Hitachi

JP1 Version 12 JP1/Extensible SNMP Agent


7.6.3 SNMPエージェントの拡張機能が使用できない場合

SNMPエージェントが起動しているにもかかわらず,SNMPエージェントの拡張機能が使用できない場合,次の要因が考えられます。なお,マネージャーシステムとSNMPエージェントシステム間の問題については,「7.6.1 MIBが取得できない場合」を参照してください。

/etc/SnmpAgent.d/snmpd.extendファイルの問題

/etc/SnmpAgent.d/snmpd.extendファイルのトラブルシューティングは,最初は部分的に実行して,次にネットワーク全体について実行します。/etc/SnmpAgent.d/snmpd.extendファイルのトラブルを解決するには,次に示す方法を使用します。

  • コマンドの応答が正しいかどうかを確認するには,OSコマンドラインから/etc/SnmpAgent.d/snmpd.extendファイル中の各コマンドを実行します。

  • 次に示すコマンドを使用して,コマンドが正確に実行されたか確認します。

    echo $?

  • コマンドが引数を持つ場合は,引数を確認します。このために独自に必要なパラメタをすべて設定し,コマンドを実行します。

  • シンタクスエラーは,extsubagt起動時に標準エラーに出力されます。

  • SNMPエージェントは/etc/SnmpAgent.d/snmpd.extendファイルの読み込み中にエラーを検知すると,エラーが発生した行および正しいシンタクスを表示します。

  • /etc/SnmpAgent.d/snmpd.extendファイルに定義されたコマンドが実行できるかどうか調査します。

  • コマンドに実行認可が設定されているかどうかを確認します。

  • 情報を取得するために使用するオブジェクト識別子が,正しいコマンドを実行するかどうかを調査します。そのオブジェクトで何のコマンドを実行するかを確認するには,ログマスクを次のように設定します。

    /usr/sbin/extsubagt -apall

  • 実行しているコマンドの出力が正しいデータ形式と一致しているかどうかを確認します。

  • /etc/SnmpAgent.d/snmpd.extendファイル中のコマンドが正しいかをどうか確認します。例えば,/usrを/userと指定したことなどが考えられます。

マネージャーからの問題

エージェントでの問題を解決したあとでも,まだ問題がある場合は,次に示す内容を調査します。

  • マネージャーから/etc/SnmpAgent.d/snmpd.extendファイルの各オブジェクトにSNMP要求をし,ファイルが正しく動作するかを確認します。

  • SNMP SetRequestをしたあと,SNMP GetRequestによって値が正しく設定されたかどうかを確認します。