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JP1 Version 12 JP1/IT Desktop Management 2 導入・設計ガイド


4.6.5 複数サーバ構成で管理するための検討

複数サーバ構成でJP1/IT Desktop Management 2を運用する場合の検討事項を示します。

階層構成の検討

管理したいシステムの部門やネットワーク構成を考慮して、複数サーバ構成の階層構成について次に示す事項を検討してください。

  • 設置する管理用中継サーバの台数

  • 各管理用中継サーバの接続先

  • 各管理用サーバが管理するコンピュータの範囲

  • 中継システムの有無

なお、NAT環境でJP1/IT Desktop Management 2のシステムを運用する場合は、NAT機器の配下に管理用中継サーバを設置する必要があります。

複数サーバ構成の詳細については、「4.4.3 複数サーバ構成」を参照してください。

各管理用サーバのライセンス保有方法およびライセンスの共有範囲の検討

各管理用サーバでJP1/IT Desktop Management 2の製品ライセンスの保有数や残数を管理したい場合は、各管理用サーバのライセンス保有方法およびライセンスの共有範囲を検討してください。各管理用サーバで管理できる機器の台数を制限したい場合は、統括管理用サーバの製品ライセンスを各管理用中継サーバに分配します。統括管理用サーバとは異なる契約で購入した製品ライセンスを管理用中継サーバに登録したい場合は、管理用中継サーバに製品ライセンスの登録を許可します。

複数サーバ構成での製品ライセンスの管理については、「3.3 複数サーバ構成での製品ライセンスの管理」を参照してください。

操作ログを管理する管理用サーバの検討

複数サーバ構成でのシステム運用に合うように、操作ログを取得する管理用サーバおよび操作ログを保存する管理用サーバを検討してください。また、各管理用サーバで取得した操作ログを上位の管理用サーバに通知するかを検討してください。

複数サーバ構成での操作ログの管理については、「2.18.11 複数サーバ構成での操作ログの管理」を参照してください。

変更履歴を管理する管理用サーバの検討

複数サーバ構成内のどの管理用サーバで機器の変更履歴を管理するか検討してください。また、それに基づいて、各管理用サーバで自サーバ直下の機器以外の変更履歴を取得するか検討してください。NAT環境で管理者のいない管理用サーバを運用している場合や、各管理用サーバの負荷を分散したい場合などは、自サーバ直下の機器以外の変更履歴を取得しない設定にすることをお勧めします。

複数サーバ構成での変更履歴の管理については、「(6) 配下の管理用中継サーバが管理対象とする機器の変更履歴の取得」を参照してください。

資産情報を管理する管理用サーバの検討

複数サーバ構成内のどの管理用サーバで資産情報を管理するか検討してください。

複数サーバ構成での資産情報の管理については、「2.18.12 複数サーバ構成での資産の管理」を参照してください。