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JP1 Version 12 JP1/IT Desktop Management 2 配布機能 運用ガイド


3.1.1 配布機能のネットワーク環境

JP1/IT Desktop Management 2では、TCP/IPプロトコルだけを使用しています。そのため、Windows Serverなどの特定のネットワークOSに依存しません。複数のネットワークOSや管理対象のコンピュータ側の通信プログラム(TCP/IPプロトコルスタック)が混在する環境でも利用できます。

ホスト名の管理にはWINSまたはDNSのどちらでも利用できます。ただし、1台のネームサーバですべてのコンピュータが管理されるようなシステムはお勧めできません。このようなシステムは名前解決のための問い合わせが1台のネームサーバに集中し、システムの性能を著しく低下させる場合があるためです。このような場合は、hostsファイルで名前を管理する方が、ネットワークの負荷を軽減できます。

注意事項

リモートインストールマネージャを使用した配布のネットワーク帯域を制御する場合、流量制御の設定が異なる複数のコンピュータを配布先に指定して同時にジョブを実行すると、流量制御の設定に関わらず、ジョブの完了までの時間が遅くなることがあります。流量制御の設定に応じた時間でジョブを完了させたい場合は、同じ流量制御の設定のコンピュータだけを配布先に指定してジョブを実行するようにしてください。