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JP1 Version 12 JP1/SNMP System Observer


2.4.1 レポートの作成

レポートを作成するには,まず,レポート設定ウィンドウでレポート条件を定義するか,またはレポート定義ファイルを作成します。その後,レポート設定ウィンドウまたはssodemandrptコマンドでレポートの作成を実行します。レポート作成を実行すると,レポート定義ファイルのレポート条件の数だけssoextractlogコマンドを起動して収集データを抽出し,CSV形式またはHTML形式のレポートファイルを作成します。レポート作成の仕組みを次に示します。

図2‒15 レポート作成の仕組み

[図データ]

〈この項の構成〉

(1) レポートファイルの形式

レポートファイルには,CSV形式とHTML形式の2種類があります。CSV形式のレポートでは,指定された期間内のリソース収集データの最大値,最小値,平均値を出力できます。

HTML形式のレポートでは,表形式またはグラフ形式でレポートを出力できます。表形式のレポートでは,指定された期間内のリソース収集データの最大値,最小値,平均値を出力します。

グラフ形式のレポートでは,グラフの凡例とグラフを出力します。グラフの種類は,次の中から選択できます。

HTML形式のレポート出力では,VML規格またはSVG規格を選択できます。ただしグラフ形式の場合,Webブラウザによっては表示できない規格があります。規格とWebブラウザとの対応を次の表に示します。

表2‒9 規格とWebブラウザとの対応

規格

Webブラウザ

IE

Firefox

VML

×

SVG

(凡例)

○:表示できる。

△:IEのバージョンによって対応が異なる。各規格に対応しているかどうかについては,IEの仕様を確認のこと。

×:表示できない。

メモ

SSO10-00以前のレポートファイルはVML規格です。VML規格またはSVG規格のどちらの規格で出力されても,表示に違いはありません。

(2) レポートファイルの構成

レポートファイルは,レポートヘッダ部分および一つ以上のレポートを含むレポート部分で構成されます。レポートファイルの構成例を,次の図に示します。

図2‒16 レポートファイルの構成例

[図データ]

HTML形式のレポートファイルの場合は,インデックスをクリックすると,該当するレポートが表示されます。

レポートファイルを作成する場合は,レポート定義ファイルでレポート条件を定義します。レポート条件とは,レポートに出力する収集データやレポートの表示形式などのことです。レポート定義ファイルと,レポートファイルの関係を次の図に示します。

図2‒17 レポート定義ファイルとレポートファイルの関係

[図データ]

一つのレポート定義ファイルから,一つのレポートファイルが作成されます。レポート定義ファイルには,複数のレポート条件を定義できるため,複数のサーバやリソースのレポートを,一つのレポートファイルに表示できます。

レポート対象,レポート期間,レポートの形式などはWebブラウザから設定できます。

CSV形式のレポートでは,指定された期間内のリソース収集データの最大値,最小値,平均値を出力します。

HTML形式のレポートでは,グラフ形式または表形式で出力できます。