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JP1 Version 12 JP1/SNMP System Observer


1.4.2 IPv6ネットワーク環境での監視に関する注意事項

IPv6ネットワーク環境での監視に関する注意事項について説明します。

〈この項の構成〉

(1) プロセスおよびサービスを監視する場合

APMはIPv6に対応していません。そのため,IPv6ネットワーク環境の監視サーバでは,プロセスおよびサービスを監視できません。

(2) 監視サーバのIPアドレスに関する注意事項

GUIやコマンドで,監視サーバをIPv6アドレスで指定する場合,RFC2373で定義されているIPv6記法で指定します。ただし,IPv4互換IPv6アドレス(IPv4-compatible IPv6 address),リンクローカルアドレスおよびマルチキャストアドレスは指定できません。

(3) サイトローカルアドレスについての注意事項

スコープID付きのサイトローカルアドレスには対応しません。スコープID付きのサイトローカルアドレスが指定された場合,スコープID(% + スコープID)は無視します。

(4) コマンド,GUIおよび定義ファイルに出力するIPv6アドレス

コマンド,GUIおよび定義ファイルのIPv6アドレスは,次の形式で出力されます。

次のIPv6アドレスは,すべて「2001:db8:0:0:1:0:0:1」で表示されます。

(5) ネットワークグループをリソース監視する場合

IPv6ネットワーク環境で監視する場合,リソースグループ「ネットワーク」の「IPトラフィック」および「ICMPトラフィック」はIPv6のMIBを取得していないため,リソース監視できません。そのため,「IPトラフィック」および「ICMPトラフィック」は,IPv6のMIBを取得するカテゴリ「SSO-Ex」の,リソースグループ「IPv6ネットワーク」で監視する必要があります。詳細は,「10.7 IPv6ネットワーク環境でのリソース監視」を参照してください。