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JP1 Version 12 JP1/IT Desktop Management 2 - Asset Console 構築・運用ガイド


5.4 クラスタシステムの導入

クラスタソフトを使用したクラスタシステムにも、Asset Consoleを導入できます。クラスタシステムは、複数のサーバを連携させて1つのシステムとして運用することで、一つのシステムでトラブルが発生しても、ほかのサーバに業務を引き継いで続行(フェールオーバー)させるため、システム全体の停止を防止できます。

Asset Consoleではクラスタシステムの運用形態のうち、アクティブ・スタンバイ構成に対応しています。アクティブ・スタンバイ構成は、2ノード・クラスタシステムで、それぞれのサーバを実行系と待機系として設定します。

Asset Consoleを導入したクラスタシステムの概要を次の図に示します。

図5‒13 Asset Consoleを導入したクラスタシステムの概要

[図データ]

資産管理サーバの物理的なホスト名およびIPアドレスとは別に、論理ホスト名または論理IPアドレスを使用して論理サーバに接続します。これによって、利用者はどちらのサーバで処理を実行しているかを意識しないで接続できます。

クラスタシステムを構築する場合の資産管理サーバの前提OSを次に示します。