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JP1 Version 12 JP1/Extensible SNMP Agent


2.10.3 SNMP要求時に実行するコマンドの作成

ここでは,/etc/SnmpAgent.d/snmpd.extendファイルに記述するユーザー独自のシェルコマンドの作成方法について説明します。

シェルコマンドはUNIXのシェルスクリプトまたはプログラムです。/opt/OV/prg_samples/eagentディレクトリに,/etc/SnmpAgent.d/snmpd.extendファイルの作成例を提供しています。作成例にシェルコマンドのサンプルが記載されています。

コマンド名を記述するときの注意事項を次に示します。

コマンドの作成手順を次に示します。

操作手順

  1. コマンドを実行したいシステムへログインする。

  2. スクリプトまたはプログラムを記述する。

  3. シェルコマンドの動作を確認する。

  4. 出口コードをチェックする。

  5. シェルコマンドの引数を確認する。

次に,コマンドの作成方法を説明します。

〈この項の構成〉

(1) コマンドを実行したいシステムへのログイン

コマンドを実行したいシステムへログインします。

(2) スクリプトまたはプログラムの記述

スクリプトまたはプログラムの記述方法を次に示します。

(3) シェルコマンドの動作確認

コマンドを実行して,シェルコマンドが正常に実行されることを確認します。

/etc/SnmpAgent.d/snmpd.extendファイル中にあるfmailListMsgs関連のコマンドが正常に実行できることを確かめるためには,次に示すコマンドを実行します。

/usr/bin/mailq

正常に実行した場合,コマンドはメールメッセージのリストを標準出力します。

(4) 出口コードのチェック

次に示すコマンドを実行して,値が0ならば,シェルコマンドは成功したことを示します。

echo $?

(5) シェルコマンドの引数の確認

シェルコマンドで引数を使用している場合は,その引数を確認します。

/etc/SnmpAgent.d/snmpd.extendファイルの定義および引数の確認の例を次に示します。

/etc/SnmpAgent.d/snmpd.extendファイルの定義

READ-COMMAND:/opt/OV/prg_samples/eagent/num_widgets $i $c $o $s

引数の確認

num_widgets 15.2.3.149 public 1.3.6.4.4242.3.1 Gauge