7.2 問題の把握
問題発生の兆候から問題の状況を明確にします。問題発生の兆候を発見したときは,次に示す基本的な情報を収集します。
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発生した問題の影響範囲を確認します。影響範囲は次の内容を確認する必要があります。
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エージェントの問題かマネージャーの問題かの区別
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エージェントの問題か/etc/SnmpAgent.d/snmpd.extendファイルの問題かの区別
エージェントの問題かマネージャーの問題かを区別するのは,エージェントでの問題がマネージャーの問題のように見えることがあるためです。マネージャーがSNMPによってデータを送受信するとき,通常はエージェント側に問題があります。例えば,マネージャーが持っているネットワーク上のあるノードに関する情報が誤っている場合,エージェントが誤った情報を送信していることが考えられます。
これらの内容については,「7.5 トラブルへの対処方法」を参照してください。
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SNMPエージェントの影響部分
SNMPエージェントのどの部分に影響があったか確認します。すべての操作に影響があったか,あるいは幾つかの操作だけに影響があったかを確認します。
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問題の状況
ネットワークの構成(ハードウェア,ソフトウェア,ファイル,セキュリティ,ユティリティなど)で,何が変わったかを確認します。
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問題の継続時間
問題が連続(毎回)か断続的(時々)かを確認します。
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問題が発生したときの動作
問題が発生したとき,インスタンスに何が発生したかを確認します。確認する内容を次に示します。
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どの操作が選択されたのか。
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どのコマンドが実行されたのか。
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どのようなデータが要求または送信されたのか。
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