Hitachi

JP1 Version 12 JP1/Network Node Manager i セットアップガイド


付録H.2 disco.SkipXdpProcessing

NNMiが検出プロトコル情報を問い合わせるべきでないノードの,管理IPアドレスのリストが含まれます。

SYNOPSIS

disco.SkipXdpProcessing

DESCRIPTION

NNMiが管理ネットワークに含まれるネットワークデバイス間のレイヤー2接続を検出するとき,一つの方法として,検出プロトコル関連の情報をデバイスから収集する方法を使用します。検出プロトコルには,さまざまなプロトコルが定義されています。例えば,Link Layer Discovery Protocol(LLDP)は業界標準のプロトコルですが,Cisco製デバイスに使用するCisco Discovery Protocol(CDP)のように,ベンダー固有のプロトコルが多数存在します。これらのプロトコルはすべて,NNMiの検出機能のXdpAnalyzer によって処理されます。

指定したデバイスの検出プロトコル収集を行わないようにNNMiを設定できます。 この機能では,NNMi管理者が作成する設定ファイルdisco.SkipXdpProcessingを使用します。このファイルの名前は大文字と小文字を区別します。disco.SkipXdpProcessingは,ovjbossプロセスの起動時に読み込まれます。NNMi管理者がovjbossプロセスの起動後にこのファイルを変更した場合,その変更は次にovjbossプロセスが起動されるまで有効になりません。disco.SkipXdpProcessingファイルは初期状態では用意されていません。disco.SkipXdpProcessingが存在しない場合はこの機能が無効になるため,NNMiはすべての管理ノードから検出プロトコル情報を収集しようとします。

この機能によって修正される既知の問題の詳細については,下記の「SEE ALSO」の項を参照してください。

disco.SkipXdpProcessingファイルには,IPアドレスとコメントを記述できます。コメントは,ポンド(ハッシュ)記号(#)と,#から行末までのすべての文字で構成されます。NNMiでは空白行はコメントとして扱われます。IPアドレスは,IPバージョン4 の場合は標準のドット付き10進数表記,IPバージョン6の場合は標準形式(RFC 2373)で指定します。

リストされているIPアドレスのどれかとノードの管理アドレスが一致する場合,そのノードは一致ノードと見なされます。ノードに設定されているほかのIPアドレスは考慮されません。ノードの管理アドレスとdisco.SkipXdpProcessingファイルに含まれるアドレスのどれかが一致すると,そのノードのXdpAnalyzer サービスは省略され,検出プロトコル情報は収集されません。

ノードの検出プロトコル処理を無効にすると,管理ネットワークのレイヤー2 マップのレイアウトが不正確になる場合があります。

EXAMPLES

disco.SkipXdpProcessingファイルの例を次に示します。

#このエントリにより,管理アドレスが 10.2.37.149 のノードの XdpAnalyzer 処理が行われなくなります。
10.2.37.149

192.168.100.1 #このエントリにより,ノード 192.168.100.1 も省略対象となります。

#IPv6 アドレスの例を次に示します。:
   2136::8:800:200C:417a
   fd01::a352:1245:fc4B

AUTHOR

disco.SkipXdpProcessing was developed by Micro Focus.

FILES

SEE ALSO

詳細については,『NNMiの保守』の章を参照してください。