリストアする手順を次に示します。

  1. [スタート]ボタンをクリックして[プログラム]−[JP1_IT Desktop Management 2 - Asset Console]をポイントし、次に[セットアップ]を選択する。

    [セットアップ]ダイアログが表示されます。

  2. 「データベースマネージャ」アイコンをクリックする。

    [データベースマネージャ]ダイアログが表示されます。

  3. 「データベースのCSVリストア」を選択して、[次へ]ボタンをクリックする。

    次の図に示すデータベースのリストアを実行するダイアログが表示されます。「履歴」には、バックアップの履歴が10件まで表示されます。

    図18‒2 データベースのリストアを実行するダイアログ

    [図データ]

  4. リストアを実行したいバックアップフォルダを指定する。

    「バックアップフォルダ名」に、バックアップ用フォルダを指定します。[...]ボタンをクリックすると、フォルダを参照するダイアログからフォルダを指定できます。1〜223バイトの文字を指定してください。ただし、「"」、「|」、「*」、「<」、「>」、「?」、「&」、「^」および「/」は指定できません。デフォルトでは、<Asset Consoleのインストール先フォルダ>\backupが指定されています。

    「履歴」に表示されているバックアップの履歴をクリックすると、「バックアップフォルダ名」に、クリックしたバックアップ履歴のフォルダパスを指定できます。

    注意事項

    バックアップを取得した際のファイル名およびファイルの内容を変更しないでください。

  5. [実行]ボタンをクリックする。

    資産管理データベースのリストアが実行されます。