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JP1 Version 12 JP1/IT Desktop Management 2 導入・設計ガイド


1.1.3 資産管理の流れ

JP1/IT Desktop Management 2では、組織内のIT資産(ハードウェア資産およびソフトウェアライセンス)をまとめて管理できます。また、資産に関する契約もあわせて管理できます。

ハードウェア資産の購入から廃棄まで

ハードウェア資産の購入から廃棄までの流れを次の図に示します。

[図データ]

ハードウェア資産を購入したら、ハードウェア資産の環境を構築し、ハードウェア資産情報をJP1/IT Desktop Management 2に登録します。(図中:1〜2)

そのあと、ハードウェア資産を利用者に配布します。ハードウェア資産を利用しない場合は在庫として保管しておきます。リプレースや代替機貸し出しなどの運用に応じて、在庫のハードウェア資産を配布したり、使用中のハードウェア資産を回収したりします。資産の状態に応じて、JP1/IT Desktop Management 2のハードウェア資産情報をメンテナンスします。(図中:3〜5)

ハードウェア資産が不要になった場合は、滅却処理をして廃棄します。資産の状態に応じて、JP1/IT Desktop Management 2のハードウェア資産情報をメンテナンスします。(図中:6)

ソフトウェアの購入から廃棄まで

ソフトウェアの購入から廃棄までの流れを次の図に示します。

[図データ]

利用者からソフトウェアの利用申請があったら、申請を確認してソフトウェアを購入します。購入後、管理者が利用状況を管理するソフトウェア名(管理ソフトウェア)を決めて、管理ソフトウェア情報とソフトウェアライセンス情報をJP1/IT Desktop Management 2に登録します。(図中:1〜3)

ソフトウェアは、利用者に提供する前に管理者や利用する部署が検収します。検収時にソフトウェアを管理対象のコンピュータにインストールすると、管理用サーバにソフトウェア情報が収集されます。管理者は、JP1/IT Desktop Management 2で、収集されたソフトウェア情報と管理ソフトウェア情報を対応づけます。これによって、操作画面から管理ソフトウェアのインストール状況が把握できるようになります。そのあと、利用者からの申請を確認し、ソフトウェアの利用を許可します。利用者のコンピュータにソフトウェアがインストールされると、管理用サーバにソフトウェア情報が収集されて、操作画面からソフトウェアライセンスの利用状況を把握できるようになります。(図中:4〜6)

ソフトウェアが不要になった場合は、滅却処理をして廃棄します。このとき、JP1/IT Desktop Management 2のソフトウェアライセンス情報の状態もメンテナンスします。(図中:7〜8)