2.10.4 SNMP要求時に処理するファイルの作成
ここでは,テーブル形式の拡張MIBオブジェクトを定義した場合の,FILE-NAMEラベルに記述するファイルの作成方法について説明します。
ファイル名を記述するときの注意事項を次に示します。
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ファイル名は/etc/SnmpAgent.d/snmpd.extendファイルのDESCRIPTIONフィールドに記述してください。
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ファイル名は完全パス名で記述してください。
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ファイル名の最大長は5,120字です。
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ファイル名は複数行に継続できます。継続行は¥で終了させてください。
次に,ファイルの内容の記述方法について説明します。
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各テーブル行は,1行で終わらせる必要があります。ただし,行の終わりに¥文字を記述することで継続行にできます。こうすることで,各テーブル行を複数行にわたって記述できます。
例えば,ファイルの内容が次のような場合,SNMPエージェントは,1行と5列の要素から成るテーブルと見なします。
Column1 "Column # 2" \ "Column # 3" Column4 Column5
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各行の列要素は,空白で区切られるか,または"で囲む必要があります。"で囲まれた列要素の中に"や¥を含む場合,次のように記述します。
" → \" \ → \\ 例えば,ファイルの内容が次のような場合, "This is an \"example\" of a column with \\" style quotes" SNMPエージェントは次のように解釈します。 This is an "example" of a column with \" style quotes
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MIBオブジェクトのSYNTAXがPhysAddress,OCTET STRING,Opaqueの場合に,文字列の先頭が0xで始まっていれば16進数と解釈します。例えば,ファイルの内容が0x0800093519D0の場合,SNMPエージェントは16進数として(0800093519D0)16をマネージャーに応答します。
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第1カラムが#の場合,コメントとして読み飛ばします。