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JP1 Version 12 JP1/Extensible SNMP Agent


3.4.1 SNMPエージェントのSNMP受信ポートの変更方法

ここでは,SNMPエージェントのSNMP受信ポートの変更方法について説明します。

SNMPエージェントのSNMP受信ポートの変更方法には,SR_SNMP_TEST_PORTによる方法と/etc/servicesファイルによる方法の2つがありますが,/etc/servicesファイルの値を変更すると,ほかのSNMPエージェントに影響が生じるおそれがあります。このため変更方法としては,SR_SNMP_TEST_PORTを使用します。

次に,SR_SNMP_TEST_PORTを使用した変更方法について説明します。

操作手順

  1. 次の2行を環境変数を定義するファイルに追加する。

    SR_SNMP_TEST_PORT=変更後のポート番号
    export SR_SNMP_TEST_PORT

    SR_SNMP_TEST_PORT環境変数を定義するファイルはシステムのOSによって異なります。定義するファイルを次に示します。

    HP-UX (IPF)およびLinuxの場合:/opt/CM2/ESA/opt/SnmpMaster

    Solarisの場合:/etc/rc.config.d/SnmpMaster

    AIXの場合:/usr/CM2/ESA/opt/SnmpMaster

  2. UDPポート番号を変更する(Solaris,AIX,およびLinuxの場合)。

    ネイティブエージェントのSNMP受信ポートを8161/udpまたは161/udpからほかのポート番号に変更する場合,naaagtプロセスがネイティブエージェントに接続するためのUDPポート番号についても変更が必要です。

    次の2行を環境変数を定義するファイルに追加する。

    SNMP_NAA_OPTIONS="-port ネイティブエージェントのSNMP受信ポート番号"
    export SNMP_NAA_OPTIONS

    SNMP_NAA_OPTIONS環境変数を定義するファイルはシステムのOSによって異なります。定義するファイルを次に示します。

    Solarisの場合:/etc/rc.config.d/SnmpNaa

    AIXの場合:/usr/CM2/ESA/opt/SnmpNaa

    Linuxの場合:/opt/CM2/ESA/opt/SnmpNaa

  3. SNMPエージェントを再起動する。

    スーパーユーザーで次のコマンドを実行します。

    システムのOSがSolarisおよびAIXの場合で,ネイティブエージェントのSNMP受信ポートを変更した場合は,snmpstartコマンド(引数なし)を実行してください。

    /opt/CM2/ESA/bin/snmpstart