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JP1 Version 12 JP1/IT Desktop Management 2 運用ガイド


1.7.4 更新プログラムを手動で登録して配布する方法

組織内のコンピュータに即時適用する必要があるような緊急度の高い更新プログラムがリリースされた場合は、更新プログラムを手動で登録してから、配布して適用する必要があります。

ヒント

JP1/IT Desktop Management 2では、日本マイクロソフト社からリリースされた更新プログラムを、セキュリティポリシーに従って自動的にコンピュータに配布、適用できます。ただし、サポートサービスサイトに更新プログラムの情報が登録され、更新プログラムを自動的に配布できるようになるには、更新プログラムのリリースから約10営業日の期間が必要です。

更新プログラムを手動で配布する流れを次に示します。

1.配布する更新プログラムを準備する

配布する更新プログラムを、日本マイクロソフト社のWebサイトからダウンロードします。そして、更新プログラムの情報をJP1/IT Desktop Management 2に登録する際に、更新プログラムファイルを作成します。また、特定の更新プログラムだけを適用させる運用にしている場合は、更新プログラムグループに更新プログラムを追加します。

2.更新プログラムの適用状況を確認する

更新プログラムの適用状況を確認し、問題があった場合は原因の確認および対策を実施します。

〈この項の構成〉

(1) 配布する更新プログラムを準備する流れ

配布する更新プログラムの実行ファイルをダウンロードします。また、更新プログラムの情報をJP1/IT Desktop Management 2に登録して、更新プログラムファイルを登録します。

1.更新プログラムの実行ファイルをダウンロードする

更新プログラムを手動で登録して配布する場合、配布する更新プログラムの実行ファイルを、あらかじめ日本マイクロソフト社のWebサイトからダウンロードしておきます。

ヒント

更新プログラムの情報を確認するには、日本マイクロソフト社のWebサイトのトップページから、セキュリティのページ(セキュリティホーム)に移動して、目的の更新プログラムのリンクをクリックします。

2.更新プログラムの情報および更新プログラムファイルを登録する

セキュリティ画面の[更新プログラム一覧]画面から、配布する更新プログラムの情報および更新プログラムファイルを登録します。更新プログラムの情報を登録すると、配布後に適用状況を確認できるようになります。また、更新プログラムファイルを登録すると、利用者のコンピュータに更新プログラムを配布するためのデータを登録できます。

重要

更新プログラムの配布時に実行されるコマンドは複数の種類があります。どの更新プログラムにどのコマンドを指定するかは、日本マイクロソフト社のWebサイトで更新プログラムの詳細情報を確認してください。

ヒント

特定の更新プログラムだけを適用させる運用にしている場合は、更新プログラムグループに更新プログラムを追加してください。更新プログラムグループが設定されているセキュリティポリシーの自動対策の設定に従って、対象のコンピュータに更新プログラムが適用されます。

関連リンク

(2) 更新プログラムの適用状況を確認する流れ

更新プログラムの適用状況に問題があるかどうかは、セキュリティ画面の[セキュリティポリシー一覧]画面の[更新プログラム]タブで確認できます。

機器のセキュリティ状況を確認した結果、危険レベルが「安全」であれば問題ありませんが、「警告」や「危険」の場合は更新プログラムが適用されていないおそれがあります。次の流れで状況把握および対策を実施します。

1.更新プログラムの適用状況を把握する

[セキュリティポリシー一覧]画面では問題の有無だけを確認できます。このため、どの更新プログラムの適用状況に問題があるかを確認するには、[セキュリティ詳細レポート]の[更新プログラムの適用状況]レポートを表示します。このレポートから、更新プログラムごとに未適用のコンピュータがある項目を確認できます。

2.未適用の原因を確認する

レポートを確認した結果、コンピュータに更新プログラムが適用されていない場合、配布に失敗しているおそれがあります。配布(ITDM互換)画面の[タスク一覧]画面で、タスク種別が「自動対策で実行されるタスク(更新プログラムの対策)」のタスクを選択し、配布に失敗したコンピュータの状況を確認します。このとき、タスク状態の詳細を確認することで、配布がエラーになった原因を確認できます。

3.更新プログラムの未適用を対策する

未適用のコンピュータに対して、更新プログラムを再配布できます。

セキュリティ画面の[セキュリティポリシー一覧]画面の[更新プログラム]タブで、[操作]の[更新プログラムを配布(ITDM互換配布)]ボタンをクリックしてください。未適用のコンピュータに、更新プログラムが再配布されます。

ヒント

更新プログラムの再配布は、[機器のセキュリティ状態]画面の[セキュリティ対策を実行]ボタンからも実行できます。

更新プログラムの適用状況の把握および対策が完了します。未適用の更新プログラムが複数ある場合は、この手順を繰り返して対策します。

ヒント

更新プログラムの配布状況は、タスクの実行結果からも確認できます。配布に失敗していた場合は、タスク状態の詳細を確認して原因に対処してください。コンピュータへの適用状況は、セキュリティ画面の[更新プログラム一覧]画面の[未適用コンピュータ]タブから確認してください。