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JP1 Version 12 JP1/IT Desktop Management 2 配布機能 運用ガイド


18.4.7 比較演算子

二項比較演算子は、第1オペランドを第2オペランドと比較し、指定された関係の妥当性を検証します。比較式の結果は、結果の評価がtrueの場合は1となり、falseの場合は0となります。結果の型はboolです。

〈この項の構成〉

(1) 形式

比較式
式 < 式
式 > 式
式 <= 式
式 >= 式
等式
式 == 式
不等式
式 != 式

(2) 説明

比較演算子による検査の対象となる関係を次に示します。

演算子

検査の対象となる関係

<

1つ目のオペランドが2つ目のオペランドより小さい

>

1つ目のオペランドが2つ目のオペランドより大きい

<=

1つ目のオペランドが2つ目のオペランドより小さいか等しい

>=

1つ目のオペランドが2つ目のオペランドより大きいか等しい

==

1つ目のオペランドが2つ目のオペランドと等しい

!=

1つ目のオペランドが2つ目のオペランドと等しくない

オペランドは、integer型、float型、またはstring型で指定できます。オペランドの型が異なってもかまいません。比較演算子は、integer型およびfloat型オペランドの通常の算術変換をします。さらに、オペランドの型と比較演算子や等号演算子を組み合わせて使うことができます。

次の表では、比較演算子と、比較結果がtrue、false、またはnullであるかどうかを判別するための状態を示します。

演算子

意味

trueの場合

falseの場合

<

より小さい

式1 < 式2

式1 >= 式2

>

より大きい

式1 > 式2

式1 <= 式2

<=

より小さいか等しい

式1 <= 式2

式1 > 式2

>=

より大きいか等しい

式1 >= 式2

式1 < 式2

==

等しい

式1 == 式2

式1 != 式2

!=

等しくない

式1 != 式2

式1 == 式2

次の表では、式の型に応じた式の比較結果を示します。

式の型

比較結果

式の両方が数値の場合

数値を比較する

式の両方がstring型の場合

文字列を比較する

一方の式が数値でもう一方がstring型の場合

エラーとなる

(3) 記述例

if (sloop_cnt < (sloop_max - 25))  // <
    AIT_LogMessage("Searching for Active windows");  //Search Active windows
    if (AIT_FocusWindow("Installable Software Extracting...", "#32770",0.0) > 0)   // >
        AIT_LogMessage("Installable Software Extracting... is opened");
        sloop_cnt= 0;
    endif;
endif;