7.1.4 パッケージング時の注意事項
パッケージング時の注意事項を次に示します。
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キャビネットは、1,296個まで作成できます。1つのキャビネットには、最大256個のパッケージを登録できます。
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一度にパッケージングできるファイルまたはディレクトリについては、最大で65,531個までです。なお、パッケージング対象のファイルまたはディレクトリがショートファイル名を持つ場合は、ショートファイル名もカウントの対象となります。詳細については、マニュアル「JP1/IT Desktop Management 2 メッセージ」のメッセージ一覧の「KDSF0123-E」メッセージ注釈欄を参照してください。
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一度キャビネットに保管されたパッケージは、名前を変更したり、ほかのキャビネットに移したりはできません。
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パッケージ容量の上限は2ギガバイトです。パッケージ容量が2ギガバイトを超えないようにファイルをパッケージングしてください。なお、パッケージ容量が2ギガバイトを超える場合は、JP1/IT Desktop Management 2が提供するコマンドを使用して、管理対象のコンピュータに配布できます。詳細については、「7.6.14 2ギガバイトを超えるファイルを配布する」を参照してください。
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更新日時およびアクセス日時が1970年〜2037年以外のファイルは、パッケージングの対象としないでください。
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パッケージングするファイルまたはディレクトリが、ほかのアプリケーションで使用中の場合、パッケージングが失敗することがあります。
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複数のディレクトリ下のファイルを一度にパッケージングできません。
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圧縮ファイルなどのファイル形式の他社ソフトウェアをパッケージングする場合は、ディレクトリを作成し、パッケージングしたいファイルを中にコピーしてから、そのディレクトリを指定してパッケージングしてください。
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複数のCD-Rに格納されているユーザデータをパッケージングする場合は、一度ハードディスク上にコピーしてから、そのディレクトリまたはファイルを指定してパッケージングしてください。
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他社ソフトウェアなど、インストールするCD-Rの順序が決まっているソフトウェアをパッケージングする場合、CD-Rの挿入順序を間違えると、配布後の組み込み処理で失敗します。
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インストール時にCDキーを入力する他社ソフトウェアのCDキーは、[AITファイルの設定]パネルの「シリアルナンバー」の欄に入力してください。
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異なるキャビネット識別IDでキャビネット名が重複すると、キャビネットの管理が難しくなるため、キャビネット名とキャビネット識別IDは1対1になるように設定してください。また、同一キャビネット内では、パッケージ名とパッケージ識別IDが1対1になるようにしてください。
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UNIX用のパッケージを作成する場合は、次の点に注意してください。
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インストール先ディレクトリは、半角64文字を超えない範囲で指定してください(ドライブ名および「:」を含む)。
半角64文字を超えた場合、配布したパッケージはルートディレクトリの直下にインストールされます。
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世代番号は、指定しないか、または4けたで指定してください。1〜3けたで指定すると、登録したパッケージの配布が世代番号の不正エラーとなって失敗します。
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パッケージングするファイルまたはディレクトリの名称に、スペース、( )[ ]{ }で囲んだ文字列、および次の半角文字は使用できません。
「$」「!」「*」「?」「;」「&」「"」「'」「‘」「^」「\」「|」「<」「>」
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UNIX版のパッケージャ(資源登録システム)から、中継システムを経由してパッケージング(資源登録)することはできません。この場合、資源登録コマンドに指定した「-hオプション(ホスト名)」は無効になり、中継システムにパッケージング(資源登録)されます。
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[パッケージ]ウィンドウでは、UNIX版のパッケージャで登録したキャビネットおよびパッケージは削除できません。
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日立総合インストーラから直接パッケージングする場合は、パッケージャの[ファイル]ウィンドウでCD-ROMがマウントしてあるドライブのルートディレクトリを指定してください。このようにすると[実行]メニューから[パッケージング]選択時にリモートインストール対象製品一覧が表示されます。この一覧からリモートインストールしたい製品を選択してパッケージングするようにしてください。日立総合インストーラのルートディレクトリ以外のディレクトリを指定してパッケージングすると、リモートインストールに失敗します。
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配布管理システム、中継システムおよび管理用中継サーバでキャビネット識別ID、パッケージ識別ID、バージョン/リビジョン、世代番号が重複しないようにパッケージの命名規則を取り決めてパッケージングしてください。
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中継システムおよび管理用中継サーバにパッケージを転送する場合
キャビネット識別ID、パッケージ識別ID、バージョン/リビジョン、および世代番号が同じパッケージがすでに中継システムおよび管理用中継サーバに存在する場合、異なるソフトウェアのパッケージでも保管済みと判断され、パッケージが転送されません。
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管理対象のコンピュータにリモートインストールする場合
パッケージ識別ID、バージョン/リビジョン、および世代番号が同じパッケージがすでにインストールされている場合、異なるソフトウェアのパッケージでもインストール済みと判断され、インストールされません。
キャビネット識別ID、パッケージ識別ID、バージョン/リビジョン、および世代番号が同一のパッケージが存在する場合、ジョブ作成時に[インストール条件の変更]ダイアログボックスの「同じパッケージがあったら上書き」を設定することでパッケージの転送、インストールを行う事ができます。
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11-10より前のバージョンからJP1/IT Desktop Management 2をバージョンアップした場合で、かつバージョンアップ前に登録したパッケージに複数のパッケージ条件またはソフトウェア条件が設定されているとき、複数条件の判定方法は「いずれかの条件を満たす」で動作します。複数条件の判定方法を「すべての条件を満たす」に変更したい場合は、リモートインストール実行時(ジョブ作成時)に、[インストール条件の変更]ダイアログボックスで変更するか、またはパッケージを登録し直してください。
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パッケージャでCD-Rに格納されるファイルをパッケージングする場合、ファイル名(MS-DOSファイル名)が8.3形式でないと、パッケージにそのファイルを含め一部のファイルが含まれないことがあります。このような現象が発生した場合は、HDDにいったんCD-Rの内容をコピーしてからパッケージングするか、CD-Rに格納されるファイル名(MS-DOSファイル名)が8.3形式になるように変更してからパッケージングしてください。
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パッケージャのドライブ選択個所に接続済みのネットワークドライブが表示されないことがあります。対象のネットワークドライブを表示する場合は、[ディスク]−[ドライブの選択]−[ネットワーク]を選択し、ネットワークドライブを再度割り当ててください。
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パッケージャで日立統合CD-ROMのパッケージングをした場合、パッケージング中に表示されるゲージダイアログ、およびパッケージ実行状況ウィンドウのパッケージ名には、「プログラムプロダクト一覧」ダイアログで選択した日立プログラムプロダクトの名称が表示されます。この名称は「JP1/ITDM2 パッケージング」ダイアログで指定した実際のパッケージ名とは異なる場合があります。