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JP1 Version 12 JP1/Network Node Manager i セットアップガイド


付録G.24 nnmincidentcfg.ovpl

SNMP MIB から,インシデント構成を作成します。

SYNOPSIS

nnmincidentcfg.ovpl [ [-loadTraps mib_module_name [-authorLabel author_label -authorKey author_key] [-skipExisting]] | -deleteAuthor author_key | -deleteCategory category_key | -deleteFamily family_key | -disableAllTraps <true|false> | -unloadTraps mib_module_name [-u username] [-p password] ]

DESCRIPTION

nnmincidentcfg.ovplコマンドは,MIBファイルにTRAP-TYPEまたは,NOTIFICATION-TYPE マクロで定義されたSNMPトラップのインシデント構成を作成するときに使用します。MIB式の定義や,数値のオブジェクトIDをテキストで表示するためにMIBをロードするには,nnmloadmib.ovplコマンドを使用します。

作成直後のインシデントは次のデフォルト値を持ちます(値はNNMiコンソールで更新できます)。

  1. "名前" は,MIBファイル内に指定されたトラップ/通知の名前となります。

  2. "SNMPのオブジェクトID"は,MIBファイル内に指定されたトラップ/通知のOIDとなります。

  3. "有効にする"は,"true"となります。

  4. "カテゴリ"は,"ステータス"となります。

  5. "ファミリー"は,"ノード"となります。

  6. "重大度"は,"正常域"となります。

  7. "メッセージの形式"は,インシデント構成の名前となります。

  8. "説明"は,MIBファイル内に指定されたトラップ/通知の説明文となります。

作成されたインシデントに対する操作は,[SNMPトラップの設定]フォームで行えますので,必要に応じてカスタマイズできます。

nnmincidentcfg.ovplは,#SUMMARYと呼ばれる特殊な注釈をサポートします。#SUMMARY注釈の値は,インシデント設定項目中のメッセージ形式として適用されます。この注釈は,MIBファイル内のトラップ説明の直後に,MIBコメントとして適用されます。次に例を示します。

    MyTrap TRAP-TYPE
    ENTERPRISE   hp
    VARIABLES {
            serverName, trapTime, volumeName, volumeNum
    }
    DESCRIPTION "The disk volume is out of space. Please consult your sysop, and/or the proper manual."
    --#SUMMARY  "Volume $1 on system $2 is out of space."

Parameters

nnmincidentcfg.ovplコマンドは,次のオプションをサポートします。

-loadTraps <mib_module_name>

トラップ定義を持つMIBモジュール名を指定します。nnmincidentcfg.ovplは,MIBファイル内のトラップ/通知定義(TRAP-TYPEまたはNOTIFICATION-TYPEマクロ)を解析し,それらに対応するインシデント定義を作成します。

-authorLabel <author_label>

対象インシデント構成の作成者のラベルを指定します。 これは任意指定のパラメータです。作成者ラベルを指定した場合は,作成者キーも指定する必要があります。

-authorKey <author_key>

対象インシデント構成の作成者のキーを指定します。これは任意指定のパラメータです。作成者キーを指定した場合は,作成者ラベルも指定する必要があります。com.example.nnm.authorのように,会社のドメインによるjavaのパッケージ表記の使用を推奨します。

-skipExisting

このオプションが存在する場合,既存のインシデント構成は上書きされません。

-deleteAuthor <author_key>

インシデント構成を使用しなくなった作成者を削除した方がよい場合があります。このオプションに作成者キーの値を指定すると作成者を削除できます。ただし,作成者オブジェクトを参照している設定がない場合に限ります。

-deleteCategory <category_key>

インシデント構成によって使用されなくなったカテゴリを削除した方がよい場合があります。このオプションにカテゴリキーの値を指定するとカテゴリを削除できます。ただし,カテゴリオブジェクトを参照している設定がない場合に限ります。

-deleteFamily <family_key>

インシデント構成によって使用されなくなったファミリーを削除した方がよい場合があります。このオプションにファミリーキーの値を指定するとファミリーを削除できます。ただし,ファミリーオブジェクトを参照している設定がない場合に限ります。

-disableAllTraps <true|false>

この引数にtrueを指定した場合,インシデントの設定にすべてのトラップが無効として読み込まれます。デフォルトはfalseで,インシデント設定は有効です。

-unloadTraps <mib_module_name>

トラップ定義があるMIBモジュール名を指定します。そのMIBモジュール内で見つかったトラップ定義や通知定義(TRAP-TYPEマクロまたはNOTIFICATION-TYPEマクロ)をnnmincidentcfg.ovplが解析し,エントリの各OIDのインシデント設定を削除します。

-u <username>

コマンドの実行に必要な NNMi の管理者名を指定します。nnm.propertiesファイルが存在していない限り,これが必要になります。詳細はnnm.propertiesリファレンスページを参照してください。

-p <password>

コマンドの実行に必要な NNMi の管理者パスワードを指定します。nnm.propertiesファイルが存在していない限り,これが必要になります。詳細はnnm.propertiesリファレンスページを参照してください。

EXAMPLES

nnmincidentcfg.ovpl -loadTraps "CISCO-VTP-MIB" -authorLabel "Cisco" -authorKey com.example.cisco.nnm.author

nnmincidentcfg.ovpl -loadTraps "mpls"

AUTHOR

nnmincidentcfg.ovpl was developed by Micro Focus.

SEE ALSO

RFC 2578 Structure of Management Information Version 2 (SMIv2)

RFCs 1155, 1212, 1215: SNMP Version 1 Structure of Management Information

RFCs 1902, 1903, 1904: SNMP Version 2 Structure of Management Information

nnnloadmib.ovpl, nnm.properties.