環境変数定義ファイル（SnmpHpunix）

形式

SNMP_HPUNIX_OPTIONS="[-aperror] [-apwarn] [-apconfig] [-appacket] 
                     [-aptrap] [-apaccess] [-apemanate] [-apverbose] 
                     [-apuser] [-retry N]"
　
SR_SNMP_TEST_PORT=SNMP受信ポート番号
　
SNMP_HTC_SOLARIS_SWAP_RESERVED={Y | Y以外}（Solarisの場合）
　
SNMP_HTC_AIX_EXCEPT_FILECACHE={Y | Y以外}（AIXの場合）
　
SNMP_HTC_LINUX_INACTIVE_MEM={Y | Y以外}（Linuxの場合）

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説明

環境変数定義ファイル（SnmpHpunix）では，次の環境変数を定義します。

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格納場所

• Solarisの場合：/etc/rc.config.d/SnmpHpunix

• AIXの場合：/usr/CM2/ESA/opt/SnmpHpunix

• Linuxの場合：/opt/CM2/ESA/opt/SnmpHpunix

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記述内容

SNMP_HPUNIX_OPTION

hp_unixagtプロセスの起動オプションを設定する環境変数を定義します。

• -aperror：エラーログを出力します。

• -apwarn：エラーおよび警告ログを出力します。

• -apconfig：構成ファイルに関するログを出力します。

• -appacket：パケットの組み立ておよび解析ログを出力します。

• -aptrap：トラップメッセージに関するログを出力します。

• -apaccess：エージェント処理に関するログを出力します。

• -apemanate：マスターエージェントとサブエージェントに関するログを出力します。

• -apverbose：冗長ログを出力します。

• -apuser：ユーザーログを出力します。

• -retry N：マスターエージェントの接続を，N 秒単位で実行します。

SR_SNMP_TEST_PORT

マスターエージェントのSNMP受信ポートを設定します。通常は環境変数定義ファイルSnmpMasterで設定するため，このファイルでの設定は不要です。

SNMP受信ポートの変更手順の詳細については，「3.4.1　SNMPエージェントのSNMP受信ポートの変更方法」を参照してください。

SNMP_HTC_SOLARIS_SWAP_RESERVED={Y | Y以外}（Solarisの場合）

デバイススワップ空間サイズに予約済みのサイズを含めるかどうかを指定します。

• Y：予約済みのサイズを含めます。

• Y以外：予約済みのサイズを含めません。デフォルトはY以外です。

スワップ空間サイズの取得方法についての詳細を記載します。

SNMPエージェントが取得するSolarisのデバイススワップ空間のサイズは，デフォルトでは予約済みの値は含まれていません。デバイススワップ空間のサイズを予約済みの値を含む値で取得する場合，SnmpHpunixファイルのSNMP_HTC_SOLARIS_SWAP_RESERVED環境変数にYを指定します。

なお，予約済みの値とは現在は割り当てられていないが，あとから使用できるようにメモリーによって回収されるスワップ空間のサイズのことです。

SNMP_HTC_AIX_EXCEPT_FILECACHE={Y | Y以外}（AIXの場合）

使用中の物理メモリー容量からファイルキャッシュを除くかどうかを指定します。

• Y：使用中の物理メモリー容量からファイルキャッシュを除く。

• Y以外：使用中の物理メモリー容量からファイルキャッシュを除かない。デフォルトはY以外です。

AIXの物理メモリーの空き容量の指定の詳細を記載します。

AIXでは使用中の物理メモリーをファイルキャッシュとして利用することで，ファイルアクセスを向上させています。そのため，ファイルキャッシュ値は使用中の物理メモリー容量と見なし，SNMPエージェントでは，物理メモリーの空き容量として純粋な空きメモリー容量の値を取得しています。

運用上，ファイルキャッシュ値を使用中の物理メモリー容量ではなく空きメモリー容量と見なしたい場合，環境変数定義ファイルSnmpHpunixでSNMP_HTC_AIX_EXCEPT_FILECACHE環境変数にYを指定すると，SNMPエージェントが取得する物理メモリーの空き容量は，空きメモリー容量とファイルキャッシュ値の和を取得できます。

SNMP_HTC_LINUX_INACTIVE_MEM={Y | Y以外}（Linuxの場合）

空きメモリーの算出方法を指定します。

• Y：空きメモリー容量＋現在空き状態で使用できるバッファおよびキャッシュのメモリー容量。

• Y以外：空きメモリー容量＋バッファおよびキャッシュの総容量。デフォルトはY以外です。

Linuxの物理メモリーの空き容量の詳細について，説明します。

Linuxでは空きメモリーを積極的にバッファやキャッシュに割り当て，アプリケーションからメモリー確保要求があった場合は，必要に応じてバッファやキャッシュに割り当てられたメモリーを回収して，アプリケーションに割り当てます。そのため，SNMPエージェントが取得する物理メモリーの空き容量は，デフォルトでは空きメモリー容量とバッファとキャッシュの総容量の和を取得しています。

環境変数定義ファイルSnmpHpunixでSNMP_HTC_LINUX_INACTIVE_MEM環境変数にYを指定すると，SNMPエージェントが取得する物理メモリーの空き容量は，空きメモリー容量と現在空き状態で使用できるバッファとキャッシュのメモリー容量の和を取得できます。

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定義例

• hp_unixagtプロセスで使用されるSnmpHpunixファイルのSNMP_HPUNIX_OPTIONSを編集します。

  SNMP_HPUNIX_OPTIONS="-aperror -apwarn -apverbose"
  export SNMP_HPUNIX_OPTIONS

• Solarisのスワップ空間サイズの取得方法の設定

  SNMP_HTC_SOLARIS_SWAP_RESERVED=Y
  export SNMP_HTC_SOLARIS_SWAP_RESERVED

• AIXの物理メモリーの空き容量の設定

  SNMP_HTC_AIX_EXCEPT_FILECACHE=Y
  export SNMP_HTC_AIX_EXCEPT_FILECACHE

• Linuxの物理メモリーの空き容量の設定

  SNMP_HTC_LINUX_INACTIVE_MEM=Y
  exort SNMP_HTC_LINUX_INACTIVE_MEM

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