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JP1 Version 12 JP1/SNMP System Observer


8.1.1 JP1/IMを使った監視の概要

JP1/IMと連携することで,SSOのリソースのしきい値監視状態およびアプリケーション状態を,JP1/IMで把握できるようになります。JP1/IMでの監視には,SSOの発行するイベント(インシデント)が利用されます。

SSOのJP1/IM連携には,次に示す3種類があり,監視運用に合わせて選択できます。

以降に,それぞれの連携について説明します。

〈この項の構成〉

(1) JP1イベント連携

SSOが発行するイベント(NNMiへのインシデントイベント)はJP1イベント化することで,JP1/IM - Viewの[イベントコンソール]画面に表示されます。イベントコンソールに表示されたJP1イベントからSSOの画面を表示し,事象の確認ができます。

注※

JP1/IM - EG for NNMiを使用するか,またはSSOのインシデント定義にJP1/BaseのjevsendコマンドでJP1イベント化するアクションを設定します。JP1/IM - EG for NNMiについては,マニュアル「JP1/Integrated Management 2 - Event Gateway for Network Node Manager i」を参照してください。jevsendコマンドの詳細については,マニュアル「JP1/Base 運用ガイド」を参照してください。また,インシデントへのアクションの設定方法についての詳細は,NNMiコンソールのヘルプを参照してください。

(2) セントラルスコープ連携

セントラルスコープでSSOの監視対象を監視ツリーに構成することで,目的指向型のシステム監視ができます。JP1/IMでは,監視対象を監視オブジェクトと呼びます。

監視オブジェクトの詳細については,マニュアル「JP1/Integrated Management 2 - Manager 導入・設計ガイド」を参照してください。

なお,JP1イベント連携だけを行う場合は,エージェントホストにJP1/Baseは不要です。JP1/IM - EG for NNMiについては,マニュアル「JP1/Integrated Management 2 - Event Gateway for Network Node Manager i」を参照してください。

(3) インテリジェント統合管理基盤連携

バージョン12-10以降のインテリジェント統合管理基盤と連携することで,SSOが監視しているリソース収集やプロセス・サービス監視の情報を,統合オペレーション・ビューアーに表示できます。統合オペレーション・ビューアーからは次のことができます。

(a) 登録する情報種別

SSOの監視マネージャや監視サーバは,オブジェクトルートノード種別または関連情報でJP1/IMに登録します。

■ オブジェクトルートノード種別

SSOが登録するオブジェクトルートノード種別を,次に示します。種別の名称にはSSOのホスト名を使用します。

  • オブジェクトルートノード種別:HOST(通常ホスト)

    次のどれかの種別を登録します。

    • 監視マネージャ

    • リソース収集対象のうちエージェント種別が「TO」以外の監視サーバ

    • プロセス・サービス監視対象の監視サーバ

  • オブジェクトルートノード種別:NETWORKDEVICE(ネットワーク機器)

    • リソース収集対象のうちエージェント種別が「TO」の監視サーバ

オブジェクトルートノード種別の詳細については,マニュアル「JP1/Integrated Management 2 - Manager 導入・設計ガイド」を参照してください。

■ 関連情報

SSOは,監視マネージャごとに監視対象としている監視サーバとの接続を,関連情報として登録します。関連情報のTypeは「monitoringConfiguration」です。