5.1.3 システム構成情報を自動的に作成する
上位システムへ自動的にシステム構成情報を通知して登録させるシステム構成の自動登録機能によって、システム構成情報が自動的に作成されます。
システム構成情報を自動的に作成するために必要な設定と注意事項について次に示します。
(1) システム構成情報を自動的に作成するために必要なTCP/IP環境の設定
配布管理システムをホスト名で設定する場合、TCP/IPの定義データベースに配布管理システムの定義が必要です。また、中継システムでは、TCP/IPの定義データベースに下位ホストの定義が必要です。
(2) システム構成情報を自動的に作成するときの注意事項
上位システムのシステム構成情報を誤って削除してしまった場合やデータベースが壊れてしまった場合は、バックアップから回復、または下位システムから再度システム構成情報ファイルを通知させてください。
システム構築時やシステム構成情報編集時の注意事項を次に示します。
(a) システム構築時の注意事項
中継システムのシステム構成情報が登録されていないときに、下位システムからのシステム構成情報が通知されると、下位システムの構成情報が消失してしまう場合があります。そのため、JP1/IT Desktop Management 2でシステムを構築する場合、配布管理システム、中継システム、エージェントの順に、構築してください。万一、正しくシステム構成情報が構築されていない場合は、JP1/IT Desktop Management 2 - Manager（マネージャ）から「システム構成情報の取得」ジョブを実行してください。
(b) システム構成情報編集時の注意事項
配布管理システムでシステム構成情報を編集しないでください。編集する必要がある場合はリモートインストールマネージャで、システム構成情報をファイルへ出力し、バックアップを取得してから編集してください。
特に、システム構成情報中の中継システムを削除してしまうと、この中継システムに接続しているコンピュータのシステム構成情報も削除されます。システム構成情報が削除されたコンピュータからシステム構成情報が通知されても配布管理システムには記録されなくなります。
システム構成情報をファイルへ出力する方法およびファイルの内容をシステム構成情報に反映する方法については、「5.1.4 システム構成情報をファイルに出力して更新する」を参照してください。