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JP1 Version 12 JP1/Extensible SNMP Agent


7.3.1 ログの種類

取得するログの種類は,ログマスクによって選択できます。ログマスクは,ログの取得内容の種類を特定するものです。

マスターエージェントとサブエージェントとでは,ログマスクは異なります。マスターエージェントのログマスクを次の表に示します。

表7‒1 マスターエージェントのログマスク

ログマスク(snmpdm -mで指定する値)

意味

文字列

10進数

16進数

0

0x

ログの抑止

FACTORY_TRACE

8388608

0x00800000

トレースログの出力

FACTORY_WARN

268435456

0x10000000

警告ログの出力

FACTORY_ERROR

536870912

0x20000000

エラーログの出力

(凡例)

−:該当なし。

マスターエージェントは,ログマスクの指定を省略すると,ログマスク値にはエラーログと警告ログとを加算した値が設定されます。

マスターエージェントのログを変更するには,現在稼働中のマスターエージェントをkillコマンドで停止させます。そのあと,次に示すように入力します。

/usr/sbin/snmpdm -m 8388608

複数のログマスクを指定したい場合に,10進数,16進数を指定するとき,それぞれのログマスク値を加算した値を指定してください。文字列で指定するときは,-mに続けて文字列を指定してください。例を次に示します。

/usr/sbin/snmpdm -m FACTORY_TRACE FACTORY_WARN FACTORY_ERROR

-mオプションを文字列で指定する場合で,ほかのオプションと組み合わせて指定するとき,-mオプションは最後に指定してください。

サブエージェントのログマスク値を次の表に示します。

表7‒2 サブエージェントのログマスク値

ログマスク(各サブエージェントの

コマンドのオプションとして指定)

意味

-aperror

エラーログ

-apwarn

エラー,および警告

-aptrace

トレース

-apconfig

構成ファイル

-appacket

パケットの組み立て,および解析

-aptrap

トラップメッセージ

-apaccess

エージェント処理

-apemanate

マスターエージェント・サブエージェント

-apverbose

冗長ログ

-apuser

ユーザーログ

-apall

すべてのログ

サブエージェントは,ログマスクの指定を省略するとログを取得しません。サブエージェントのログを取得するには,現在稼働中のサブエージェントをkillコマンドで停止させます。そのあと,次に示すように入力します。

/usr/sbin/extsubagt -aperror

複数のログマスクを指定する場合は,指定したいログマスク値を続けて指定します。例を次に示します。

/usr/sbin/extsubagt -aperror -apwarn -aptrace