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JP1 Version 12 JP1/IT Desktop Management 2 - Asset Console 構築・運用ガイド


7.10.1 SMTP仮想サーバの実行

Microsoft Internet Information Servicesで、SMTP仮想サーバを実行する手順を次に示します。

  1. インターネットインフォメーションサービス(IIS)6.0マネージャを起動する。

  2. 資産管理サーバを展開して、既定のSMTP仮想サーバを選択する。

  3. メニューから「操作」−「開始」を選択する。

    既定のSMTP仮想サーバの状態が「実行中」になります。

SMTP認証を使用している場合の注意事項

資産管理システムが送信するメールは、Microsoft Internet Information ServicesのSMTP仮想サーバにいったん登録され、SMTP仮想サーバによるSMTPリレーによって、送信先のメールアカウントが存在するメールサーバへ転送されます。

Microsoft Internet Information ServicesのSMTP仮想サーバはSMTP認証(SMTP AUTH)をサポートしていません。そのため、Microsoft Internet Information ServicesのSMTP仮想サーバから最初にメール転送を受け付けるSMTPサーバ側では、資産管理サーバのPCに対してSMTP AUTHが無効になるように設定してください。

また、資産管理システムのSMTP仮想サーバが直接外部のネットワークと接続できるような環境の場合、SMTP仮想サーバがオープンリレーSMTPサーバとして利用される可能性があります。

オープンリレーSMTPサーバとして利用されないようにするためには、既定のSMTP仮想サーバーのプロパティで、「アクセス」タブの接続制御の設定で「以下のリストに含まれるコンピュータのみ」を選択して、リストには何も指定しないようにします。

なお、「オープンリレーSMTPサーバ」とは、サーバ設置者の意思に関係なく、スパムメールに代表される種々の迷惑メールの送信元として利用されるSMTPサーバのことです。