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JP1 Version 12 JP1/Network Node Manager i セットアップガイド


付録G.58 nnmtrimincidents.ovpl

インシデントの削除および(必要に応じて)アーカイブへの保存

SYNOPSIS

nnmtrimincidents.ovpl [ [ [-age age -incr incr] | -date date | -trimOldest numberToTrim ] [-nature nature] [-lifecycle lifecycleState] [-severity severity] [-origin origin] [-name name] [-family family] [-sysobjectid sysobjectid] [-path path] [-archiveOnly] [-trimOnly] [-trimAndArchive] [-batch batchSize] [-u username] [-p password] [-quiet] ]

DESCRIPTION

nnmtrimincidents.ovpl は,インシデントをインシデントテーブルから削除するために使用します。 削除されたインシデントは,(必要に応じて)圧縮されたアーカイブファイルに保存されます。

デフォルトの動作では,アーカイブせずにインシデントを削除します。

ARCHIVE-FORMAT

インシデントは,csv 形式を使用してアーカイブされます。カラム名は,次のように並べられます。

LastOcurranceTimeStamp,Name,SourceNodeName,SourceObjectName,SysObjectID,FormattedMessage,LifeCycleState,Severity,Priority,AssignedTo,JournalNotes,Category,Family,Nature,Origin,IncidentNotes,DuplicateCount,FirstOccuranceTimeStamp,OriginOccuranceTimeStamp,PayloadList,ElementOID

LastOcurranceTimeStamp   - このインシデントが最後に発生した日時の読解可能な文字列形式のタイムスタンプ
Name             - インシデント名
SourceNodeName   - ソースノードの短縮名
SourceObjectName - ソースオブジェクト名
SysObjectID      - 常に空のこのフィールドは下位互換性のために維持されます
FormattedMessage - インシデントを説明するフォーマットされたメッセージ
LifeCycleState   - インシデントのライフサイクル状態
Severity         - インシデントの重大度
Priority         - インシデントの優先度をローカライズしたラベル
AssignedTo       - インシデントを割り当てられているアカウント
JournalNotes     - インシデントの注
Category         - インシデントのカテゴリをローカライズしたラベル
Family           - インシデントのファミリーをローカライズしたラベル
Nature           - インシデントの相関特性処理
Origin           - インシデントの発生元
IncidentNotes    - 相関処理の注
DuplicateCount   - システムでインシデントが発生した回数
FirstOccuranceTimeStamp  - 重複したインシデントの場合の最初の発生日時
OriginOccuranceTimeStamp - トラップ/syslog がシステムに到達したときのタイムスタンプ(該当する場合)
PayloadList: すべての CIA("Name[Type]=Value" の形式で,複数の CIA がある場合は「|」で区切られます)
       Name      - CIA の名前(最大 50 文字)
       Type      - CIA のタイプ
       Value     - CIA の値(最大 2000 文字)
ElementOID       - インシデントの OID(存在する場合)

Parameters

-age age

削除するインシデントの時間を指定します。このオプションはincrオプションと一緒に使用してください。ageには必ず0より大きい値を指定してください。

-incr incr

ageオプションの増加単位を指定します。サポートされている増加単位はhours(時間),days(日),weeks(週),months(月)です。

-trimOldest numberToTrim

データベースから削除するインシデントの数を指定します。指定したオプションに基づいて,最も古いnumberToTrimインシデントがデータベース内のすべてのインシデントから選択されます。

-date date

日付を指定し,その日付より古いインシデントが削除されます。日付はISO 8601標準形式yyyy-mm-ddThh:mm:ss[+ or -]hh:mmで指定します。

-archiveOnly

アーカイブファイルを作成しますが,インシデントは削除しません。このオプションはage オプションまたは dateオプションと共に指定する必要があります。

-trimOnly

インシデントを削除しますが,削除されたインシデントはアーカイブに保存しません。これはデフォルトの動作です。

-trimAndArchive

削除対象のインシデントをアーカイブして,削除します。

-batch batchSize

インシデントを削除するときのバッチサイズを指定します。0より大きく,1000以下の値が指定できます。

-path path

アーカイブファイル名を完全パスで指定します。このパスはデフォルトのアーカイブファイルより優先されます。

  • Windows: %NNM_DATA%\tmp\incidentArchive.ISO 8601 Date.Time Ms.csv.gz

  • Linux:$NNM_DATA/tmp/incidentArchive.ISO 8601 Date.Time Ms.csv.gz

-lifecycle lifecycleState

削除対象のageまたはdateに一致するインシデントのライフサイクル状態を指定します。

lifecycleStateの例としては次のものがあります。

Registered(登録済み)

