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JP1 Version 12 JP1/IT Desktop Management 2 - Asset Console 構築・運用ガイド


1.3.2 企業内の資産情報を一元管理

企業内の資産を管理するためには、機器やソフトウェアに関する情報、ネットワークの情報、保守やリースの契約に関する情報など、さまざまな情報が必要です。また、これらの情報は相互に関連づけることで、各機器にインストールされているライセンスと各部署が保有しているライセンスの数を比較するといった、有効活用ができるようになります。

Asset Consoleを使用した資産管理システムでは、資産を管理するために必要な情報を資産情報として一元管理できます。資産情報には、1つの機器またはソフトウェアに対してさまざまな観点から情報を追加できます。それらを資産管理データベースに保存することで、機器やネットワークなどの企業内の資産を統合的に管理できます。

また、一元管理している資産情報を基に、各部署で管理する情報を抽出できるため、組織に変更が発生した場合でも柔軟に対応できます。さらに、分掌を割り当てられたユーザは、他部署の資産情報を管理できます。

Asset Consoleで資産情報を一元管理する概念を次の図に示します。

図1‒2 資産情報の一元管理の概念

[図データ]

Asset Consoleでは、図1-2に示した情報以外にも、さまざまな情報を管理できます。Asset Consoleで管理できる情報と、資産管理データベースで管理する際の各情報の関連を次の図に示します。

図1‒3 資産情報の関連

[図データ]

Asset Consoleで管理できる情報には、大きく分けてハードウェアに関する資産情報、ソフトウェアに関する資産情報、契約に関する情報、ユーザに関する情報、および設置場所に関する情報があります。

資産情報は、ハードウェア1台またはソフトウェア1個につき必ず作成される管理情報で、各資産のさまざまな属性情報を関連づける役割を持っています。また、資産情報は、Asset Consoleで管理できる情報の総称でもあります。

ネットワーク情報、IPアドレス管理情報およびIPグループ情報のように、関連する各情報は、資産管理データベース上でも関連づけて管理されています。資産管理データベースでの情報の管理方法については、「10.1 資産管理データベース」を参照してください。