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JP1 Version 12 JP1/IT Desktop Management 2 配布機能 運用ガイド


12.2.2 リモートインストールマネージャを使用した配布に関するエージェントの機能を使用する場合の注意事項

ここでは、リモートインストールマネージャを使用した配布に関するエージェントの機能を使用する場合の注意事項について説明します。

〈この項の構成〉

(1) インストールモードとユーザ権限

リモートインストール時のインストール方法には、ファイルのコピーだけでインストールが終了するバックグラウンドインストールモードと、GUIを使用するGUIインストールモードとがあります。日立プログラムプロダクト、他社ソフトウェアなどの流通ソフトウェアは、ほとんどがGUIインストールモードを使用します。

次のレジストリのアクセス権は、一般ユーザが変更できるようにしないでください。変更できるようにするとインストールできないおそれがあります。

なお、バックグラウンドインストールモードのパッケージは、ログオンしているユーザの権限に関係なくインストールされます。

また、Citrix XenApp、Microsoft RDSサーバへGUIインストールモードでインストールする場合、Citrix XenApp、Microsoft RDSサーバへは誰か一人以上のユーザがログオンしている必要があります。

(2) 一般ユーザ権限でのインストール時の制限事項

エージェントでは次のような制限があります。

(a) スタートアッププログラムの移行

スタートアッププログラムの移行時には次に示す制限があります。

  • [ITDM2_Startup]フォルダの変更

    エージェント設定の[スタートアップの設定]で、[IT Desktop Management 2 独自のスタートアップフォルダ([ITDM2_Startup])を作成する]をオンにした場合、一般ユーザ権限でインストールするかどうかで、[ITDM2_Startup]フォルダの作成位置が異なります。

    一般ユーザ権限でインストールすると、共通プログラムフォルダに作成されます。

    また、[スタートアッププログラムを[ITDM2_Startup]に移行する]を選択し、共通プログラムフォルダのスタートアップ、および個人プログラムフォルダのスタートアップの両方にショートカットなどが登録されている場合、共通プログラムフォルダおよび個人プログラムフォルダの両方に[ITDM2_Startup]フォルダが作成されます。

    一般ユーザ権限とAdministrator権限とで共有する場合、[ITDM2_Startup]フォルダに作成するショートカットは、どちらの権限でもアクセスできるように設定してください。

  • スタートアッププログラムを自動移行する設定の適用範囲

    エージェント設定の[スタートアップの設定]で、[スタートアッププログラムを[ITDM2_Startup]に移行する]をオンにした場合、すべてのユーザのスタートアッププログラムが自動移行の対象となります。

    また、一般ユーザのスタートアッププログラムは[移行するスタートアッププログラム(ショートカット)]の一覧の設定に関係なく、すべて[ITDM2_Startup]フォルダに移行されます。一般ユーザのスタートアッププログラムを個人の「スタートアップ」グループに戻したい場合は、エージェント設定の[スタートアップの設定]で、[スタートアッププログラムを[ITDM2_Startup]に移行する]をオフにしてから手動で移行してください。

  • スタートアッププログラムを自動移行する場合のアンインストールの適用範囲

    エージェント設定の[スタートアップの設定]で、[スタートアッププログラムを[ITDM2_Startup]に移行する]をオンにした場合、JP1/IT Desktop Management 2 - Agentをアンインストールすると、ログオンしているユーザについては次の操作が自動的に実施されますが、そのほかのユーザについては実施されません。

    • スタートアッププログラムの「スタートアップ」グループへの移行

    • [ITDM2_Startup]フォルダの削除

    ログオンユーザ以外の各ユーザについては、これらの操作を手動で実施してください。