Hitachi

JP1 Version 12 JP1/IT Desktop Management 2 構築ガイド


1.6.8 ディスクコピーでエージェントをインストールする

利用者にコンピュータを配布する前に、配布するコンピュータのモデルとなるコンピュータに、インストールセットを使ってエージェントをインストールします。また、インストールが完了したら、モデルとなるコンピュータでresetnid.vbsコマンドを実行し、機器を識別するためのID(ホスト識別子)をリセットしておきます。次に、モデルとなるコンピュータのディスク全体を、専用のツールやソフトウェアを使用して配布前のコンピュータにディスクコピーします。そのあと、利用者にコンピュータを配布します。

重要

ディスクコピーを開始する前に、必ずモデルとなるコンピュータ(ディスクコピー元のコンピュータ)でresetnid.vbsコマンドを実行してください。このコマンドを実行しない場合、ディスクコピー先のコンピュータが、ディスクコピー元のコンピュータと同一の機器として識別されてしまいます。

VMWareなどの仮想環境を複製して使用する場合も、resetnid.vbsコマンドを実行してください。

メリット

配布する時点でエージェントのインストールおよびセットアップがすでに完了しているため、利用者がエージェントをインストールする必要がありません。そのため、利用者の操作ミスによるトラブルを避けられます。

デメリット

配布前のコンピュータだけが対象です。すでに配布されているコンピュータには、この方法でエージェントをインストールできません。

ディスクコピーでエージェントをインストールするイメージを、次の図に示します。

[図データ]

関連リンク