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JP1 Version 12 JP1/IT Desktop Management 2 配布機能 運用ガイド


付録B.3 監査ログの出力形式

監査ログの出力形式、出力先、出力項目、および出力例について説明します。

〈この項の構成〉

(1) 監査ログの出力形式

監査ログの出力形式は、監査ログのフォーマットであることを示す「CALFHM」、監査ログのリビジョン番号、該当する出力項目の順で出力されます。

監査ログの出力形式を次の図に示します。

図B‒1 監査ログの出力形式

[図データ]

(2) 監査ログの出力先

監査ログは、次のディレクトリに出力されます。

監査ログの出力先

JP1/IT Desktop Management 2 - Managerのインストール先ディレクトリ¥mgr¥log

(3) 出力項目

出力項目は、共通出力項目と固有出力項目の2種類あります。それぞれについて説明します。

(a) 共通出力項目

共通出力項目に出力される値および内容を次の表に示します。

表B‒2 監査ログの共通出力項目

項番

出力項目

内容

項目名

出力される属性名

1

共通仕様識別子

「CALFHM」

監査ログのフォーマットであることを示す識別子

2

共通仕様リビジョン番号

1.0

監査ログを管理するためのリビジョン番号

3

通番

seqnum

通番

監査ログの通し番号

4

メッセージID

msgid

公開メッセージID

製品ごとのメッセージID

5

日付・時刻

date

YYYY-MM-DDThh:mm:ss.sssTZD

監査ログの取得日時およびタイムゾーン

6

発生プログラム名

progid

JP1ITDM2

事象が発生したプログラム名

7

発生コンポーネント名

compid

DistributionManager

出力対象となる機能やコマンドは次のとおりです。

[JP1_IT Desktop Management 2 - Manager]フォルダまたは[JP1_IT Desktop Management 2 - Agent]フォルダのメニュー名

  • リモートインストールマネージャ

  • アンアーカイバ

  • パッケージャ

コマンド名

  • Dcmcoll

    ファイルの収集

  • Dcmgpmnt

    あて先グループへのポリシーの一括反映

  • Dcminst

    ジョブの作成、実行

  • Dcmjbrm

    ジョブの削除

  • Dcmjexe

    ジョブの実行

  • Dcmpack

    パッケージングの実行

  • Dcmpkget

    パッケージのバックアップの取得

  • Dcmpkput

    パッケージのバックアップからの復元

  • Dcmpkrm

    パッケージの削除

  • Dcmrmgen

    ジョブ定義の削除

  • Dcmrtry

    ジョブの再実行

  • Dcmstat

    ジョブの実行状況の取得

  • Dcmstsw

    ジョブの実行状況の監視

  • Dcmsusp

    ファイル転送の中断と再開

事象が発生した機能名

8

発生プロセスID

pid

プロセスのID

事象が発生を検出したプロセスのID

9

発生場所

ocp:host

ホスト名

事象が発生したホストのホスト名

なお、ホスト名を取得できない場合は、「-」(ハイフン)が出力されます。

10

事象の種別

ctgry

  • StartStop

  • Authentication

  • ContentAccess

監査ログに出力される事象を分類するため識別子

11

事象の結果

result

  • Success(成功)

  • Failure(失敗)

  • Occurrence(発生(成功または失敗以外))

発生した事象の結果

12

サブジェクト識別情報

subj:uid

ユーザーアカウントまたはAdministrator

事象を発生させたユーザーの情報

subj:pid

プロセスID

事象を発生させたプロセス情報

(凡例)

−:属性名は出力されない

注※

YYYYは年、MMは月、DDは日、hhは時間、mmは分、ssは秒、sssはミリ秒です。

Tは日付と時刻の区切りです。

TZDはタイムゾーン指定子です。次のどれかが出力されます。

+hh:mm:世界共通の標準時刻からhh:mmだけ進んでいることを示す。

-hh:mm:世界共通の標準時刻からhh:mmだけ遅れていることを示す。

Z:世界共通の標準時刻と同じであることを示す。

(b) 固有出力項目

固有出力項目に出力される値および内容を次の表に示します。

表B‒3 監査ログの固有出力項目

項番

出力項目

内容

項目名

出力される属性名

1

動作情報

op

  • Regist

    パッケージの登録

  • Execute

    「パッケージのインストール」または「クライアントユーザによるインストール」ジョブの実行

事象を発生させたユーザの動作の情報

なお、値に該当しない動作の情報は、出力されません。

2

自由記述

msg

任意のメッセージ

事象の内容を示すメッセージ

(4) 監査ログの出力例

JP1/IT Desktop Management 2 - Managerでリモートインストールマネージャを起動して、ホストを作成した場合の監査ログの出力例を示します。

ホストを作成する際に実行した操作は次のとおりです。

  1. リモートインストールマネージャを起動した。

  2. ユーザ認証を実行した。

  3. ジョブを実行した。

  4. リモートインストールマネージャを終了した。

監査ログの内容を次に示します。

図B‒2 監査ログの内容

[図データ]