InProgress(進行中)

Completed(完了)

Closed(解決済み)

-severity severity

削除対象のageまたはdateに一致するインシデントの重大度を指定します。

severityの例としては次のものがあります。

Critical(危険域)

Major(重要警戒域)

Minor(警戒域)

Warning(注意域)

Normal(正常域)

-name name

削除対象のageまたはdateに一致するインシデント名を指定します。

-family family

削除対象のageまたはdateに一致するインシデントのファミリーの「一意のキー」を指定します。

-sysobjectid sysobjectid

削除対象のageまたはdateに一致するインシデントのデバイスのシステムオブジェクトIDを指定します。

-nature nature

削除対象のageまたはdateに一致するインシデントの相関処理特性を指定します。

natureの例としては次のものがあります。

RootCause(根本原因)

SecondaryRootCause(二次的な根本原因)

Symptom(症状)

ServiceImpact(サービスインパクト)

StreamCorrelation(ストリームの相関処理)

None(なし)

Info(情報)

Dedup_Stream_Correlation(重複削除ストリームの相関処理)

Rate_Stream_Correlation(レートストリームの相関処理)

-origin origin

削除対象のageまたはdateに一致するインシデントの発生元を指定します。

originの例としては次のものがあります。

ManagementSoftware(NNMi)

ManuallyCreated(手動作成)

RemotelyGenerated(遠隔生成)

SnmpTrap(SNMPトラップ)

Syslog(システムログ)

Other(その他)

-u <username>

コマンドの実行に必要なNNMiの管理者名を指定します。nnm.propertiesファイルが存在していない限り,これが必要になります。詳細はnnm.propertiesリファレンスページを参照してください。

-p <password>

コマンドの実行に必要なNNMiの管理者パスワードを指定します。nnm.propertiesファイルが存在していない限り,これが必要になります。詳細はnnm.propertiesリファレンスページを参照してください。

-quiet

非プロンプトモードを指定します。

EXAMPLES

6日前より古いインシデントを削除します。

nnmtrimincidents.ovpl -age 6 -incr days

6週間より古い,相関処理特性が Symptom のインシデントを削除します。

nnmtrimincidents.ovpl -age 6 -incr weeks -nature Symptom

6か月より古い,ライフサイクル状態が Closed のインシデントを削除します。

nnmtrimincidents.ovpl -age 6 -incr months -lifecycle Closed

6か月より古い,重大度が Normal のインシデントを削除します。

nnmtrimincidents.ovpl -age 6 -incr months -severity Normal

指定日付より古いインシデントを削除します。

nnmtrimincidents.ovpl -date 2007-07-16T19:20:30

指定日付より古い,相関処理特性が Symptom のインシデントを削除します。

nnmtrimincidents.ovpl -date 2007-07-16T19:20:30+01:00 -nature Symptom

指定日付より古い,ライフサイクル状態が Closed のインシデントを削除します。

nnmtrimincidents.ovpl -date 2007-07-16T19:20:30-01:00 -lifecycle Closed

6日前より古いインシデントを削除し,アーカイブ用に指定したファイル名を使って,アーカイブに保存します。

nnmtrimincidents.ovpl -trimAndArchive -age 6 -incr days -path "C:\BkupDir\saveIncidents.gz"

6日前より古いインシデントを削除します(アーカイブへの保存はしません)。

nnmtrimincidents.ovpl -age 6 -incr days

相関処理特性が Symptom の最も古い10,000個の SNMP トラップを削除します。

nnmtrimincidents.ovpl -trimOldest 10000 -nature Symptom -origin SnmpTrap

6日前より古いインシデントを削除します(アーカイブへの保存はしません)。

nnmtrimincidents.ovpl -trimOnly -age 6 -incr days

6日前より古いインシデントをアーカイブに保存します(削除はしません)。

nnmtrimincidents.ovpl -archiveOnly -age 6 -incr days

6日前より古いインシデントを削除し,アーカイブに保存します。

nnmtrimincidents.ovpl -trimAndArchive -age 6 -incr days

AUTHOR

nnmtrimincidents.ovpl was developed by Micro Focus.

SEE ALSO

nnm.properties