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JP1 Version 12 JP1/Network Node Manager i セットアップガイド


付録G.16 nnmconnedit.ovpl

L2(レイヤー2)接続トポロジを修正します。ユーザーは接続を追加したり削除したりできます。

SYNOPSIS

nnmconnedit.ovpl -f corrections file -t [add|delete] [-help] [-u <username> -p <password>]

DESCRIPTION

さまざまな要因により,NNMi L2 接続トポロジの検出には誤りが混入する可能性があります。nnmconnedit.ovpl コマンドは,ユーザーが接続を追加したり削除したりする方法を提供します。修正ファイルは,次の構造の XML 形式で管理者が作成します。

<connectionedits>
    <connection>
        <operation>add または delete</operation>
        <node>ショートネーム,ロングネーム,または IP アドレス</node>
        <interface>ifName, ifAlias, ifDescr または ifIndex</interface>
        <node>ショートネーム,ロングネーム,または IP アドレス</node>
        <interface>ifName, ifAlias, ifDescr または ifIndex</interface>
    </connection>
</connectionedits>

各要素の説明:

operation 接続を追加するのか削除するのかを指定します。

node ショートネーム,ロングネーム(DNS 名),または IP アドレスで識別されます。

interfaceifIndex, ifName, ifDescr, または ifAlias の順で識別されます。 この値は一意である必要があります。ただし, ifIndex の使用は,デバイスによっては,サポートされているインタフェース再ナンバリング機能によって妨げられることがあります。 非 SNMP ノードでは, ifAlias または ifDescr の使用を推奨します。

connection ごとに,node および interface が少なくとも二つずつ必要です。node の数と interface の数は一致している必要があります。node および interface のペアはエンドポイントとして知られ, connection 一つに,エンドポイントを二つ以上指定できます。修正ファイルに複数の connection を指定できます。

接続を追加するときは,所属している可能性のある既存の接続から各エンドポイントが削除され,新しい接続へ追加されます。connection に三つ以上のエンドポイントが指定されている場合,接続はマップ上に共有メディア接続シンボルとして表示されます。connection に,NNMi データベースに既に存在する接続を指定している場合は,何も変更されません。

接続を削除する場合は,同じ組み合わせのエンドポイントを持つ接続が既に NNMi データベースに存在している場合を除いて,何も変更されません。その場合,指定したエンドポイントすべてが切断状態のままとなります。ネットワーク機器が接続を報告している場合,その接続を一時的に削除するだけです。この場合,削除された接続は,NNMi が次回その接続先にあるノードを検出したときに再表示されます。

Parameters

nnmconnedit.ovpl コマンドは,次のパラメータおよびオプションをサポートします。

-f corrections file
接続追加および削除命令が指定された定型ファイルの名前を指定します。
-t [add | delete]
修正ファイルを作成するときに使用できるテンプレートファイルを生成します。addを指定すると追加操作テンプレートが作成され,delete を指定すると削除操作テンプレートが作成されます。
-u <username>
コマンドの実行に必要な NNMi の管理者名を指定します。nnm.properties ファイルが存在していない限り,これが必要になります。詳細は nnm.properties リファレンスページを参照してください。
-p <password>
コマンドの実行に必要な NNMi の管理者パスワードを指定します。nnm.properties ファイルが存在していない限り,これが必要になります。詳細はnnm.properties リファレンスページを参照してください。
help
このオプションを指定すると,コマンドの使用方法が表示されます。

EXAMPLES

NNMi の検出サービスが,異なるメーカーの二つのスイッチ間の L2 接続を見つけられなかったとします。この場合は,まず各デバイスで接続の必要があるノード名とインタフェース名を取得します。そして,nnmconnedit.ovplコマンドに-t オプションを指定して add テンプレートファイルを作成します。次に,作成したテンプレートファイルを編集してノードおよびインタフェースの情報を指定します。編集が終わったら,mychg.xmlファイルとして保存します。

mychg.xml(add テンプレートファイル)の例を次に示します。

<connectionedits>
    <connection>
        <operation>add</operation>
        <node>nodeA.x.y.z</node>
        <interface>fa/09</interface>
        <node>nodeB.x.y.z</node>
        <interface>fa/05</interface>
    </connection>
</connectionedits>

最後に,mychg.xmlファイルを-fオプションに指定してnnmconnedit.ovplコマンドを実行します。

nnmconnedit.ovpl -u username -p password -f mychg.xml

NNMi の検出サービスが,存在しないはずの L2 接続を作成する問題があるとします。 この場合は,まず不正な connection から,ノード名とインタフェース名を取得します。そして,nnmconnedit.ovplコマンドに -t オプションを指定して delete テンプレートファイルを作成します。次に,作成したテンプレートファイルを編集してノードおよびインタフェースの情報を指定します。編集が終わったら,mychg.xmlファイルとして保存します。

mychg.xml(delete テンプレートファイル)の例を次に示します。

<connectionedits>
    <connection>
        <operation>delete</operation>
        <node>nodeA.x.y.z</node>
        <interface>fa/09</interface>
        <node>nodeB.x.y.z</node>
        <interface>fa/05</interface>
    </connection>
</connectionedits>

最後に, mychg.xml ファイルを -f オプションに指定して nnmconnedit.ovpl コマンドを実行します。

nnmconnedit.ovpl -u username -p password -f mychg.xml

AUTHOR

nnmconnedit.ovpl was developed by Micro Focus.